『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』の料理は、現実の近い食材へ置き換えれば、塩焼きやおむすび、魚介煮込み、チャーシュー丼など多くを家庭でイメージ再現できます。
ただし、本作は全メニューの分量や加熱時間を載せた公式レシピ集ではありません。原作Web本文で材料・調理まで確認できる料理、エピソード名から確認できる料理、書籍やアニメ公式情報で確認できる料理を分けて見ることが大切です。
2026年9月2日時点で、「小説家になろう」の原作Web版は連載中・全134エピソードと表示されています。本記事では原作本文、KADOKAWAの商品紹介、TVアニメ関連の公式情報を照合しながら、代表的な登場料理と家庭での再現方法を整理します。小説家になろう+1
『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』にはどんな料理が登場する?
原作Web版ではミルクトラウトの塩焼き、カルパッチョ、おむすび、ブイヤベース風スープ、チャーシュー丼、肉じゃが、チーズフォンデュなどを確認でき、書籍ではさらに魔物食材を使った料理が登場します。
まず押さえておきたいのは、ここでいう「料理一覧」は全134エピソードに登場する食べ物を一語残らず抽出した完全リストではなく、料理名や調理内容を一次情報から具体的に確認できた代表的な料理一覧だということです。
確認レベルも含めて整理すると、次のようになります。
料理・食べ物 確認できる一次情報 現実での代用・再現案 再現目安
ミルクトラウトの塩焼き 原作Web第5話で野外調理を確認 ニジマスなど塩焼き向きの魚 ◎
ミルクトラウトのカルパッチョ風サラダ 原作Web第7話で塩・コショウ・オリーブオイルなどを確認 刺身用サーモン、タイなど ◎
ミルクトラウトのリゾット風おじや 原作Web第7話で米と魚を使った料理を確認 白身魚+米+だし ◎
おむすび 原作Web第25話で昼食として確認 白米+好みの具 ◎
卵焼き 原作Web第25話でおむすびと一緒に登場 一般的な卵焼き ◎
カツ丼 原作Web第32話のエピソードタイトルで確認 一般的なカツ丼をイメージ再現 ○
小エビの揚げ物 原作Web第47〜49話周辺で魚介調理を確認 小エビの唐揚げなど ○
ブイヤベース風魚介スープ 原作Web第47・49話で魚介、トマトなどを確認 白身魚・エビ・イカ・貝+トマト ○
イカの丸太焼き風料理 原作Web第49話でイカの加熱料理を確認 スルメイカなどのホイル焼き ○
チャーシュー丼 原作Web第74・88話で調理構想と完成品を確認 豚バラ・豚肩ロース+白飯 ○
魚のスパイス粉炒め+ご飯 原作Web第108話で確認 白身魚+玉ねぎ+カレースパイス ○
肉じゃが 原作Web第113話で完成した料理を確認 肉・じゃがいも・玉ねぎなど ◎
チーズフォンデュ 原作Web第116話で工程・具材まで確認 市販チーズ+パン・野菜・肉 ◎
コカトリス南蛮タルタルがけ KADOKAWA小説第2巻紹介で確認 鶏肉のチキン南蛮風 ○
巨大オークリブ KADOKAWA小説第2巻紹介で確認 豚スペアリブなど ○
ストームイールの蒲焼き KADOKAWA小説第2巻紹介で確認 うなぎ・穴子などの蒲焼き △
アワビモドキリゾット KADOKAWA小説第5巻紹介で確認 アワビ・貝類を使ったリゾット △
ミラーフィッシュ天ぷら KADOKAWA小説第5巻紹介で確認 白身魚の天ぷら ○
炊き込みご飯 TVアニメ第2話タイトルで確認 鶏・きのこ・根菜など好みの具 ◎
原作Web第5話では「ミルクトラウトの塩焼き」、第7話ではカルパッチョ風サラダと魚を使ったおじや、第25話ではおむすびと卵焼きが実際の食事として描かれています。小説家になろう+2小説家になろう+2
さらに後半へ進むと、チャーシュー丼、魚のスパイス料理、肉じゃが、チーズフォンデュと、かなり身近な家庭料理へつながるメニューが増えていきます。小説家になろう+3小説家になろう+3小説家になろう+3
