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よふかしのうた本田カブラの正体は?ナズナとの関係・七草ハルとの過去を解説

キャラクター・声優

本田カブラの正体は、七草ハルに恋して吸血鬼となり、幼い七草ナズナを数年間育てた元病弱な女性です。

『よふかしのうた』の本田カブラは、ナズナの出生や「なぜ人間時代の記憶がないのか」という物語の大きな謎を解き明かす重要人物でもあります。

クールで大人びたカブラですが、その胸の内にはハルへの恋心や未練、ナズナへの母性的な愛情、そして自分だけを残していかれた寂しさが入り混じっています。感情の情報量が、深夜のラーメン全部乗せ級です。

この記事を読むとわかること

  • 本田カブラの正体と「ほんだかぶら」という名前の読み方
  • カブラが吸血鬼になった経緯と人間時代の過去
  • 七草ハルとカブラがどのような関係だったのか
  • カブラと七草ナズナが母娘なのか
  • 七草ナズナの正体と人間時代の記憶がない理由
  • カブラと夜守コウの関係
  • 第63夜「カブラちゃんへ」の内容
  • カブラの「久…」という台詞の意味
  • アニメSeason2第4夜・第5夜の注目ポイント
  • 声優・伊藤静さんが引き出したカブラの魅力
  • カブラが『よふかしのうた』全体で担っている役割

※この記事には、原作漫画およびアニメSeason2のネタバレが含まれます。

  1. 本田カブラの正体とは?「ほんだかぶら」が正しい読み方
    1. カブラはどのような性格の吸血鬼?
    2. カブラが病院で働き続けている理由は?
  2. 本田カブラの過去とは?七草ハルとの関係を解説
    1. 人間時代のカブラは病弱だった
    2. カブラが吸血鬼になった経緯は?
    3. 七草ハルとカブラは恋人だった?
  3. 七草ナズナの正体は?カブラが知る出生の秘密
    1. ナズナに人間時代の記憶がない理由
    2. なぜ七草ハルはナズナをカブラに託した?
  4. カブラとナズナ・夜守コウの関係性とは?
    1. カブラとナズナは母娘なのか
    2. カブラと夜守コウの関係は?
    3. カブラの血から過去を見る仕組みとは?
    4. カブラはナズナに七草ハルを重ねている
  5. 第63夜「カブラちゃんへ」とアニメSeason2では何が描かれた?
    1. 第63夜「カブラちゃんへ」の内容
    2. 「久…久しぶりじゃない、ナズナ」の意味は?
    3. アニメSeason2第4夜「走れるようになりたいかい?」
    4. アニメSeason2第5夜「あなたと過ごした数年間」
    5. 原作漫画とアニメの違いは?
    6. 声優・伊藤静が演じるカブラの魅力
    7. 本田カブラがファンから注目される理由
  6. 本田カブラはなぜ『よふかしのうた』に欠かせないのか?
    1. カブラは「人間と吸血鬼の間」を象徴している
    2. カブラはナズナの正体を知る数少ない証人
    3. カブラの過去はコウに「好きになること」の重さを伝える
    4. カブラと鶯餡子が示す「過去」との向き合い方の違い
    5. 病院はカブラにとって「弱点」と「家」の両方なのではないか
    6. 今後カブラは登場する?
  7. 本田カブラの正体・ナズナとの関係まとめ
  8. よくある質問
    1. 本田カブラの読み方は?
    2. 本田カブラはナズナの母親ですか?
    3. カブラを吸血鬼にしたのは誰ですか?
    4. カブラと七草ハルは恋人同士ですか?
    5. 七草ナズナの正体は何ですか?
    6. なぜナズナには人間時代の記憶がないのですか?
    7. カブラの「久…」にはどのような意味がありますか?
    8. 本田カブラの声優は誰ですか?

