『君と僕の最後の戦場2期』が「ひどい」と言われた主因は、第2話・第4話で目立った作画の乱れと、第5話以降の放送休止です。
2024年夏に放送が始まった『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 Season II』、通称「キミ戦2期」は、物語やキャラクターではなく、作画クオリティをめぐって大きな注目を集めました。
SNSでは「顔が崩れて誰かわからない」「今期最速で万策尽きたのでは」といった厳しい反応が相次いだ一方、放送再開後の改善や、イスカとアリスリーゼを中心とした物語に期待する声もあります。
この記事では、「君と僕の最後の戦場2期は本当にひどいのか」という疑問に答えながら、問題視された場面、制作体制の変化、放送休止と再開の経緯、作品自体の魅力まで詳しく整理します。
この記事を読むとわかること
- 「君と僕の最後の戦場2期がひどい」と言われた理由
- 第2話・第4話で指摘された具体的な作画上の問題
- 第1期と第2期における制作体制の違い
- 第5話以降が放送休止になった経緯
- 2025年4月の放送再開に向けて行われた対応
- 作画問題を除いたストーリーやキャラクターの魅力
君と僕の最後の戦場2期がひどいと言われる理由は?
「ひどい」と評価された最大の理由は、キャラクターの顔や動きの安定感が失われ、物語に集中しにくい場面が生まれてしまったことです。
アニメでは、すべてのカットが劇場版のような高密度で描かれる必要はありません。遠景の人物を簡略化したり、動きの途中で形を崩したりすることは、映像表現として一般的な手法です。
しかし、キミ戦2期で問題視されたのは、意図的なデフォルメではなく、重要な会話やキャラクターの表情を見せる場面でも造形が安定しなかった点でした。
特に第2話と第4話では、顔の輪郭、目や口の位置、身体のバランス、アクションのつながりなどに違和感を覚える視聴者が続出しています。
つまり、「絵が少し荒かった」というだけではありません。
視聴者がキャラクターを見分けにくくなり、シリアスな場面でも内容より作画の違和感に意識を奪われたことが、「君と僕の最後の戦場2期はひどい」という検索や反応につながったと考えられます。
「作品そのものがひどい」という意味ではない
ここで分けて考えたいのが、作画への低評価と作品全体への評価です。
SNSで「ひどい」と言われた対象の多くは、原作のストーリーやキャラクター設定ではなく、主にテレビアニメ第2期の映像クオリティでした。
キミ戦は、敵対する帝国と皇庁に所属するイスカとアリスリーゼが、戦場で対立しながらも互いを強く意識していく物語です。
敵同士なのに好みが似ていたり、偶然の再会を繰り返したりするラブコメ的な面白さと、国家間の対立や陰謀を描くシリアスな要素が同居しています。
そのため、作画への不満を口にしながらも、物語の続きは気になるという視聴者が少なくありませんでした。
「アニメの映像は厳しいが、キミ戦という作品やキャラクターは好き」という、少し複雑な評価が広がっていたのです。
作画崩壊・作画ミス・省力化は同じではない
アニメファンの間では「作画崩壊」という言葉が幅広く使われていますが、実際にはいくつかの状態が混在しています。
- キャラクターデザインから大きく外れている
- カットごとに顔や体格が変わって見える
- 動きの前後がつながらず、不自然に感じる
- 背景と人物の動きがなじんでいない
- 演出上の意図よりも制作上の不足が目立つ
- 遠景や高速アクションで意図的に線を省略している
最後のような省略表現は、必ずしもミスではありません。
一方、キミ戦2期では、止めて見なくてもわかるほど顔の印象が変わる場面や、会話シーンで造形が安定しない場面が指摘されました。
そこが、単なる「作画の好み」では片づけにくかったポイントです。
第2話・第4話では何が問題視された?