一方、書籍版の公式商品紹介では、コカトリス南蛮タルタルがけ、巨大オークリブ、ストームイールの蒲焼きが第2巻の見どころとして明記されています。第5巻ではアワビモドキリゾット、ミラーフィッシュ天ぷらも紹介されており、「現実の調理法×異世界食材」という本作らしい組み合わせがよりはっきり見えてきます。KADOKAWAオフィシャルサイト+1
ここが面白いんですよね。
名前だけを見るとファンタジー全開の食材なのに、料理の着地点は塩焼き、蒲焼き、南蛮、リゾット、天ぷらと私たちが想像しやすいものばかり。
異世界の食材を、知っている料理へ翻訳する。
これこそが『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』の料理を「自分でも作ってみたい」と感じやすい理由だと僕は思います。
『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』料理の再現方法は?おすすめ7品を解説
再現のコツは、作中と同じ食材名にこだわるのではなく、「魚の種類」「調理法」「味付け」「食べ方」の4要素を現実の食材へ置き換えることです。
特に原作Web本文で工程まで確認できる料理なら、「何を作品らしさとして残せばいいのか」がかなり見えてきます。
ミルクトラウトの塩焼き|ニジマスなどで野外メシ感を再現
最初に作るなら、僕はミルクトラウトの塩焼きを推します。
原作Web第5話「人命救助と野営設営~ミルクトラウトの塩焼きを添えて~」では、リンが血抜きしていたミルクトラウトを回収し、モーちゃんからキャンプ用品を取り出して野外調理を始めます。
焚き火台を使い、串焼きにした魚をヴィルと食べるところまで描かれているため、単に「魚料理が出た」というレベルではありません。釣る、さばく、火を使う、焼きたてを食べるという体験全体が料理シーンになっています。小説家になろう
- 代用食材:ニジマス、ヤマメなど
- 難易度:低め
- 再現ポイント:味付けを盛りすぎず、塩焼きを主役にする
作中固有名のミルクトラウトそのものに合わせようとするより、脂のある淡水魚を塩焼きにした方が「リンのキャンプ飯」という本質へ近づけます。
自宅のグリルでも作れますが、アウトドアで再現する場合は施設の火気・調理ルールを必ず確認してください。
カルパッチョ風サラダ|刺身用の魚とオリーブオイルでかなり近づける
原作Web第7話「カルパッチョは喧騒と共に」では、リンがミルクトラウトの身、米、塩、コショウ、オリーブオイルなどを準備。
魚の身を薄切りにして葉物をのせ、塩・コショウとオリーブオイルを使ったカルパッチョ風サラダに仕上げています。小説家になろう
- 代用食材:刺身用サーモン、タイなど
- 難易度:低め
- 再現ポイント:薄切りの魚+葉物+シンプルな油と塩味
家庭ならレモンや酢を加えたくなるところですが、「作中の描写へ寄せる」ことを優先するなら、まずは魚、葉物、オリーブオイル、塩、コショウを軸にすると雰囲気を作りやすいでしょう。
なお、生魚を使用するときは作品の調理シーンをそのまま現実へ持ち込まず、刺身用・生食用として販売され、適切に温度管理されたものを使うことが前提です。
異世界サバイバルと現実の食品衛生は分けて楽しみたいところですね。
おむすび+卵焼き|いちばん簡単なのに「旅の昼食」感が強い
料理経験が少なくても再現しやすいのがおむすびです。
原作Web第25話「おむすびころりん すっとことんのとん」では、リンがおむすびの包みと麦茶を仲間へ配り、木陰で昼食を取っています。卵焼きも一緒に食べられており、非常に日本のお弁当らしい組み合わせです。小説家になろう
- 代用食材:代用不要。白米と卵でOK
- 難易度:かなり低い
- 再現ポイント:包んで外へ持ち出すところまで含める
ここは料理そのものより、「旅先で包みを開ける」というシチュエーションが重要だと僕は感じます。
家の食卓で皿に並べるだけでもおいしい。でも、おむすびを包んで公園やキャンプ場へ持っていくと、急に作品との距離が縮まる。