本田カブラの正体とは?「ほんだかぶら」が正しい読み方

本田カブラは、人間だった頃は病弱で入退院を繰り返し、看護師だった七草ハルに恋して吸血鬼になった女性です。

そして現在は病院で働きながら、ナズナたち吸血鬼とも関わっています。

名前の読み方は「ほんだ かぶら」。

検索では「本田カブラ」「ほんだかぶら」「カブラさん」のほか、「よふかしのうた かぐら」と調べられる場合もありますが、正しい名前はカグラではなくカブラです。

アニメ版で本田カブラを演じているのは伊藤静さんです。

公式サイトでは、ナズナと親しくする夜守コウに興味を持ち、彼を連れ去った吸血鬼として紹介されています。

項目 本田カブラの基本情報
名前 本田カブラ
読み方 ほんだ かぶら
種族 吸血鬼
人間時代 病弱で入退院を繰り返していた
人間時代の環境 七草ハルが看護師として働く病院に入院
吸血鬼化のきっかけ 七草ハルへの恋と吸血
現在の仕事 病院勤務の看護師
七草ナズナとの関係 数年間世話をした育ての親に近い存在
夜守コウとの関係 ナズナの過去を伝える証言者・助言者
アニメ版声優 伊藤静

初登場だけを見ると、カブラは色気と余裕を持った「大人の吸血鬼」という印象が強い人物です。

しかし、彼女の過去を知ると、その落ち着きが最初から備わっていたものではなく、長い年月のなかでさまざまな感情を抱え込んだ結果なのだと見えてきます。

カブラはどのような性格の吸血鬼?

カブラは、落ち着きがあり、大人びた振る舞いをする女性です。

コウを有無を言わせず連れ去る大胆さもあり、ほかの吸血鬼たちと同じく、人間を魅了することにも慣れています。初登場時だけなら、つかみどころのない危険なお姉さんに見えるでしょう。

ただし、カブラの本質は単純な「クール系吸血鬼」ではありません。

むしろ彼女はかなり情が深く、一度大切にした相手への思いを簡単には手放せない人物です。

過去の傷を表に出さないよう振る舞っているため、一見すると割り切っているように見えます。しかしハルへの感情も、ナズナへの感情も、決してきれいに整理できてはいません。

だからこそ、カブラの言葉と行動には時折ズレがあります。

冷たく突き放したように見えて、実際には誰よりも気にしている。その矛盾が、吸血鬼でありながら驚くほど人間臭い魅力につながっています。

カブラが病院で働き続けている理由は?

カブラは吸血鬼になった後も、かつて自分が入院していた病院とのつながりを保っています。

病院は、病弱だった人間時代のカブラを象徴する場所です。

同時に、彼女の人生を一変させた七草ハルと出会った場所でもあります。

『よふかしのうた』では、吸血鬼にとって人間時代に強い思い入れを持っていた物が弱点になり得るという設定があります。

そのため、危険だけを考えれば、人間時代に関係する場所や持ち物は遠ざけておいたほうが合理的でしょう。

ところがカブラは病院から離れず、人間時代に採取された自分の血液や写真も残していました。

筆者としては、ここにカブラという人物の本質がかなり濃く表れていると感じます。

頭では過去を切り離したいと思っていても、ハルとの時間そのものは捨てきれない。

過去を忘れたいと言いながら、その過去の中心だった場所で生き続けているわけです。感情というものは、住所変更の手続きほど簡単にはいきません。


本田カブラの過去とは?七草ハルとの関係を解説

カブラは人間だった頃、病弱で入退院を繰り返しており、担当看護師だった七草ハルへ恋をしたことで吸血鬼になりました。

このカブラとハルの関係を知ることが、そのままナズナの出生の秘密を理解することにつながります。

七草ハルは、成長したナズナと見間違えるほどよく似た容姿を持つ女性です。

アニメ公式サイトでも、患者だった頃のカブラと一緒に写真へ写る、カブラの過去につながる看護師として登場します。

人間時代のカブラは病弱だった

人間だった頃のカブラは身体が弱く、入院と退院を繰り返していました。

自由に走ったり、行きたい場所へ気軽に出かけたりすることが難しい生活を送っていた彼女の面倒を見ていたのが、看護師の七草ハルです。

ハルは明るく、どこかつかみどころがなく、患者と看護師という形式的な距離を軽々と飛び越えてくる人物でした。

病室という閉じられた空間で長い時間を過ごしていたカブラにとって、ハルは外の世界から吹き込んでくる夜風のような存在だったのでしょう。

アニメSeason2第4夜のタイトル「走れるようになりたいかい?」も、身体の弱かったカブラとハルの関係を象徴しています。

ここでいう「走れるようになりたい」は、単に運動能力の話として見るだけではもったいありません。

自由に生きたいか。今までとは違う自分になりたいか。

そんなカブラの人生そのものへ投げかけられた言葉として見ると、ハルとの出会いが彼女にとってどれほど大きかったのかがよくわかります。

カブラが吸血鬼になった経緯は?