第2話ではキャラクターの顔、第4話ではアクションや画面全体の動きに対する指摘が目立ちました。
もちろん、エピソードの最初から最後まで、すべての絵が崩れていたわけではありません。
しかし、視聴者が物語上の重要人物に注目する場面で違和感が生じたため、数カットの乱れ以上に強い印象を残してしまいました。
第2話で指摘された顔のバランス
第2話では、キャラクターの顔がカットごとに違って見えるという声が相次ぎました。
特に指摘されたのは、次のような点です。
- 左右の目の高さや大きさがそろっていない
- 顔の輪郭が通常のキャラクターデザインと異なる
- 目・鼻・口の位置関係に違和感がある
- 同じ人物でもカットが変わると別人のように見える
- 真剣な場面なのに表情がコミカルに見えてしまう
主人公イスカの顔が原作や第1期の印象から大きく離れて見えるカットもあり、「これ誰?」とツッコミを入れる投稿が増加しました。
キャラクターアニメにおいて、顔は感情を伝える最も重要なパーツです。
そのため、目や口の位置が少し変わるだけでも、怒り、困惑、緊張といった本来の感情が伝わりにくくなります。
筆者としては、第2話の問題は単純な絵の美しさより、表情芝居が十分に機能しなくなったことのほうが大きかったと感じます。
視聴者がキャラクターの感情ではなく、「今の顔は大丈夫だったかな」と確認するモードに入ってしまうと、物語への没入感は一気に落ちてしまいます。アニメ鑑賞中に抜き打ち作画検査をしたいわけではないですからね。
第4話で指摘されたアクションの違和感
第4話では、キャラクターの造形だけでなく、アクションシーンの動きや画面の見せ方にも厳しい声が集まりました。
具体的には、次のような問題が話題になっています。
- 動きが滑らかにつながらず、ガタついて見える
- 人物と背景が別々に動いているように感じる
- カメラワークが忙しく、状況を把握しにくい
- モーションブラーの見え方が不自然
- 攻撃を受けた位置や人物の移動がわかりにくい
アクションアニメでは、絵の枚数が多ければ必ず迫力が出るわけではありません。
キャラクターがどこにいて、誰が誰を攻撃し、どちらの攻撃が有効だったのかを観客に伝える「画面設計」が重要です。
第4話では、この位置関係や動きの流れがつかみにくく、「画面酔いする」「何が起きているのかわからない」と感じた視聴者もいました。
話数 主に指摘された問題 視聴者が抱いた違和感
第2話 顔の左右差、目の位置、輪郭の不安定さ 「誰かわからない」「カットごとに顔が違う」
第4話 アクションのガタつき、背景との分離、カメラワーク 「状況を追いにくい」「ギャグに見えてしまう」
この表からもわかる通り、第2話と第4話では問題の種類が少し異なります。
第2話はキャラクター作画、第4話は映像全体の動きが目立ったため、視聴者には「一部のミスではなく、制作工程全体が厳しいのではないか」という印象を与えました。
YouTubeやXで「顔が崩れる」画像が拡散
第2話と第4話の放送後、XやYouTubeでは問題視された場面のスクリーンショットや比較画像が広がりました。
特に注目されたのは、イスカの顔が通常のデザインから離れ、強いデフォルメがかかったように見えるカットです。
SNSでは、「一時停止して確認してしまった」「毎カット顔の印象が違う」といった趣旨の反応が見られました。
YouTubeでも、作画の乱れを取り上げる動画が複数投稿され、「今期最速で万策尽きたのでは」といった刺激的な表現とともに紹介されています。
ただし、SNSで広がる画像は、一瞬の中割りや動きの途中だけを切り取っている場合もあります。
アニメは連続する映像として見るものなので、静止画一枚だけで全体の品質を断定するのは慎重であるべきです。
それでもキミ戦2期の場合、通常速度で視聴しても違和感を覚えたという反応が多く、単なる悪意ある切り抜きだけでは説明しきれませんでした。
ネタ画像として拡散されたことが知名度を高める一方、作品への信頼感を下げてしまった点は無視できません。
制作体制の変更が作画に影響した?
