『サイレント・ウィッチ(外伝)』は「小説家になろう」で公開されており、本編を最後まで読んでから外伝へ進むのが最も安全な読む順番です。公式の作品説明でも、外伝には本編エンディング後のネタバレが含まれると案内されています。
「サイレントウィッチ外伝はどこで読める?」「なろう版と書籍版は何が違う?」「anotherは先に読むべき?」と迷っている方も多いはず。
そこでこの記事では、Web版『サイレント・ウィッチ(外伝)』の内容、本編との関係、書籍版との違い、そして初めて読む人向けのおすすめ順番まで整理して解説します。
サイレントウィッチ外伝は「小説家になろう」で読める?
はい。『サイレント・ウィッチ(外伝)』は「小説家になろう」で本編とは別ページとして公開されています。
作者は本編と同じ依空まつり先生。公式の作品説明では、「テンポの都合上カットになった話や、その後の話など」を収録する外伝とされています。
つまり、「小説家になろう サイレントウィッチ 外伝」「なろう サイレントウィッチ外伝」と検索している方が探しているのは、まさにこのWeb外伝です。
本編『サイレント・ウィッチ』は全236エピソードで完結しており、最終掲載日は2020年10月3日。一方、外伝ページには最終的に425エピソードが掲載され、2024年8月13日公開の「シークレット・エピソード 王子様の隠しごと」まで確認できます。
「外伝だから10話くらいかな」と思った方、ちょっと待ってください。
425エピソードです。
もはや「おまけ」と呼ぶには立派すぎるサイズ感。コンビニでおにぎりを一つ買う感覚で入ったら、コース料理が始まるタイプの外伝です。
Web外伝には何が収録されている?
Web外伝は、単純な後日談だけで構成されているわけではありません。
本編ではテンポの関係でカットされた小話、キャラクターの日常、本編終了後のエピソード、特定キャラクターを中心にした中長編などが幅広く収録されています。公式ページ自身が「カットになった話や、その後の話」と説明しているため、本編を横から補強する話と、本編より先の時間を描く話が混在していると考えると分かりやすいでしょう。
冒頭には、たとえば次のような小話が並んでいます。
- 「指ぱっちん」
- 「呼び方の話」
- 「ヒルダ・エヴァレットの三分間(で全てを台無しにする)クッキング」
- 「試験勉強とミートパイ」
- 「砂糖衣の王子様はいなかった」
さらに、その後は「外伝:天高く豆肥ゆる秋」「外伝2:魔女の村」「外伝3:愛されたがりの婚約譚」など、複数話で構成されるまとまった物語へ発展していきます。
短い日常話とガッツリ読ませる長編が同じ場所に並んでいるので、キャラクターの日常だけ読みたい人にも、本編後の世界をさらに追いかけたい人にも刺さる構成になっているのが特徴です。
サイレントウィッチの読む順番は?外伝を先に読むのはおすすめしない
初めて読む人には「本編→外伝」の順番をおすすめします。
これは好みというより、かなり明確な理由があります。Web外伝の作品ページには「エンディング後のネタバレを含みます」と記載されているからです。
「外伝だから本編の途中でつまんでも大丈夫かな?」と考えがちですが、『サイレント・ウィッチ』の場合は要注意。
本編で「この人物はどうなる?」「この関係はどこへ向かう?」と楽しむはずだった部分について、外伝側から答えが見えてしまう可能性があります。
Web版中心なら「本編→外伝」が一番分かりやすい
「小説家になろう」でシリーズを読むなら、基本は次の順番です。
1. Web本編『サイレント・ウィッチ』
2. Web版『サイレント・ウィッチ(外伝)』
3. 興味が広がったら書籍版や『-another-』へ
Web本編は全236エピソードで完結済みなので、まずモニカ・エヴァレットの極秘任務とその結末まで見届け、それから外伝に入ると人間関係の変化が自然につながります。
特に外伝は「本編で知っているから面白い」タイプのネタが非常に多い作品です。
ルイスの言動ひとつを取っても、本編を知らなければ「なんだこの人は」で終わるところが、本編後だと「はいはい、ルイスさん今日も通常運転ですね」と妙な安心感まで生まれます。