『よふかしのうた』の世界では、吸血鬼に血を吸われただけで、その人間がすぐ吸血鬼へ変化するわけではありません。

人間が、自分の血を吸った吸血鬼に恋をする。

その条件を満たすことで、人間は吸血鬼の眷属となります。

夜守コウがナズナに恋をして吸血鬼になろうとしているのも、このルールがあるためです。

カブラは看護師だったハルに惹かれ、やがて血を吸われて吸血鬼になりました。

つまりカブラの吸血鬼化は、病弱な身体から解放されるための単なる治療行為ではありません。

七草ハルへの恋が、吸血鬼になるための成立条件だったのです。

人間だったカブラは、ハルとの出会いによって健康な身体と大きな自由を得ました。

しかし、その自由を与えてくれたハルが、カブラのそばへ永遠に残ってくれたわけではありません。

「救ってもらった」という感謝と、「置いていかれた」という寂しさ。

この二つが同時に存在しているため、カブラはハルを単純な恩人としても、恨むべき相手としても整理できないのです。

七草ハルとカブラは恋人だった?

カブラがハルへ恋をしていたことは物語から読み取れますが、二人が正式な恋人関係だったとは明言されていません。

カブラが吸血鬼となった条件を考えれば、彼女がハルに恋愛感情を抱いていたことはほぼ間違いないでしょう。

一方で、ハルがカブラの感情をどのように受け止めていたのか、二人が交際を約束していたのかといった部分までは、はっきり描かれていません。

ハルはカブラへ親しく接し、その人生を大きく変えました。

しかしその後、ハルは別の男性との間にナズナをもうけ、最終的にはその娘をカブラへ託します。

カブラの視点に立ってみると、かなり複雑です。

自分が恋した女性が、別の男性との間に生まれた子どもを連れて現れ、その世話を頼んで去っていく。

事情だけ並べると、なかなかの高難度ミッションです。心の準備期間、ほぼゼロです。

それでもカブラはナズナを育てました。

この事実だけでも、ハルへの思いが単なる一時的な恋ではなかったこと、そしてナズナに対しても強い責任感を持っていたことが伝わってきます。


七草ナズナの正体は?カブラが知る出生の秘密

七草ナズナの正体は、七草ハルから生まれた「生まれながらの吸血鬼」です。

ナズナに人間時代の記憶がないのは、記憶を失ったからではありません。

そもそも、人間として過ごした時代そのものが存在していないのです。

ナズナに人間時代の記憶がない理由

『よふかしのうた』に登場する多くの吸血鬼は、もともとは人間でした。

そのため、吸血鬼になった後も人間だった頃の記憶を持っています。

ところがナズナには、自分が人間だった頃の記憶がありません。

物語の途中まではナズナ自身も「自分は人間時代のことを覚えていない」と認識していました。

しかし実際には、忘れたのではありません。

ナズナには最初から、思い出すべき人間時代が存在していなかったのです。

ナズナは人間から吸血鬼へ変化したのではなく、七草ハルから吸血鬼として生まれました。

この違いは、『よふかしのうた』におけるナズナというキャラクターを理解するうえで非常に重要です。

コウはナズナに恋をしようとしている一方で、ナズナ本人も「恋愛感情」を十分に理解できているわけではありません。

生まれながらの吸血鬼であるという背景は、彼女がほかの吸血鬼とは少し違う感覚を持っていることを考える材料にもなっています。

小学館による原作第7巻の紹介でも、ナズナの人間時代の記憶を探すコウたちがカブラへ接触し、カブラの血に残った記憶からナズナの秘密へ迫る流れが案内されています。

なぜ七草ハルはナズナをカブラに託した?

ハルがカブラを頼った理由について、すべてが明確な台詞で説明されているわけではありません。

ただ、ハルがカブラを深く信頼していなければ、自分の娘を託すことは難しかったでしょう。

カブラはハル自身が吸血鬼にした眷属です。

そして、ナズナが一般的な吸血鬼とは異なる事情を持っていることを受け入れられる、数少ない存在でもありました。

カブラとナズナに血縁関係はありません。

それでも、二人はハルを中心に結びついた「家族」と見ることができます。

ここには、ハル側とカブラ側で同じ出来事の意味がまったく違っていた可能性もあります。

ハルにとっては、「最も信頼できる相手だから娘を任せる」。

カブラにとっては、「愛した相手が、自分ではなく別の男性との子を残して去っていく」。

ハルは信頼したから預けた。カブラは愛していたから断れなかった。しかし、愛していたからこそ傷ついた。

このすれ違いが、カブラ編の切なさを何倍にもしています。


カブラとナズナ・夜守コウの関係性とは?