材料ではなく食べる場面まで再現するという楽しみ方が、一番ハマる料理です。

ブイヤベース風魚介スープ|トマトと魚介の旨味が再現の軸
魚介料理好きなら、ブイヤベース風スープは外せません。
原作Web第47話では、魚のアラや野菜から取ったスープにトマト、玉ねぎなどの味が重なり、具材としてイカ、エビ、カニ、ホタテに似た貝、シーバスの切り身などを使う流れが描かれています。小説家になろう
第49話では、その魚介料理を楽しむ場面も続いています。小説家になろう
- 代用食材:タラなどの白身魚、エビ、イカ、アサリ
- 難易度:中程度
- 再現ポイント:魚介を一種類に絞らず、複数の旨味を鍋に集める
家庭ならトマト缶をベースにして、白身魚、エビ、イカ、アサリを煮込む方法が取り組みやすいでしょう。
本場のブイヤベースを完全コピーする必要はありません。
むしろリンの料理らしさは、手元にある魚介を集め、その日の食材を一番おいしく食べられる形へまとめることにあります。
高級食材を揃えるより、スーパーで手に入った魚介を数種類合わせる方が、本作の「ごった煮から生まれるごちそう感」へ近いと僕は考えています。
チャーシュー丼|肉よりも「煮汁が染みた白飯」を意識
原作Web第74話ではリンがバラ肉を見てチャーシュー丼を思いつき、第88話「チャーシュー丼 ドドンが丼」では完成した丼が登場します。小説家になろう+1
分厚い肉とご飯、味噌汁が並び、柔らかく煮えた肉を白飯と味わう構成です。
- 代用食材:豚バラブロック、豚肩ロース
- 難易度:中程度
- 再現ポイント:肉だけでなく煮汁をご飯へ染み込ませる
ここで作品らしさを決めるのは「巨大な肉」だけではないんですよね。
本作では何度も白いご飯が重要な受け皿になります。
甘辛い煮汁、脂の旨味、炊きたての白飯。この三つが一緒になった瞬間に、ただの煮豚から「暴食の卓が喜びそうな丼」へ変わります。
魚のスパイス粉炒め|普通のカレーライスとは分けて考える
原作Web第108話のタイトルは「カレーとご飯はセットで飲み物」。
ただし本文を見ると、リンが盛り付けているのは、半熟卵を合わせた魚のスパイス粉炒めです。
ミックススパイス、玉ねぎ、ミルクトラウトなどが組み合わされ、ご飯と一緒に食べられています。小説家になろう
- 代用食材:鮭・タラなど+玉ねぎ
- 難易度:中程度
- 再現ポイント:日本式のカレールウに決めつけない
これは再現記事で特に気をつけたい部分です。
タイトルに「カレー」とあるからといって、一般的なルウたっぷりのカレーライスとして紹介すると、本文の料理とズレてしまいます。
家庭で気軽に楽しむなら普通の魚カレーへアレンジしてもいい。
一方、「原作描写へ寄せたい」なら、カレー粉やミックススパイスで魚と玉ねぎを炒め、半熟卵と白飯を合わせる方が筋が通っています。
原作の料理と、読者側のアレンジ料理を混同しないこと。
この線引きは作品へのリスペクトとして大事にしたいですね。
チーズフォンデュ|原作本文だけでもかなり再現しやすい
再現情報の具体性なら、チーズフォンデュはかなり優秀です。
原作Web第116話「チーズと食材のマリアージュ」では、鍋にニンニクの香りを移し、白ワイン、チーズ、牛乳などを使う流れが描かれています。
具材もベーコン、ソーセージ、芋類、かぼちゃ、ニンジン、パン、トマトなど非常に具体的です。小説家になろう
- 代用食材:市販の溶けるチーズでも可
- 難易度:低〜中程度
- 再現ポイント:肉・野菜・パンを複数用意して皆で囲む
これは自宅で作品会をするときにも最高ですね。
チーズソースだけ再現して終わるより、食卓の中央へ鍋を置き、各自が好きな具材を取る。
そうすると『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』らしい「料理が仲間を一つのテーブルへ集める」という空気まで自然に再現できます。
原作本文・タイトル・書籍・アニメで「確認できる料理」はどう違う?