この“積み重ねによる笑いと感情”こそ、外伝の大きな魅力だと私は感じます。
時系列順と「おすすめの読む順番」は別物
ここは検索すると特に混乱しやすいポイントです。
シリーズにはルイス・ミラーの過去を描く『サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり』があります。
『-another-』は本編より前を描く前日譚なので、物語内の時系列だけで並べれば『-another-』が先です。KADOKAWAも、ルイスの青春時代と七賢人就任までの舞台裏を描く前日譚として紹介しています。
しかし、初読で時系列順に読むことが最善とは限りません。
個人的には、
本編で「現在のルイス」を知る→『-another-』で「こうなるまでのルイス」を知る
という順番のほうが、キャラクターのギャップが強く効いて面白いと考えています。
前日譚は「答えを知ったあとで原因をたどる」からこそ面白い作品もあります。『-another-』はまさにそのタイプです。
書籍版を読む場合のおすすめ順番
書籍シリーズを追う場合も、基本的にはナンバリング順で問題ありません。
現在、Web外伝の公式説明では書籍版1〜12巻に加えて、4巻after、9巻extra、『-another-』上下巻が案内されています。
特に注意したいのが次の3系統です。
- 『サイレント・ウィッチ IV -after- 沈黙の魔女の事件簿』
- 『サイレント・ウィッチ IX -extra- 沈黙の魔女の短編集』
- 『サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり』上下巻
『IV -after-』はKADOKAWAが「完全書き下ろし」の番外編として刊行した作品で、学園祭後から冬休み前のセレンディア学園で起きるさまざまな事件を描きます。つまりWeb外伝をそのまま本にしただけではありません。
『IX -extra-』は、過去特典の再録と新規書き下ろしを含む50編以上の短編集として2025年6月10日に発売されています。
そのため書籍派なら、ナンバリングを軸にしつつ、IVの後にIV-after、IX周辺でIX-extraへ進むと作品世界の広がりを自然に楽しみやすいでしょう。
サイレントウィッチ外伝の内容は?代表エピソードと時系列を整理
『サイレント・ウィッチ(外伝)』の魅力は、一人の主人公だけを追うのではなく、本編で築かれた世界をさまざまな角度から眺め直せることです。
外伝は複数のシリーズに分かれており、それぞれ中心人物やテーマが変わっていきます。
公式目次で確認できる序盤の主な構成は以下の通りです。
区分 タイトル 注目ポイント
外伝1 天高く豆肥ゆる秋 本編後のモニカたちを楽しめる物語
外伝2 魔女の村 〈沈黙の魔女〉を巡る周囲の視点が広がる
外伝3 愛されたがりの婚約譚 サブキャラクターの人間関係を深掘り
外伝4 新米女商会長の奮闘 商会や周辺人物へ物語世界を拡張
外伝5 二人の魔女と恋のから騒ぎ 恋愛と人間関係を中心に展開
外伝6 白雪に恋う ネロを含む周辺人物の物語が濃くなる
外伝7 帝国の銀月姫 舞台と政治的な視点がさらに拡大
外伝8 識者の証明 師弟や魔術師たちの関係を掘り下げる
外伝9 精霊の歌、高らかに 七賢人や新たな人物の物語へ
外伝10 竜滅の魔術師 過去と現在をつなぐ魔術師たちに注目
しかも外伝は10で終わりではありません。
Webページはその後も長く続き、2024年には「外伝after3:最強の弟子決定戦」が掲載。全21話に加え、最後には「シークレット・エピソード 王子様の隠しごと」まで公開されています。
このボリュームを見ると、『サイレント・ウィッチ(外伝)』を単なる「数話のおまけ」と考えるのは少しもったいありません。
本編終了後にもう一つの長期シリーズが始まるくらいの気持ちで入ったほうが、実際の読書感覚には近いでしょう。
「天高く豆肥ゆる秋」は外伝らしさが分かりやすい
最初のまとまった外伝「天高く豆肥ゆる秋」には、「豆に食われた魔女」「キラキラ王子と魔女の惚れ薬」「〈沈黙の魔女〉が見た夢は」「ガール・ミーツ・ドラゴン」などのエピソードが並びます。