第2期では制作体制やスタッフ構成が第1期から変化しており、その違いが品質の安定性に影響した可能性はあります。
ただし、視聴者が公開情報だけで「どの会社や個人が原因だった」と断定することはできません。
アニメ制作は、元請けスタジオだけでなく、各話の演出、作画監督、原画、動画、仕上げ、撮影、外部スタジオなど、多数の工程とスタッフによって成立しています。
一つの社名だけを見て責任を決めつけるのではなく、制作期間や人員配置、各工程の連携など、複数の要因が重なったと考えるのが自然です。
第1期と第2期の制作会社の違い
第1期はSILVER LINK.がアニメーション制作を担当しました。
第2期は、SILVER LINK.とStudioぱれっとによる制作体制へ変更されています。
元記事では、実際の制作においてStudioぱれっと側の比重が大きくなり、スタッフ構成も第1期から変化したと指摘されていました。
シーズン 制作体制 視聴者から見た主な印象
第1期 SILVER LINK. キャラクター作画や映像の安定感が比較的高い
第2期 SILVER LINK. × Studioぱれっと 第2話・第4話を中心に作画の乱れが話題になった
第1期を見ていたファンほど、第2期との違いに敏感でした。
同じ作品でありながら、キャラクターの顔つき、線の整い方、アクションのテンポなどが変わったため、「前期よりも不安定になった」と感じやすかったのです。
Studioぱれっとは『神無き世界のカミサマ活動』の制作にも関わっており、同作でも独特な映像表現や一部の作画が話題になりました。
ただし、過去作の評判を理由に、今回の問題をすべて同スタジオだけに結びつけるのは公平ではありません。
作品ごとに予算、納期、スタッフ数、発注状況は異なります。
重要なのは、第2期で制作体制が変わり、その状態でテレビ放送に必要な品質を継続的に保てなかった可能性が高いという点です。
第2話の時点で「万策尽きた」と言われた理由
アニメファンの間で使われる「万策尽きた」は、制作が放送スケジュールに間に合わなくなった状況を表すネット上の言い回しです。
キミ戦2期は、シリーズ後半ではなく第2話の段階で大きな作画の乱れが指摘されました。
そのため、「もう2話で厳しいのか」「今後の話数は大丈夫なのか」という不安が急速に広がったのです。
一般的に、テレビアニメは第1話が比較的早い段階から重点的に制作される一方、その後の話数ほど進行状況の影響を受けやすいといわれます。
第2話の段階で品質が安定していないように見えたことで、視聴者は単発の作画ミスではなく、シリーズ全体のスケジュールに問題があるのではないかと推測しました。
放送前のプロモーションが比較的少なかったことも、十分な準備期間を確保できていたのかという疑念につながっています。
また、第2話が単純な外注任せの回ではないと見られたことから、「グロス回でもないのに厳しい」という趣旨の反応もありました。
ここでいうグロス回とは、ある話数の制作工程を別のスタジオへまとめて委託する形式です。
ただし、グロス回だから品質が低い、元請け回だから品質が高いと単純には決まりません。実力ある外部スタジオが担当し、見事な映像に仕上がるケースも多くあります。
キミ戦2期で重要なのは委託形態そのものではなく、完成した映像を放送可能な品質へ整えるための時間と管理が足りていなかったように見えたことでしょう。
ファンの反応は本当に批判ばかりだった?
批判的な反応が目立った一方、「逆に楽しめる」「キャラクターが好きだから見続ける」という声もありました。
作画の乱れがSNSで拡散されると、どうしても否定的な意見ばかりが目に入りやすくなります。
しかし、実際の視聴者の受け止め方は一色ではありませんでした。
厳しく批判する人、改善を願いながら視聴を続ける人、作画の乱れも含めてネタとして楽しむ人など、さまざまな反応が見られています。
「推しキャラがいれば気にならない」という支持派
アリスリーゼやミスミス大佐など、お気に入りのキャラクターを目的に視聴していたファンからは、比較的寛容な反応もありました。
SNSでは、「崩れていても推しは推し」「画面に映って声を聞けるだけでうれしい」といった趣旨の投稿が見られています。
特にシリーズや原作を長く応援してきたファンほど、数話の作画だけで作品全体を切り捨てず、物語の展開を見届けようとする傾向がありました。
また、アニメでは声優の演技、音楽、脚本、演出など、作画以外にも作品を支える要素があります。
キャラクターの掛け合いや声優陣の芝居に魅力を感じていれば、映像に不満があっても視聴を継続する理由になります。
ただし、「推しがいれば作画はどうでもいい」という反応は、制作上の問題を肯定しているわけではありません。
好きな作品だからこそ、苦笑いしながらも応援を続けていたというのが、より正確な見方でしょう。
「逆に伝説になる」とネタ化する反応
作画の乱れが大きすぎる場合、SNSでは批判を通り越して笑いの対象になることがあります。
キミ戦2期でも、「ここまで来たら伝説」「崩壊回として語り継がれそう」といった反応が見られました。
YouTubeなどでは、「今期最速で万策尽きたアニメ」として紹介され、通常の作品紹介とは異なる形で注目を集めています。
過去にも、特徴的な作画や演出がネットミームとして残り、作品名が長く知られるようになった例はあります。
その意味では、炎上やネタ化が一時的な知名度につながることは確かです。
しかし、話題になったことと作品として成功したことは同じではありません。
切り抜き画像だけが拡散され、本来のストーリーやキャラクターの魅力が知られないままでは、制作側にとって望ましい評価とはいえないでしょう。
筆者としては、「炎上したから結果的によかった」と片づけるのは少し乱暴だと考えます。
現場のスタッフが限られた時間の中で制作していたことを考えると、笑いの対象として消費するだけでなく、なぜ放送品質を維持できなかったのかという制作環境にも目を向ける必要があります。
第5話以降の放送休止はなぜ起きた?
