『ふつつかな悪女』の星風まどかさんは声優ではなく、黄玲琳を実写で表現するスペシャルサポーターです。
元宝塚歌劇団トップ娘役の潤花さんと参加し、星風さんが黄玲琳、潤花さんが朱慧月を表現するコラボビジュアルやPVを撮影。2026年6月21日の先行上映会にも登壇しました。
『ふつつかな悪女』星風まどかは声優?何役なの?
結論からいうと、星風まどかさんはアニメ本編の声優ではありません。
TVアニメ『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』ではスペシャルサポーターを務め、実写コラボ企画で黄玲琳を表現しています。
アニメ本編で黄玲琳の声を担当するのは石見舞菜香さん、朱慧月の声を担当するのは川井田夏海さんです。アニメ公式サイトでも両キャラクターのキャストとして明記されています。
つまり「星風まどかさんは何役?」という疑問は、次のように整理すると分かりやすいでしょう。
人物 『ふつつかな悪女』での役割
星風まどか スペシャルサポーター/実写企画で黄玲琳を表現
潤花 スペシャルサポーター/実写企画で朱慧月を表現
石見舞菜香 アニメ本編の黄玲琳役
川井田夏海 アニメ本編の朱慧月役
ここは検索すると少し混同しやすいところです。
星風さんが黄玲琳の衣装をまとっている写真や映像が公開されているため、一見すると「黄玲琳役の実写キャストなの?」「声優として出演している?」と思うかもしれません。
しかし、正確にはアニメの配役ではなく、作品の魅力を別の表現方法で届けるプロモーション企画です。
2026年6月9日に星風まどかさんと潤花さんのスペシャルサポーター就任が発表され、その後6月21日に2人が玲琳と慧月を表現したコラボビジュアルが公開されました。
衣装も一般的なイベント用の既製品ではなく、このコラボのために制作されたオリジナル衣装です。
ただキャラクターに似た衣装を着るだけではなく、黄玲琳と朱慧月の「入れ替わり」という物語の核心まで実写で表現する。
そこが今回の企画を理解するうえで、いちばん大切なポイントです。
星風まどかはどんな人?
星風まどかさんは東京都出身の俳優で、2014年に宝塚歌劇団へ100期生として入団しました。
2017年11月20日付で宙組トップ娘役に就任し、その後は専科を経て2021年7月5日付で花組トップ娘役に就任。2024年5月26日に宝塚歌劇団を退団しています。
退団公演となったのは花組公演『アルカンシェル~パリに架かる虹~』です。
退団後も『NEWSIES』『ラブ・ネバー・ダイ』『1789-バスティーユの恋人たち-』『マリー・キュリー』『PRETTY WOMAN The Musical』など舞台を中心に活動を続けています。
つまり、もともとアニメ声優を中心に活動してきた人ではありません。
長年、舞台上で表情や視線、姿勢、共演者との距離感まで含めて人物を表現してきた俳優です。
この経歴を知ると、なぜ『ふつつかな悪女』が星風さんへ「黄玲琳を実写で表現する」という役割を託したのかも見えてきます。
星風まどかは『ふつつかな悪女』で何をした?
星風まどかさんはスペシャルサポーターとして、黄玲琳を表現した撮り下ろし企画やPV、放送前イベントに参加しました。
主な活動を時系列で見ると、役割がよりはっきりします。
- 2026年6月9日:スペシャルサポーター就任を発表
- 黄玲琳をイメージしたオリジナル衣装で撮影
- 潤花さんとの撮り下ろし企画・インタビューに参加
- コラボビジュアル、コラボ映像に出演
- 2026年6月21日:TOHOシネマズ日比谷の先行上映会に登壇
星風さんが玲琳、潤花さんが慧月を担当しています。
ここで注目したいのが、2人が「通常の玲琳と慧月」だけを表現しているわけではないことです。
『ふつつかな悪女』の物語は、黄家の雛女・黄玲琳と、朱家の雛女・朱慧月の身体が入れ替わることで動き始めます。
玲琳は、美しく聡明で「殿下の胡蝶」と呼ばれ、誰からも愛される存在。
一方の慧月は強い劣等感を抱え、その言動から「悪女」と呼ばれて周囲から嫌われていました。
ところが乞巧節の夜、慧月によって2人の身体が入れ替えられます。
その結果、「玲琳の身体の中に慧月がいる」「慧月の身体の中に玲琳がいる」という、本作ならではの状態が生まれるわけです。
公式キャラクター紹介でも、入れ替わった玲琳について「精神は玲琳だが、見た目は慧月」という構造が説明されています。
実写コラボで難しいのはここでしょう。
衣装だけで「玲琳らしい」「慧月らしい」と見せるだけでは、作品最大の特徴である入れ替わりまでは伝わりません。
同じ外見でも、中身が変わったことを表情や目線、立ち方で感じさせなければならない。
星風さんも公式インタビューで、当初はキャラクターを忠実に表現できるか不安だったことや、特に入れ替わりをどう表現するか考えたことを明かしています。
撮影が進むにつれて潤花さんとの呼吸が合い、多くを言葉にしなくても互いの意図をつかめる感覚があったとも振り返っていました。

僕はここが、この企画を単なる「有名俳優とのコラボ」で終わらせていない最大の理由だと思います。
衣装の再現ではなく、芝居そのものをプロモーションに使っている。
アニメでは声優の声とアニメーターが描く表情や動きで表現する「身体と心のズレ」を、実写版では舞台俳優の身体表現で見せる。
同じ設定を異なる表現手段で味わえるのが面白いんです。
なぜ星風まどかが黄玲琳を表現したの?