タイトルからして、もう本編より若干テンションがおかしい。
でも、そこが良いんです。
本編ではモニカの極秘任務や王位継承を巡る緊張感が物語を引っ張りますが、外伝ではキャラクター同士の掛け合いそのものを楽しめる時間が増えます。
物語本編というのは、どうしても「次の事件」「次の目的」に向かわなければなりません。
外伝ではその足を少し止めて、「この人たち、事件がない日に何をしているんだろう?」を見せてくれる。この余白が、キャラクターを“設定上の人物”から“そこで暮らしている人”へ変えてくれるんですよね。
「愛されたがりの婚約譚」はサブキャラ好きに刺さる
外伝3「愛されたがりの婚約譚」は全16話に加えて登場人物紹介やおまけが設けられ、「辺境伯の妹君」「普通への憧れ」「コウモリの君」「呪術師のタブー」など、多数のエピソードで構成されています。
本編で主人公モニカを追いかけていると、どうしてもサブキャラクターの事情は必要な範囲でしか描けません。
外伝ではそこからカメラを横へ向け、「この人にも、この人なりの人生がある」と見せてくれます。
私はこういう外伝が大好物です。
本編を読み終えた後、「あのキャラもっと見たかったな」と思った気持ちへ、作者から数百ページ規模の返事が来るわけですから。サービス精神が豆どころか巨木級です。
「白雪に恋う」はネロをもっと知りたい人にも重要
外伝6「白雪に恋う」には、「ウォーガンの黒竜、残飯漁り疑惑を受ける」「氷霊の雪灯り」「氷霊の口づけ」「あなたは勇気をくれた人」など、全17話とおまけが収録されています。
ここで元記事から特に整理しておきたいのが、ネロの設定です。
ネロはアニメ公式ではモニカの使い魔で、人語を話す黒猫として紹介されています。一方、Web本編の登場人物紹介では、その正体について「ウォーガンの黒竜」と明記されています。
つまり、「かわいい黒猫枠ですよね?」と思って近づくと、作品を読み進めるほど情報量が増えていくキャラクター。
ただし、このあたりは本編そのものの重要なネタバレにも触れやすいため、ネロの正体や背景を細部まで知りたい人ほど本編完読後に外伝へ進むのがおすすめです。
外伝では誰が描かれる?モニカ・シリル・ルイス・フェリクス・ネロに注目
『サイレント・ウィッチ 外伝』は、モニカだけでなく、本編を支えた周辺キャラクターの魅力を大きく引き上げる作品です。
本編で「もっとこの人を知りたかった」と感じたキャラクターがいるなら、その感覚こそ外伝へ進む最高の理由になります。
モニカ・エヴァレットは「事件の外」でさらに魅力が増す
モニカは最年少の七賢人〈沈黙の魔女〉であり、無詠唱魔術を操る天才魔術師。
一方で極度の人見知りで、セレンディア学園への潜入任務では第二王子フェリクスを本人にも悟られないよう護衛するという、彼女にとって「魔術より会話のほうが難易度高くない?」と言いたくなる任務に挑みます。
本編では任務があるため、モニカの行動には常に目的があります。
外伝で面白いのは、その目的から少し離れた時の彼女です。
「呼び方の話」「試験勉強とミートパイ」「NOT使用人」「〈沈黙の魔女〉が見た夢は」など、タイトルを見るだけでも、戦闘や陰謀とは別方向からモニカの人物像を掘り下げていることが分かります。
強さを知るのが本編なら、かわいさ、不器用さ、人との距離が少しずつ変わっていく過程まで味わうのが外伝。
この二段構えによって、モニカという主人公がさらに立体的になっています。
モニカとシリルの関係は「距離感」に注目
シリル・アシュリーはハイオーン侯爵家の長男で、セレンディア学園では生徒会副会長としてモニカと関わっていく人物です。
Web版の登場人物紹介では、氷の魔術を使うことや、隠れ甘党であることなども紹介されています。
モニカとシリルの魅力は、一気に何かが変わる派手さより、会話や気遣いの積み重ねによって関係性の見え方が変わっていくところにあります。
だからこそ外伝のように、日常や短いやり取りへ時間を使える形式と非常に相性が良いんです。
本編を読んでいる最中には「今の何だったの?」と通り過ぎた仕草も、外伝まで読むと別のニュアンスを感じられる。
この“後から効いてくる味”こそ、『サイレント・ウィッチ』の人物描写の巧さだと私は思います。