第5話以降が休止された理由は、放送を続けるために必要な本編クオリティを維持することが困難になったためです。
『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 Season II』は、第4話まで放送された後、第5話以降の放送延期を発表しました。
放送中のテレビアニメが数週間休むことはありますが、再開時期がすぐに決まらない形で止まったため、ファンに大きな衝撃を与えています。
第2話や第4話ですでに作画への批判が強まっていたこともあり、視聴者の間では「やはり制作が間に合っていなかったのではないか」という見方が広がりました。
「クオリティ維持が困難」と判断された意味
公式からは、本編のクオリティ維持が困難な状況であることが説明されました。
これは、予定通り毎週放送を続けた場合、十分な修正や確認を行えないまま映像を完成させなければならない状態だったことを示しています。
アニメ制作では、原画を描いた後にも、作画監督による修正、動画、彩色、背景、撮影、編集、音響作業など、多数の工程が必要です。
どこか一つの工程が遅れれば、その後の作業時間が圧迫されます。
さらに、放送日そのものは動かしにくいため、遅れが積み重なるほど、後工程のスタッフが短期間で対応しなければならなくなります。
第2話と第4話の状態を見る限り、単純に数カットを直せば解決する段階ではなく、制作進行や修正時間を含めた全体の立て直しが必要だったと考えられます。
SNSでは、「このまま放送して炎上を続けるより、止めて作り直したほうがよい」という趣旨の意見も見られました。
放送延期は視聴者や関係企業への影響が大きい判断ですが、品質を立て直すためには必要な選択だったのでしょう。
放送休止は失敗ではなく、修正するための判断
放送が止まると、「制作が完全に破綻した」と受け取られがちです。
確かに、予定通り放送できなかった事実は重く、制作計画が十分に機能していなかった可能性は否定できません。
一方で、問題がある状態のまま全話を放送するより、一度止めて修正時間を確保するほうが、作品を長期的に守る判断になる場合もあります。
特にキミ戦のように原作があり、キャラクターや世界観を支持するファンがいる作品では、低品質な映像が映像商品や配信に残り続ける影響も小さくありません。
そのため、放送休止は単なる撤退ではなく、完成版としての品質を取り戻すための仕切り直しという意味を持っていました。
2025年4月の放送再開で何が変わった?
キミ戦2期は2025年4月に第1話から改めて放送され、単純に第5話から続きを流すのではなく、シリーズ全体を立て直す形で再始動しました。
放送休止後、公式サイトでは2025年4月からの放送再開が正式に発表されました。
2025年3月には放送再開を記念する新たなPVが公開され、4月8日には第1話の先行カットと予告映像も披露されています。
再開時に第1話から放送し直したことは、視聴者にとって大きなポイントでした。
途中から続きを再開するだけでなく、すでに放送された話数も含めて作品を見直し、改めて視聴してもらう姿勢が示されたからです。
第1話からの再放送が意味するもの
通常、放送延期作品が再開する場合、中断した話数から続ける形式も考えられます。
しかし、キミ戦2期では第1話から順番に放送する形が取られました。
これは、初回放送時に離れてしまった視聴者が戻りやすくなるだけでなく、シリーズ全体を一つの作品として見直してもらう効果があります。
第2話や第4話に修正が加えられていれば、以前の映像との違いを確認したい視聴者にとっても再視聴の動機になります。
さらに、Blu-ray BOXの発売も案内され、テレビ放送だけではなく、映像商品として残すことを前提に作品全体の品質を整える流れが見えました。
SNSでは、「第1話からやり直すのは本気を感じる」「修正版なら改めて見たい」といった趣旨の反応もあります。
一度失った視聴者の信頼を取り戻すのは簡単ではありません。
それでも、途中から何事もなかったように再開するのではなく、最初から見せ直す姿勢は、制作側の責任感を示す対応だったと筆者は考えます。
再開PVで期待された作画と演出の改善
放送再開に向けて公開されたPVでは、キャラクターの顔やバトルシーンの見せ方に注目が集まりました。
初回放送時の印象と比べて、描写が整っていると感じた視聴者からは、肯定的な声も上がっています。
ただし、PVは短い映像であり、見せ場となるカットを選んで構成できます。
そのため、PVがきれいだから全話の品質が安定しているとまでは断定できません。
本当に重要なのは、会話中心の場面、移動シーン、群衆、アクションなどを含め、シリーズを通して一定の品質を維持できるかどうかです。
作画崩壊からの再起が成功したかを判断するには、一枚の美しい絵よりも、毎話を安心して見続けられる安定感が重要になります。
作画以外の物語やキャラクターは面白い?