カブラはナズナにとって育ての親に近い存在であり、夜守コウにとってはナズナの過去を知る重要な証言者です。

カブラは単なる「ナズナの知り合いの吸血鬼」ではありません。

ナズナ、七草ハル、夜守コウをつなぎ、『よふかしのうた』における「恋」「家族」「記憶」「吸血鬼の誕生」を結びつける人物です。

カブラとナズナは母娘なのか

カブラとナズナに血縁関係はありません。

ナズナの実母は七草ハルです。

ただしカブラは、ハルから幼いナズナを託され、数年間一緒に暮らしました。

そのため、関係性としては育ての親と娘にかなり近いといえます。

人物 ナズナとの関係
七草ハル ナズナを産んだ実母
本田カブラ 数年間世話をした育ての親に近い存在
夜守コウ ナズナに恋をしようとしている少年
鶯餡子 ナズナの過去と深い因縁を持つ探偵

ただし、カブラはナズナを優しくかわいがるだけの保護者ではありません。

ナズナを見るたびに、自分を残して去ったハルまで思い出してしまいます。

そのため、ナズナ本人への愛情とハルに対する複雑な気持ちが混ざり、二人の距離感は一般的な「仲の良い母娘」とは少し違っています。

カブラはナズナを大切に思っていても、積極的に母親を名乗ろうとはしません。

ナズナもまた、カブラへ強く依存しているわけではありません。

それでも完全に他人として切り離せない。

離れていても家族であり、素直になれなくても大切な相手。

この少し不器用な関係こそ、カブラとナズナの魅力です。

カブラと夜守コウの関係は?

カブラは初登場時、ナズナと親しくしているコウに興味を持ち、彼を連れ去りました。

ほかの吸血鬼たちと同じく、コウを眷属候補として意識していた面もあります。

しかし物語が進むと、カブラの役割は大きく変化します。

彼女はコウにとって、ナズナが何者なのかを知るための重要な証言者になります。

コウはナズナに恋をし、吸血鬼になろうとしています。

しかし、恋をする対象であるナズナの出生や過去については、ほとんど知りませんでした。

カブラの過去へ触れることは、コウがナズナの表面的な魅力だけでなく、そのルーツや抱えている空白まで知るきっかけになります。

カブラは、コウへ「こうしなさい」と答えを押しつける先生役ではありません。

むしろ、ナズナとどこまで真剣に向き合うのかを確かめる精神的な試金石として機能しています。

カブラの血から過去を見る仕組みとは?

ナズナの出生を調べる過程では、カブラの人間時代の血液が重要な役割を果たします。

吸血鬼が血を飲むことで、その血に残された記憶や感情へ触れられることがあります。

カブラが勤務する病院には、人間だった頃に採取された彼女自身の血液が残されていました。

ナズナはその血を飲み、患者だった頃のカブラと看護師だった七草ハル、そして二人の間にあった感情を追体験します。

ここで面白いのは、カブラが昔話を口頭で説明するだけではない点です。

ナズナは血を通じ、カブラがハルへ抱いていた感情ごと過去に触れることになります。

つまり、「ハルという人がいました」という情報だけではありません。

カブラがどれほどハルを大切に思っていたのかまで、ナズナへ伝わるのです。

説明書を読むというより、感情ごとダウンロードするようなもの。

吸血鬼の記憶共有、情報量が重いです。

カブラはナズナに七草ハルを重ねている

ハルとナズナは、母娘ということもあって非常によく似ています。

成長したナズナを目にするたび、カブラは自分を残して去ったハルを思い出していました。

そのため、ナズナ本人へ向けた感情と、ハルへ向けた感情が混ざる瞬間があります。

ナズナを抱きしめる行動にも、育てた子への愛情だけではなく、もう会えないハルへの寂しさが重なっていると考えられます。

筆者がカブラというキャラクターを特に魅力的だと感じるのは、この感情がきれいに分類されていないところです。

母性的な愛情。

恋愛感情。

未練。

怒り。

寂しさ。

責任感。

全部が同じ心の中に残っています。

だからカブラの態度は時に矛盾するのですが、その矛盾こそが彼女を「設定を説明するためだけのキャラクター」にしていません。


第63夜「カブラちゃんへ」とアニメSeason2では何が描かれた?