第二王子の名前はフェリクス・アーク・リディル
本編でモニカが秘密裏に護衛する第二王子は、フェリクス・アーク・リディルです。
アニメ公式サイトでも、リディル王国第二王子であり、セレンディア学園高等科三年生の生徒会長と紹介されています。王位継承争いに巻き込まれ、暗殺者から狙われていることが、モニカの極秘任務につながります。
フェリクスは本編の中心人物でありながら、その本心を簡単には見せないキャラクターです。
そのため、外伝で周囲の人物や別の出来事を経由して彼を眺めると、本編とは違った角度から存在感が浮かび上がります。
Web外伝の最終掲載エピソードが「王子様の隠しごと」というタイトルなのも、このシリーズらしい締め方だと感じます。
ルイス・ミラーを深掘りしたいなら『-another-』も外せない
〈結界の魔術師〉ルイス・ミラーが好きなら、『サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり』は特に重要です。
これはWeb外伝の一章ではなく、ルイスを主人公とする書籍スピンオフです。
上巻では、リディル王国北部の寒村で育ったルイスが、わずか一週間で教本の魔術を習得し、魔術師養成機関ミネルヴァへ特待生として迎えられるところから、その学生時代が描かれます。上巻は2023年12月8日に発売されました。
下巻ではミネルヴァ卒業後、魔法兵団の団長となり、七賢人候補へ選ばれたルイスの物語が展開。2024年4月10日に発売されています。
本編のルイスだけを見ると、あまりに完成された「強烈な先輩キャラ」に見えます。
しかし過去を知ると、今の言動の裏側に積み重ねが見えてくる。
制作背景や人物設計を見るのが好きな立場からすると、これはかなり美味しい構成です。「キャラクターの性格を説明する」のではなく、その性格が形成される過程そのものを物語として見せるからですね。
Web外伝・書籍版・4巻after・9巻extra・anotherの違いは?
検索で最も混乱しやすいのが、「外伝」という言葉が複数のタイプの作品を指していることです。
ここを分けて理解すると、一気に分かりやすくなります。
種類 主な位置づけ 特徴
Web本編 シリーズの中心 「小説家になろう」で完結済み
Web外伝 本編補完・後日談など カットされた話、その後の話を多数収録
書籍本編 商業版 Web版と異なる部分がある
IV-after 書籍番外編 完全書き下ろしの事件簿
IX-extra 書籍短編集 過去特典再録+新規書き下ろし、50編以上
-another- ルイス主人公の前日譚 書籍で展開するスピンオフ
コミカライズ 漫画版 書籍版に合わせた内容
作者自身がWeb外伝の作品説明で、書籍版はWeb版と異なる部分があり、コミカライズも書籍版に合わせているためWeb版とは異なる箇所があると明記しています。
したがって、「Webで全部読めば書籍と完全に同じ」という認識は避けたほうがいいでしょう。
Web外伝は「原型」ではなく独自に楽しめる一つのルート
Web版は無料で本編と外伝をまとまった量まで読めるため、シリーズ入口として非常に分かりやすい存在です。
ただし書籍化後のシリーズが単なる誤字修正版というわけではありません。
特に『IV -after- 沈黙の魔女の事件簿』は公式に完全書き下ろしとされ、Web外伝とは別の番外編として成立しています。
「Web外伝を読んだからafterは読まなくていい」とはならないわけですね。
同じ家の増築だと思ったら、隣に別荘まで建っていた。『サイレント・ウィッチ』シリーズ、気づくと建物が増えています。
9巻extraは短編好きなら特に相性がいい
『サイレント・ウィッチ IX -extra- 沈黙の魔女の短編集』は2025年6月10日発売。
KADOKAWAの紹介では、過去に特典として発表されたエピソードの再録に新規書き下ろしを加え、50編以上を収録するとされています。
「大きな事件より、モニカたちの普段の会話を延々と見ていたい」というタイプの読者にとって、短編集はかなり相性の良い一冊でしょう。
本編の魅力は大きなストーリーだけではありません。
キャラクター同士の温度差、会話のテンポ、モニカのズレた反応、周囲がそれに振り回される空気まで含めて『サイレント・ウィッチ』です。