作画問題を除けば、敵同士のイスカとアリスリーゼが惹かれ合う関係性や、ラブコメと国家間の対立を組み合わせた世界観には根強い魅力があります。
キミ戦の中心にあるのは、科学技術を発展させた帝国と、星霊術を扱うネビュリス皇庁の対立です。
イスカは帝国側、アリスリーゼは皇庁側に所属しているため、本来ならば相いれない敵同士です。
それにもかかわらず、二人は戦闘能力だけでなく、芸術や食事などの好みまで似ており、戦場の外で何度も偶然出会います。
この「敵なのに妙に気が合う」という距離感が、キミ戦ならではの面白さです。
イスカとアリスリーゼの関係性
イスカとアリスリーゼは、単純な恋人候補ではありません。
それぞれが所属する国家への責任を背負い、自分なりの方法で戦争を終わらせようとしています。
相手を敵として倒さなければならない一方、その思想や実力は認めている。
この矛盾した関係が、二人の会話に独特の緊張感と甘さを生み出しています。
アリスリーゼの妄想が膨らむコメディ場面と、国家の未来をめぐる真剣な対話が隣り合っている点も特徴です。
作画が安定すれば、目線や表情の細かな変化によって、二人の距離感をさらに魅力的に描けるはずです。
だからこそ、ファンは単に「絵をきれいにしてほしい」のではなく、キャラクターの感情をきちんと映像で伝えてほしいと願っていたのでしょう。
シスベルやイリーティアの動きも見どころ
キミ戦2期では、イスカとアリスリーゼだけでなく、シスベルやイリーティアの動向も物語の重要な要素です。
シスベルはコメディ要員としての親しみやすさを持ちながら、皇庁内部の問題に関わる立場でもあります。
一方、イリーティアには不穏な動きがあり、姉妹関係や皇庁をめぐる陰謀が物語の緊張感を高めています。
ラブコメだけを期待すると国家間の政治劇が意外に重く、シリアスな戦争作品だけを想像するとアリスの妄想が元気よく割り込んでくる。なかなか油断できない作品です。
この振れ幅を楽しめる人にとって、キミ戦は作画問題だけで切り捨てるには惜しい魅力を持っています。
「君と僕の最後の戦場2期はひどい」への筆者の考察
個人的には、キミ戦2期が「ひどい」と言われたこと自体は、映像を見た視聴者の反応として理解できます。
キャラクターの顔やアクションが安定しなければ、物語に集中できません。
特に第1期や原作イラストでキャラクターに親しんでいた人ほど、第2期の変化を強く感じたはずです。
ただし、作画の乱れを理由に、制作に関わったすべてのスタッフやスタジオを一括して非難するべきではないとも考えます。
テレビアニメのクオリティ問題は、個々のアニメーターの技術だけではなく、制作期間、人員、修正時間、発注のタイミング、工程間の連携などによって起こります。
完成映像が不安定だったことと、現場が手を抜いたことは同じではありません。
むしろ、厳しい状況の中で放送に間に合わせようとした結果、十分に修正する時間を確保できなかった可能性があります。
また、放送休止後に第1話から再スタートした対応は、作品にとって重要な意味を持ちます。
一度公開した映像を見直し、改めて放送枠や制作期間を用意するには、制作会社だけでなく、放送局、製作委員会、配信事業者など多くの関係者との調整が必要です。
それでも再始動を選んだことから、キミ戦という作品を途中で終わらせず、完成させようとする意思は感じられます。
筆者が特に注目したいのは、今回の一件が「作画は作品の飾りではない」と改めて示した点です。
作画は、キャラクターを美しく見せるためだけのものではありません。
表情で感情を伝え、アクションで力関係を示し、視線や間によって人間関係を描くための言語です。
顔が安定しなければ恋愛の機微が伝わりにくくなり、動きが整理されていなければ戦闘の緊張感も薄れます。
つまりキミ戦2期の問題は、「絵が下手だった」という一言ではなく、映像を通じた物語の伝達が一部で機能しにくくなっていたことにあります。