原作第63夜「カブラちゃんへ」とアニメSeason2第4夜・第5夜は、カブラの過去とナズナの出生が明かされる重要エピソードです。

第63夜「カブラちゃんへ」は、サンデーうぇぶりで2021年7月16日に公開されました。

原作コミックスでは第7巻に収録され、カブラの人間時代、七草ハルとの出会い、ナズナとの関係が描かれます。

第63夜「カブラちゃんへ」の内容

コウとナズナは、ナズナの人間時代の手掛かりを探すため、カブラが働く病院を訪れます。

その病院には、幽霊が出るとうわさされる立ち入り禁止の307号室がありました。

ナズナが部屋へ入ると、患者だった頃のカブラと、ナズナによく似た看護師が一緒に写った写真を発見します。

その看護師こそが七草ハルです。

カブラは人間だった頃の自分の血液をナズナへ飲ませ、ハルと過ごした過去を見せます。

そこでナズナは、自分に人間時代の記憶がない理由と、自分がどのように生まれたのかへ近づいていきます。

このエピソードを「ナズナの出生が判明する回」だけで終わらせるのは、少しもったいないところです。

もう一つの中心には、カブラ自身が封じていたハルへの感情と向き合う物語があります。

ナズナが自分のルーツを知る一方で、カブラもまた長く目をそらしていた過去を突きつけられているのです。

「久…久しぶりじゃない、ナズナ」の意味は?

カブラがナズナとの再会時に発する「久…久しぶりじゃない、ナズナ」という言葉は、読者の間でも考察されている場面です。

この台詞について、公式から一つの答えが明確に示されているわけではありません。

前後の描写を踏まえると、大きく二つの読み方ができます。

  • ナズナへ「久しぶり」と言いかけたものの、以前にも会っているため言い直した
  • ハルと瓜二つのナズナを見て、七草ハルへ「久しぶり」と呼びかけそうになった

筆者としては、ハルに呼びかけかけたという解釈が最も自然だと考えています。

カブラにとってナズナの顔は、自分が育てた子どもの顔であると同時に、愛した七草ハルの面影でもあります。

成長したナズナを見た瞬間、過去の記憶と現在が一瞬だけ重なり、目の前の相手をハルと錯覚するほど感情が揺れたのではないでしょうか。

「久」というわずかな言葉だけで、長い時間の中へ押し込めていた未練が漏れ出す。

コトヤマ作品らしい、説明しすぎない演出だと感じます。

なお、「久遠という名前を言おうとした」「古風な挨拶だった」といった説を見かけることもありますが、それを裏付ける作中情報はありません。

考察を楽しむ余地はあるものの、確定情報とは区別しておきましょう。

アニメSeason2第4夜「走れるようになりたいかい?」

アニメSeason2第4夜では、コウとナズナがカブラの勤務する病院へ向かい、307号室を調査します。

公式あらすじでも、部屋に残された写真へ、患者姿のカブラとナース姿のナズナに似た女性が写っていたことが示されています。

第4夜は、カブラ編における「答えを出す回」というより、複数の謎を一気に提示する回です。

  • なぜナズナに人間時代の記憶がないのか
  • 写真に写るナズナそっくりの看護師は誰なのか
  • カブラはナズナについて何を知っているのか
  • 307号室には何が残されているのか

病院という閉ざされた空間、立ち入り禁止の病室、過去を切り取った古い写真。

これらが組み合わさることで、普段の『よふかしのうた』にある軽快な夜遊びとは違った、ミステリアスな空気が強まっています。

タイトルの「走れるようになりたいかい?」も、カブラがまだ病弱な人間だった時代を知ることで意味が変化します。

初見では不思議な言葉に聞こえても、過去を知った後には「カブラの人生を変えた問い」だったことがわかるのです。

アニメSeason2第5夜「あなたと過ごした数年間」

第5夜では、写真に写っていた看護師・七草ハルの正体、カブラが吸血鬼になった経緯、そしてナズナの出生の秘密が明かされます。

公式あらすじでも、カブラの口から語られるハルの真相によって、カブラの吸血鬼化とナズナの出生に関する秘密へ迫る回とされています。

タイトルの「あなたと過ごした数年間」は、カブラとナズナが一緒に暮らした時間を指していると考えられます。

カブラはナズナへ冷たい言葉を向けることがあります。

ですが、本当に何の感情もないのなら、数年間の記憶をこれほど長く抱え続けることはないでしょう。

言葉では突き放そうとする。

それなのに、表情や行動には愛情がにじむ。

「言っていることと顔が違うぞ、カブラさん」と言いたくなるような不器用さが、このエピソードの見どころです。

原作漫画とアニメの違いは?