料理一覧を見るときは、「本文で工程まで分かる料理」と「名前だけ確認できる料理」を同じ精度で扱わないことが重要です。
本記事では大きく次のように区別しています。
- 原作Web本文確認:材料、調理、完成品、食事場面などを本文で確認できる
- エピソードタイトル確認:料理名は確認できるが、タイトルだけで細かなレシピを断定しない
- KADOKAWA公式紹介確認:書籍の商品紹介に料理名が明記されている
- アニメ確認:エピソードタイトルや映像で料理の見た目・盛り付けを確認する補助材料にする
たとえばカツ丼は、原作Web第32話に「ギルドにカツ丼の出前一丁お願いします」というタイトルがあります。小説家になろう
この事実から「カツ丼という料理名が作品内で扱われている」と確認することはできます。
しかし、タイトルだけを見て「原作公式のカツ丼は豚肉○グラム、玉ねぎ○個、卵○個」といったレシピを作ることはできません。
一方、チーズフォンデュは鍋の準備やチーズ、牛乳、具材まで本文に出てくるため、再現の根拠が一段深い。
肉じゃがについても、原作Web第113話では完成した肉じゃがが大皿に盛られ、ご飯とともに食卓へ並ぶところまで本文で確認できます。小説家になろう
前の記事では肉じゃがを「タイトルから確認できる料理」として扱っていましたが、本文まで確認すると実際の食事場面まで追える料理です。
このように出典を一段深く追うだけで、料理一覧の精度はかなり変わります。
僕自身、料理記事では「名前を見つけた」と「作り方の方向性を確認した」を分けることがかなり大切だと考えています。
検索結果だけで料理名を並べるより、どこまで作品側が示し、どこから再現する側が補っているのかを明示した方が、結果的に自由にアレンジしやすいからです。
書籍版・アニメ版ではどんな料理を確認できる?
書籍版では魔物や異世界魚を現実の料理法へ落とし込んだメニューが増え、アニメ版では料理の大きさや色、盛り付けを視覚的に確認しやすくなっています。
KADOKAWAの第2巻公式ページでは、ダンジョングルメとして「コカトリス南蛮タルタルがけ」「巨大オークリブ」「ストームイールの蒲焼き」が明記されています。KADOKAWAオフィシャルサイト
第5巻では舞台が海へ広がり、「アワビモドキリゾット」「ミラーフィッシュ天ぷら」が商品紹介に登場します。KADOKAWAオフィシャルサイト
ここから分かるのは、本作の料理が進行とともに単純に豪華になっているのではなく、土地が変わるたび「そこで得られる食材をどう食べるか」が変化していることです。
川なら魚。
ダンジョンなら魔物肉。
海底なら貝や魚。
旅の目的地そのものが献立表になっているんですね。
さらに2026年7月10日発売の小説第7巻では、KADOKAWA公式が「海の幸いっぱいの釣り&グルメ旅」と紹介。エルフの里から戻ったリンたちがアリアの故郷に関する調査へ向かい、島へ渡る船上で大物を釣り、その場で料理する展開が案内されています。
同ページでは、2026年7月時点でシリーズ累計80万部突破(紙本・電子書籍合算)とも明記されています。KADOKAWAオフィシャルサイト
つまり物語が進んでも、「釣る→料理する→みんなで食べる」というシリーズ初期からの芯は変わっていません。

TVアニメは2026年7月6日から順次放送がスタート。
リン役は徳井青空さん、ヴィル役は小野友樹さん、アリア役は諸星すみれさん、セノン役は立花慎之介さん、エド役は千葉翔也さん。監督は濁川敦さん、シリーズ構成はあおしまたかしさん、アニメーション制作はEMTスクエアードです。YouTube
アニメ第1話は「異世界トラウト一本釣り! ~鬼さん添えて~」、第2話は「仲間も具材も、ひとつにしちゃえ炊き込みご飯!」というタイトルで配信されています。ABEMA+1
アニメの強みはやはり「見た目」です。
原作文章だけでは想像に任されていた焼き色、魚の大きさ、器とのバランス、盛り付け方を映像で確認できるため、イメージ再現の参考になります。
ただし、ここでも画面に映った見た目=公式レシピではありません。
映像から分量や正確な加熱時間を逆算して作った料理は、「TVアニメに登場した料理をイメージした再現」とするのが一番誠実でしょう。
なぜ『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』の料理は家で再現しやすい?