一方で、放送休止と再制作によって品質を立て直せるなら、今回の判断は今後のアニメ業界にとって一つの事例にもなるでしょう。
無理に放送を続けて作品の評価を決定的に落とすのではなく、必要に応じて止まり、修正してから届け直す。
もちろん、最初から余裕ある制作計画を立てることが理想です。
それでも、問題が表面化した後にどのように立て直すかも、作品への信頼を左右します。
キミ戦2期は、作画崩壊で話題になったアニメとして終わるのか、それとも異例の再始動によって評価を取り戻した作品になるのか。
その答えは、一部の修正カットだけではなく、シリーズを最後まで安定した品質で描き切れるかにかかっています。
キミと僕の最後の戦場2期の作画崩壊まとめ
『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 Season II』が「ひどい」と言われたのは、第2話や第4話でキャラクターの顔、動き、画面設計の不安定さが目立ったためです。
SNSやYouTubeではスクリーンショットが拡散され、「誰かわからない」「ギャグシーンに見える」「万策尽きたのでは」といった反応が広がりました。
その後、第5話以降は本編クオリティを維持することが困難として放送が休止されています。
一方、2025年4月には第1話から放送を再開し、新PVや先行カットの公開、Blu-ray BOXの案内など、本格的な再始動が行われました。
要点を整理すると、次の通りです。
- 第2話では顔の輪郭や目の位置などが不安定になった
- 第4話ではアクションや背景との動きのずれが指摘された
- 第1期から第2期にかけて制作体制が変化した
- 第2話の時点で乱れが目立ち、スケジュールへの不安が広がった
- 第5話以降はクオリティ維持を理由に放送休止となった
- 2025年4月に第1話から改めて放送が始まった
- SNSでは批判だけでなく、ネタとして楽しむ反応もあった
- イスカとアリスリーゼの関係や世界観は根強く支持されている
「君と僕の最後の戦場2期はひどい」という評価には、確かに根拠となる映像上の問題がありました。
しかし、それは原作やキャラクターを含む作品のすべてが否定されたという意味ではありません。
作画の修正によってキャラクターの感情や戦闘の迫力が本来の形で伝われば、キミ戦が持つ敵同士のラブコメ、国家間の陰謀、魅力的な登場人物たちは、改めて評価される可能性があります。
一度つまずいた作品が、どのように立ち上がるのか。
キミ戦2期は、作画崩壊の話題だけでなく、アニメ制作における「立て直し」の難しさと大切さを示した作品としても注目すべき存在です。
よくある質問
君と僕の最後の戦場2期はなぜひどいと言われたのですか?
第2話と第4話を中心に、キャラクターの顔やアクションの動きが不安定だと指摘されたためです。
特に、カットごとに顔が違って見える場面や、戦闘の状況を追いにくい場面がSNSで拡散されました。
キミ戦2期は打ち切りになったのですか?
打ち切りではありません。
第5話以降はいったん放送休止となりましたが、2025年4月から第1話に戻って放送が再開されました。
第1期と第2期で制作会社は変わりましたか?
第1期はSILVER LINK.が制作を担当し、第2期はSILVER LINK.とStudioぱれっとによる制作体制になりました。
スタッフ構成や制作の進め方も変化したと見られ、第1期との映像の違いを指摘する声が上がっています。
作画がひどくても見る価値はありますか?
イスカとアリスリーゼの関係、シスベルやイリーティアをめぐる展開、帝国と皇庁の対立などに興味がある人には見どころがあります。
作画だけでなく、声優の演技やキャラクター同士の掛け合い、物語の続きに注目すると楽しみやすいでしょう。



コメント