そう考えると、短編は脇道ではなく、この作品のおいしい部分を高濃度で味わえる形式だと思います。
『-another-』はWeb外伝とは別物
もう一度整理すると、『-another- 結界の魔術師の成り上がり』はWeb外伝そのものではありません。
KADOKAWAは「モニカと同期の七賢人ルイス、その青春時代」を描く前日譚として刊行しており、上巻は「大幅書き下ろし」で登場したスピンオフと説明しています。
したがって検索時には、
「サイレントウィッチ なろう 外伝」=Web版外伝
「サイレントウィッチ another」=ルイス主人公の書籍スピンオフ
と分けて覚えておくと迷いません。
さらに『-another-』はコミカライズも展開されており、カドコミではルイスの少年時代から始まる物語として紹介されています。
サイレントウィッチ外伝の楽しみ方は?本編後だからこそ分かる魅力を考察
ここからは筆者としての考察です。
私は『サイレント・ウィッチ(外伝)』の一番大きな価値は、伏線の答えを増やすこと以上に、「本編を読み終えた後のキャラクターの解像度を上げてくれること」にあると考えています。
本編には、モニカが第二王子フェリクスを秘密裏に護衛するという明確な軸があります。公式アニメ第1話のあらすじでも、この極秘任務が物語の出発点として示されています。
物語に大きな目的がある以上、本編では一つひとつの寄り道に無限のページを使うことはできません。
だから外伝が効いてくるんです。
外伝は「本編の答え合わせ」だけではない
外伝というと、「あの伏線の正解が載っている」「あの事件の裏側が分かる」という情報補完をイメージしがちです。
もちろん、それも面白さの一つです。
しかし『サイレント・ウィッチ』では、「呼び方の話」「試験勉強とミートパイ」「ヒルダ・エヴァレットの三分間(で全てを台無しにする)クッキング」「NOT使用人」のような小話まで大量に存在します。
こうしたエピソードが与えてくれるのは、世界設定の答えというより人物への親近感です。
本編中では「この場面を突破するための仲間」だった人物が、外伝では「こんなことで悩む人」「こんな冗談を言う人」「こういう食べ物が好きな人」になっていく。
キャラクターが物語の部品ではなく、人間として見えてくる瞬間ですね。
読む順番で迷ったら「時系列」より「情報開示の順番」を優先したい
この記事で特に伝えたいのがここです。
作品を並べるとき、つい「作中時間が古い順=正しい順番」と考えてしまいます。
しかし物語は、必ずしも時系列順に情報を見せることで最大の効果が出るようには作られていません。
たとえば『-another-』は本編以前のルイスを描く前日譚ですが、先に本編でルイスという人物を知っていれば、「あのルイスにもこんな時代があったのか」という驚きが生まれます。
逆に外伝ページは作者自身が「エンディング後のネタバレ」を明記しています。
この2点から考えると、初めてシリーズに触れる人は作中時系列より、作者が情報を見せる順番を重視するほうが自然でしょう。
だから私がおすすめするのは、
本編→Web外伝→書籍番外編・短編集→ルイスが気になったらanother
という楽しみ方です。
もちろん、ルイス推しなら『-another-』を早めに挟むのもあり。
読む順番に唯一の正解はありませんが、少なくともWeb外伝だけは本編完結後にしたほうが、ネタバレ回避という意味で安心です。
なろう版から入った人も書籍版を読む意味がある
Web本編とWeb外伝を大量に読めるため、「じゃあ書籍版は同じ話なの?」という疑問も出てきます。
しかし作者自身がWebと書籍で異なる部分があると説明しており、さらに完全書き下ろしのIV-afterや、50編以上を収録するIX-extra、大幅書き下ろしの『-another-』まで存在します。
つまり両者は「無料版と有料版」という単純な上下関係ではありません。
Web版にはWeb版の流れがあり、書籍版には書籍版ならではの追加物語がある。
この認識で入ったほうが、「同じ話をもう一回買うのかな?」という不安は減ると思います。
今から外伝を読むなら何に注目する?