本作の料理が再現しやすい理由は、①現実の料理法が土台、②モーちゃんで現代的な調理環境を維持できる、③食材の完全一致より“食べ方”を重視している、この3点です。
主人公・小鳥遊倫は、聖女召喚に巻き込まれた後に役立たず扱いされ、異世界へ放り出されます。
しかし、もともとキャンプ好きだったリンは【生存戦略(サバイバル)】と【野営車両(モーターハウス)】を生かし、異世界食材を楽しむ旅へ踏み出していきます。原作Web版の作品情報でも、キャンプ好きの倫が異世界食材グルメを楽しむ物語として紹介されています。小説家になろう
KADOKAWAの第1巻紹介でも、キャンピングカーを召喚して異世界初の川釣りに挑み、釣った魚を料理することが作品の導入として明記されています。KADOKAWAオフィシャルサイト
ここで重要なのがモーちゃんです。
モーちゃんがあることで、リンは「異世界へ来たから現代料理を全部捨てる」のではなく、塩や油、調理器具、炊飯といった自分の料理経験を持ち込めます。
だから異世界の魚を見ても、正体不明の食材として終わらない。
「焼けそう」「煮込めそう」「蒲焼きにできそう」「天ぷらにできそう」と、知っている調理法へ変換できるんです。
この構造は再現する側にもそのまま使えます。
ストームイールそのものを用意できなくても「うなぎ系の魚を蒲焼きにする」という料理の構造は理解できる。
コカトリスがなくても「鶏肉系食材+南蛮+タルタル」という方向は再現できる。
アワビモドキがなくても、貝類を使ったリゾットとして組み立てられる。
異世界食材の名前を追うより、“リンならその食材をどう料理したか”を追った方が再現しやすい。
これが僕が今回、単なる料理名一覧だけでなく「代用食材」までセットで整理した理由です。
考察|料理を完全コピーしなくても作品らしくなるのはなぜ?