アニメSeason2の大筋は、原作漫画の夜間病院編に沿っています。

物語の根幹を大幅に変更するというより、アニメならではの表現によってカブラの心情を補強した形です。

表現 原作漫画 テレビアニメ
カブラの沈黙 コマの間や表情で表現 尺、息遣い、声の間で表現
ハルとの記憶 白黒の絵と構図が中心 色彩、光、音楽を加えて映像化
ナズナとの距離 台詞と視線で示す 声色や細かな動作も含めて表現
病院の雰囲気 読者の想像に委ねる部分もある 照明や環境音で不穏さを強調

「大幅なアニメオリジナル展開」というより、原作の感情を映像作品ならではの方法で立体化したと見るのが適切でしょう。

原作にない細かな動きや間が追加されたとしても、カブラとハルの関係やナズナの出生に関する根本設定が変更されたわけではありません。

漫画を読んで内容を知っていた人でも、声や音楽がつくことで「カブラってこんな表情をしていたんだ」と再発見できるのが、アニメ化の面白さですね。

声優・伊藤静が演じるカブラの魅力

アニメ版で本田カブラを演じているのは伊藤静さんです。

七草ハルを演じる内田真礼さんとともに、アニメSeason2のカブラ編を声の芝居で支えています。

アニメーション制作はライデンフィルム、監督は板村智幸さんです。

カブラは、自分の感情を大声で相手へぶつけるタイプのキャラクターではありません。

だからこそ、カブラの芝居では派手な絶叫よりも、言葉を発する直前の沈黙や、わずかな声の揺れが重要になります。

伊藤静さんの落ち着いた中低音は、カブラの大人びた雰囲気や包容力との相性が非常に良いです。

一方で、七草ハルやナズナが関係する場面になると、普段の余裕が少しずつ崩れます。

声の奥に寂しさや苛立ちが混ざり、「平気なふり」をしていることが伝わってくるのです。

筆者が特に注目したいのは、感情を激しく表現するのではなく、隠そうとしている感情が結果的に漏れてしまう芝居です。

カブラは泣き叫ぶより、何でもないように振る舞っているときのほうが、かえってつらさが伝わる人物だと思います。

伊藤静さんの演技は、そんなカブラの性格とよくかみ合っています。

本田カブラがファンから注目される理由

カブラが印象に残る理由は、「強くて美しい大人の吸血鬼」だからだけではありません。

主な魅力を整理すると、次のようになります。

  • 病弱だった人間時代と、強い吸血鬼になった現在のギャップ
  • 七草ハルへの愛情と消えない未練
  • ナズナを数年間育てた母性的な一面
  • 優しさを素直に表現できない不器用さ
  • コウへナズナの過去を伝える物語上の重要性
  • 人間時代を象徴する病院で働き続ける複雑さ
  • 伊藤静さんの落ち着いた声と繊細な感情表現

カブラは、初登場時と過去編を知った後で印象が大きく変わるキャラクターです。

最初は「ちょっと怖い吸血鬼のお姉さん」に見えていた人物が、事情を知った瞬間から切なく見えてくる。

この印象の反転が、キャラクターとして非常に強いんですよね。


本田カブラはなぜ『よふかしのうた』に欠かせないのか?