これから『サイレント・ウィッチ(外伝)』へ進む方には、ストーリーの答えだけを急いで拾わず、本編で気になった人物が誰だったかを思い出しながら読むことをおすすめします。
モニカの不器用さが好きだったのか。
シリルとの距離感が気になったのか。
ネロの正体や過去をもっと知りたいのか。
ルイスの強烈なキャラクター性に心を持っていかれたのか。
あるいはフェリクスという人物の真意をもっと考えたいのか。
外伝は、その「もっと見たかった」に応えてくれる作品です。
全425エピソードを前にして「全部読まなきゃ」と身構える必要もありません。公式目次には短い小話と長編外伝が分かれて並んでいるので、最初は気になるタイトルから眺めつつ、長編は掲載順に進める方法でも楽しめます。
ただし繰り返しになりますが、本編未読の場合だけは先に本編へ。
ここだけ守れば、かなり自由に楽しめるシリーズです。
まとめ
『サイレント・ウィッチ(外伝)』は、本編に入りきらなかった小話から本編終了後の物語までを収録した、非常にボリュームのあるWeb外伝です。
「小説家になろう」で作者・依空まつり先生により公開されており、Web本編が全236エピソードで完結した後、外伝は425エピソードまで掲載。最終掲載日は2024年8月13日です。
読む順番で迷っているなら、まず本編を完結まで読み、その後Web外伝へ進むのがおすすめです。外伝ページそのものにエンディング後のネタバレがあると明記されているため、本編より先に読むメリットは大きくありません。
一方、『-another- 結界の魔術師の成り上がり』はルイス・ミラーの若き日を描く前日譚。時系列上は本編以前ですが、本編後に読むことで現在とのギャップをより楽しめるでしょう。
そしてWebを読み尽くした人にも、完全書き下ろしの『IV -after-』や、50編以上を収録する『IX -extra-』など、書籍ならではの物語が残されています。
「本編を読み終えてしまった……もうモニカたちに会えない……」と思った方、大丈夫です。
外伝の扉を開けると、そこにはかなり広大な二次会会場が待っています。
本編で好きになったキャラクターたちをさらに深く知りたいなら、『サイレント・ウィッチ(外伝)』はまさに次に読むべき一作です。
よくある質問
サイレントウィッチ外伝は小説家になろうで無料で読める?
はい。『サイレント・ウィッチ(外伝)』は「小説家になろう」で本編とは別作品ページとして公開されています。
作者は依空まつり先生で、本編からカットされた話やその後の物語などが掲載されています。
サイレントウィッチ外伝は本編より先に読んでも大丈夫?
初読ではおすすめしません。
公式のWeb外伝ページに「エンディング後のネタバレを含みます」と明記されているため、基本はWeb本編全236エピソードを完読してから外伝へ進むのが安全です。
サイレントウィッチanotherは外伝と同じ作品?
同じシリーズの関連作品ですが、Web版『サイレント・ウィッチ(外伝)』とは別物です。
『サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり』は、〈結界の魔術師〉ルイス・ミラーの青春時代から七賢人へ至る過程を描いた前日譚で、上巻・下巻がKADOKAWAから刊行されています。