ここからは原作Web版やKADOKAWA公式情報を踏まえた、僕自身の考察です。
僕は『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』の料理らしさは、細かな材料を完全一致させることではなく、「旅先の食材を、知っている方法でおいしくして、仲間と食べる」ことにあると考えています。
理由は三つあります。
一つ目は、料理の型が身近だから。
塩焼き、おむすび、煮込み、丼、肉じゃが、蒲焼き、天ぷら、チーズフォンデュ。
異世界食材を使っていても、完成形には私たちが知っている料理が非常に多いんです。
二つ目は、モーちゃんが「移動する台所」として機能しているから。
冒険作品では、場所が変わるたび食事事情もゼロからになります。
ところがリンには調理の拠点がある。
だから新しい場所へ行くことが調理環境の喪失ではなく、新しい食材との出会いになります。
そして三つ目が、料理のゴールが「仲間と食べること」だからです。
おむすびなら木陰で。
チャーシュー丼ならテーブルで。
チーズフォンデュなら鍋を囲んで。
料理の完成後には、かなりの確率で誰かが待っています。
ここが僕はすごく好きなんですよね。
「主人公がすごい料理を作った」で終わらず、その料理によって旅の途中に一つの日常ができる。
だから再現するときも、調味料を0.1グラム単位で合わせることだけが正解ではないと思っています。
ニジマスを焼いて、炊きたてのご飯を用意する。
おむすびと卵焼きを包んで外へ出る。
鍋いっぱいの魚介スープを作る。
チーズフォンデュを家族や友人と囲む。
そうした食べる時間そのものを寄せる方が、本作の“ごはん旅”へ近づけるのではないでしょうか。
もちろん、「原作再現レシピ」と名乗るなら原作描写との境界は明確にするべきです。
2026年9月2日時点で今回確認した原作Web版、KADOKAWAの商品情報、TVアニメ関連情報の範囲では、全登場料理について材料のグラム数や加熱時間を統一フォーマットでまとめた「公式レシピ全集」と呼べるものは確認できませんでした。
だから現時点で一番誠実なのは、本文で確認できる材料・調理法はそのまま生かし、足りない部分だけ一般的な料理法で補うこと。
「完全再現」ではなく「作品描写を土台にしたイメージ再現」と考えると、本作の料理は一気に作りやすくなります。
まとめ|『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』の料理は代用食材で楽しめる
『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』には、ミルクトラウトの塩焼き、カルパッチョ風サラダ、おむすび、ブイヤベース風魚介スープ、チャーシュー丼、肉じゃが、チーズフォンデュなど、現実でも再現しやすい料理が数多く登場します。
さらに書籍版ではコカトリス南蛮タルタルがけ、ストームイールの蒲焼き、アワビモドキリゾット、ミラーフィッシュ天ぷらなど、異世界食材を身近な料理法へ落とし込んだメニューも確認できます。KADOKAWAオフィシャルサイト+1
再現するときに大切なのは、異世界食材を無理に探すことではありません。
魚なら似た特徴の魚。
魔物肉なら鶏や豚。
異世界の貝なら現実で入手できる貝類。
こうして料理の構造が近い食材へ置き換えるのが、一番分かりやすい方法です。
そして、「本文で調理工程まで確認できる」「料理名だけ確認できる」「書籍公式紹介で確認できる」「アニメで見た目を確認できる」という情報の違いも忘れないこと。
原作が示した部分と、自分で補った部分を分けて考えれば、作品へのリスペクトを保ちながら自由に料理を楽しめます。
釣る。焼く。煮る。炊く。そして仲間と食べる。
難しい異世界料理を完全コピーするより、この流れを食卓へ持ち込むことこそ、『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』らしい再現方法だと僕は思います。
よくある質問
『捨てられ聖女の異世界ごはん旅』にはどんな料理が登場しますか?
原作Web版では、ミルクトラウトの塩焼き、カルパッチョ風サラダ、おむすび、チャーシュー丼、魚のスパイス料理、肉じゃが、チーズフォンデュ、ブイヤベース風魚介スープなどを確認できます。
書籍版のKADOKAWA公式紹介では、コカトリス南蛮タルタルがけ、巨大オークリブ、ストームイールの蒲焼き、アワビモドキリゾット、ミラーフィッシュ天ぷらなども紹介されています。KADOKAWAオフィシャルサイト+1
作中料理の公式レシピは公開されていますか?
2026年9月2日時点で今回確認した一次情報の範囲では、全登場料理について材料の分量や加熱時間まで網羅した統一的な公式レシピ全集は確認できません。
原作本文で確認できる材料や工程を土台にし、不足する部分を一般的な調理法で補った「イメージ再現」として楽しむのが分かりやすいでしょう。
初めて再現するならどの料理がおすすめですか?
手軽さならおむすび+卵焼き、本作らしさなら魚の塩焼きがおすすめです。
もう少し料理を楽しみたいなら、複数の魚介をトマトでまとめるブイヤベース風スープや、みんなで囲めるチーズフォンデュも作品の雰囲気を再現しやすいメニューです。
執筆:涼風 結人(アニメ情報ナビゲーター)