カブラの本当の重要性はナズナの出生を説明することだけではなく、吸血鬼になっても消えない「人間的な感情」を体現している点にあります。

病弱だったカブラは、吸血鬼になることで身体的な制約から解放されました。

それでも、人間だった頃に抱いた恋心や寂しさから自由になれたわけではありません。

身体が変わっても、感情まで自動的に初期化されるわけではない。

それを最もわかりやすく見せているのがカブラです。

カブラは「人間と吸血鬼の間」を象徴している

カブラは元人間であり、人間だった頃の弱さを知っています。

現在は吸血鬼として生きながら、人間社会の病院で働き続けています。

つまり彼女は、「人間か吸血鬼か」という単純な二択で割り切れない人物です。

吸血鬼として長く生きながら、人間時代の場所、仕事、記憶、そして恋を抱え続けています。

ここから見えてくるのは、『よふかしのうた』における吸血鬼が、人間性を完全に失った怪物ではないということです。

むしろ、長い時間を生きるからこそ、人間だった頃の感情まで長く持ち続けてしまう存在として描かれています。

吸血鬼になることは、嫌な記憶も弱さも全部消してくれる「人生のリセットボタン」ではありません。

カブラの人生を見るほど、そのことがよくわかります。

カブラはナズナの正体を知る数少ない証人

カブラは、ナズナが誕生した事情と、母・七草ハルの人物像を知る数少ない存在です。

ナズナ本人には人間時代の記憶がありません。

そのため、自分のルーツを自力で振り返ることもできません。

もしカブラが過去を語らなければ、ナズナは自分を「人間時代の記憶を失ってしまった吸血鬼」だと思い続けていた可能性があります。

カブラはナズナの実母ではありません。

しかし、ナズナ本人が覚えていない幼い頃や、実母ハルのことを覚えています。

その意味でカブラは、ナズナという人物の空白を埋める「記憶の継承者」でもあるのです。

これは育ての親という言葉だけでは説明しきれない、かなり重要な役割だと思います。

カブラ自身がハルとの過去を抱え続けていたからこそ、ナズナは自分の始まりへたどり着くことができました。

弱点になり得る過去を完全に捨てなかったことが、結果的にはナズナを救う情報につながっているのです。

カブラの過去はコウに「好きになること」の重さを伝える

夜守コウは、吸血鬼になるためナズナに恋をしようとしています。

物語の序盤では、この目標にはどこか「条件をクリアすれば吸血鬼になれる」というゲーム的な軽さもありました。

しかし、カブラとハルの関係を知ると、吸血鬼への恋が人生をどれほど大きく変える可能性を持っているのかが見えてきます。

カブラは恋をした結果、自由に動ける身体を得ました。

一方で、その後長い年月にわたって消えない未練も抱えることになりました。

恋は、吸血鬼になるために押せばいいスイッチではありません。

相手の過去や傷、そしていつか訪れるかもしれない別れまで引き受ける感情です。

カブラのエピソードは、ナズナを好きになるというコウの目標へ、急に現実的な重さを加えています。

筆者としては、ここがカブラ編のかなり大きな意味だと考えています。

ナズナの正体を知る物語であると同時に、コウが「相手を知ったうえで好きになる」段階へ進むためのエピソードでもあるのです。

カブラと鶯餡子が示す「過去」との向き合い方の違い

鶯餡子は、吸血鬼の人間時代に関係する弱点を利用し、彼らを追い詰めます。

一方のカブラは、人間時代につながる物や記憶が危険だと知りながら、完全には捨て切れていません。

餡子にとって吸血鬼の過去は、相手を倒すための武器です。

カブラにとって過去は、自分を傷つける弱点であると同時に、自分が確かにハルを愛していた証明でもあります。

この対比は非常に興味深いポイントです。

危険な物をすべて処分してしまえば、吸血鬼としては安全になるかもしれません。

しかし、それは大切だった思い出まで失うことでもあります。

『よふかしのうた』は、「過去を捨てればきれいさっぱり解決」とは描いていません。

傷つく可能性があっても記憶を抱えて生きることが、その人物らしさにつながる場合もある。

カブラの人間時代の血液や写真が残っていることには、そうした作品全体のテーマも重なっているように感じます。

病院はカブラにとって「弱点」と「家」の両方なのではないか

カブラについて考えるうえで、もう一つ注目したいのが病院という場所です。

人間時代のカブラにとって病院は、自由を奪われた場所でもありました。

身体が弱く、好きなように走れない自分を強く意識させられる場所だったからです。

ところが同じ病院は、人生で最も大きな影響を与えた七草ハルと出会った場所でもあります。

さらに吸血鬼となった後、カブラはそこで働く側になっています。

これはかなり象徴的です。

かつて「守られる側」だったカブラが、今では患者を支える側にいる。

筆者としては、ここに単なるハルへの未練以上のものも感じます。

カブラにとって病院は、弱かった自分、ハルに恋をした自分、そして吸血鬼として新しく生き始めた自分がすべて重なる場所なのでしょう。

だから簡単には離れられない。

カブラは人間だった自分を消したのではなく、その場所ごと抱えながら吸血鬼として生きている。

この視点で見ると、「なぜ今も病院にいるのか」という何気ない設定まで、カブラのキャラクター性ときれいにつながってきます。

今後カブラは登場する?

原作漫画『よふかしのうた』の本編は、2024年1月24日発売の『週刊少年サンデー』9号で最終回を迎えました。

最終第20巻は2024年3月18日に発売されています。

さらに、2025年に掲載された特別編『よふかしのうた-楽園編-』も完結済みです。

そのため、「原作で今後カブラが何をするのか」を予想するというより、今後はアニメで原作のどこまでが映像化されるかが注目点になります。

アニメSeason2は2025年7月4日から放送され、カブラの過去とナズナの出生までが映像化されました。

2026年8月2日時点では、公式サイト上でSeason3の制作決定は発表されていません。

ただしカブラは、ナズナの出生を説明して役目を終えるだけの人物ではなく、その後も吸血鬼仲間の一人として物語へ関わっています。

そのため、続編が制作され、原作の先のエピソードまで映像化されれば、再びカブラが登場する可能性があります。

正式な続編情報については、アニメ公式サイトや公式SNSの発表を確認するのが確実です。


本田カブラの正体・ナズナとの関係まとめ

本田カブラは、病弱な人間として入院していた頃に看護師・七草ハルと出会い、彼女へ恋をしたことで吸血鬼になった女性です。

ハルから幼いナズナを託され、数年間育てたため、ナズナにとっては母親代わりに近い存在でもあります。

ただし、カブラとナズナの関係は単純な親子愛ではありません。

カブラはナズナを大切に思う一方で、成長したナズナの顔に、自分を置いて去っていったハルを重ねています。

そのためカブラの中では、育てた子への愛情、ハルへの恋心、未練、寂しさ、怒りが完全には切り分けられていません。

原作第63夜「カブラちゃんへ」やアニメSeason2第4夜・第5夜では、カブラの人間時代とハルへの思い、そしてナズナが生まれながらの吸血鬼だったという出生の秘密が明らかになりました。

「久…」と言いかける場面も、ハルへの未練が思わずこぼれたと解釈すると、カブラの複雑な心情がさらに深く見えてきます。

そして、カブラはナズナの過去を説明するためだけの脇役ではありません。

病弱な人間から吸血鬼へ変わりながらも、人間だった頃の恋や思い出を捨てられない人物として、『よふかしのうた』における「恋をすること」と「過去を抱えて生きること」の重さを体現する存在です。

初登場時には妖艶で少し怖い大人の吸血鬼に見えたカブラが、過去を知るほど切ない人物へ変わって見える。

そこまで含めて、本田カブラというキャラクターの大きな魅力だと思います。


よくある質問

本田カブラの読み方は?

「ほんだ かぶら」です。

「本田カグラ」「よふかしのうた かぐら」と検索されることもありますが、正しい名前は本田カブラです。

本田カブラはナズナの母親ですか?

実母ではありません。

ナズナの実母は七草ハルです。ただし、カブラはハルから幼いナズナを託され、数年間世話をしているため、育ての親に近い存在です。

カブラを吸血鬼にしたのは誰ですか?

七草ハルです。

病弱だったカブラは担当看護師だったハルへ恋をし、ハルに血を吸われたことで吸血鬼の眷属になりました。

カブラと七草ハルは恋人同士ですか?

カブラがハルへ恋愛感情を抱いていたことは物語から読み取れますが、二人が正式に交際していたとは明言されていません。

ハル側がカブラをどのように思っていたのかにも不明な部分が残るため、「恋人同士だった」と断定するのは難しいでしょう。

七草ナズナの正体は何ですか?

七草ナズナは、七草ハルから生まれた生まれながらの吸血鬼です。

人間から吸血鬼へ変わったわけではないため、「人間時代の記憶」を持っていません。

なぜナズナには人間時代の記憶がないのですか?

記憶を失ったのではなく、最初から人間として生きた時代が存在しないためです。

ナズナはほかの多くの吸血鬼のように、人間から吸血鬼になったわけではありません。

カブラの「久…」にはどのような意味がありますか?

公式から明確な説明はありません。

成長したナズナが七草ハルと瓜二つだったため、カブラがハルへ「久しぶり」と呼びかけそうになったという解釈が有力です。

ただし、これは作中描写をもとにした考察であり、確定情報ではありません。

本田カブラの声優は誰ですか?

アニメ版の本田カブラを演じているのは伊藤静さんです。

落ち着いた中低音と、感情を抑えながらもわずかに揺れる繊細な芝居によって、カブラの母性、未練、寂しさが表現されています。

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