星風まどかさんが表現した黄玲琳は、優雅な外見と驚くほどたくましい精神を併せ持つキャラクターです。
玲琳は黄家の雛女で皇后の姪。
「殿下の胡蝶」と呼ばれるほど美しく、周囲から愛されていますが、幼い頃から虚弱体質で、儚げな印象を持たれています。
ところが、その内面は外見の印象とはかなり違います。
玲琳は公式紹介でも「どんな困難にも決して挫けない」「鋼の精神」の持ち主と説明される人物です。
慧月の身体へ入れ替わったあとも、健康な身体になったことで、それまでできなかったことへ挑戦できると前向きに考えます。
周囲から冷遇されても、簡単には折れません。
この「儚く見える外見」と「圧倒的に前向きな内面」のギャップが、黄玲琳というキャラクターの大きな魅力です。
そして個人的には、ここに元宝塚トップ娘役である星風まどかさんとの相性の良さを感じました。
舞台では、セリフだけで人物像が決まるわけではありません。
姿勢、視線、手の動き、立つ位置、相手との距離、表情の切り替えといった身体全体の芝居によって、「この人物は何を考えているのか」を観客へ届けます。
黄玲琳も、ただ優雅に微笑んでいれば成立する人物ではありません。
美しさや上品さの奥から、少しずつ生命力や胆力をにじませなければ玲琳らしく見えない。
宝塚で磨かれてきた身体表現と、玲琳の「外見と内面のギャップ」は非常に噛み合いやすい組み合わせだったと僕は考えています。
さらに星風さんは、今回の仕事をきっかけに原作を読んだことも公式インタビューで明かしています。
最終的には玲琳と慧月へ強く思いを寄せ、自身も作品のファンになったと語っていました。
衣装を着て撮影するだけではなく、原作から人物の内面を理解したうえで表現しようとしている。
その過程を知ると、今回のコラボを見る楽しみも一段増します。
星風まどかと潤花は宝塚時代からどんな関係?
星風まどかさんと潤花さんは、今回初めて会った2人ではありません。
宝塚歌劇団時代に同じ組で活動した経験があり、退団後も連絡を取り合っていた関係です。
公式コラボインタビューで星風さんは、潤花さんと宝塚時代に同じ組になった経験があるため、一緒に演じられることを心強く感じたと説明しています。
さらに興味深いのが、宝塚卒業後も連絡は取っていたものの、直接会う機会がなく、『ふつつかな悪女』の撮影日が卒業後の再会になったという点です。
これは今回の企画を考えるうえで、かなり重要だと思います。
『ふつつかな悪女』は玲琳一人だけの物語ではありません。
物語の中心にいるのは、玲琳と慧月という正反対の2人です。
最初は大きく異なる立場にいる2人が、入れ替わったことで相手の生活や苦しみへ触れ、それまで見えていなかった一面を知っていきます。
だからこそ実写コラボでも、単に「星風さんが玲琳らしく見えるか」「潤花さんが慧月らしく見えるか」だけでは十分ではありません。
2人が並んだとき、どんな空気が生まれるのか。
そこまで含めて玲琳と慧月の関係性になります。
撮影について星風さんは、久しぶりに会った潤花さんとも次第に「阿吽の呼吸」で意図をつかめるようになり、2人だからこそ表現できたものがあるという趣旨を話しています。
もちろん、現実の星風さんと潤花さんの関係を玲琳と慧月へそのまま重ねることはできません。
ただ、互いの間の取り方を知っている舞台俳優2人を起用したことが、静止画にも映像にも自然な距離感を生んだ可能性はあるでしょう。
「入れ替われるなら相手になりたい」という回答も作品らしい
コラボインタビューでは、作品の設定にちなみ「何かと入れ替われるとしたら?」という質問も行われました。
潤花さんが挙げたのは星風まどかさん。
星風さんの舞台上での表現や歌について、その感覚を一度経験してみたいという思いを語っています。
一方、星風さんも潤花さんと入れ替わってみたいと回答。
2人は性格がかなり違うそうで、星風さんは潤花さんがさまざまな人と自然に話し、現場で人と仲良くなれるところを自身にはない魅力として挙げています。
このやり取り、かなり『ふつつかな悪女』らしいんですよね。
「相手と入れ替われば、自分にはないものを体験できる」。
玲琳と慧月も、まさに相手の身体で生活することによって、それまで想像するしかなかった現実を知っていきます。
一見すると宣伝用の楽しい質問ですが、「相手の立場になって初めて見えるものがある」という作品のテーマへ自然につながっている点が印象的です。
星風まどかは先行上映会にも登壇した?
はい。星風まどかさんは2026年6月21日、TOHOシネマズ日比谷で行われた先行上映会の舞台挨拶にも登壇しました。
イベントには星風さんと潤花さんだけでなく、声優キャストも出演しています。
登壇者は以下の5人でした。
- 川井田夏海さん:朱慧月役
- 菱川花菜さん:莉莉役
- ニケライ ファラナーゼさん:黄冬雪役
- 星風まどかさん:スペシャルサポーター
- 潤花さん:スペシャルサポーター
13時開始の回では上映後、15時20分開始の回では上映前に舞台挨拶が行われました。
TOHO animationの公式YouTubeでは同日13時55分から舞台挨拶の様子も生配信されています。

TVアニメの放送開始は2026年7月12日23時45分から。
つまり、6月9日にスペシャルサポーター就任が発表され、6月21日にコラボ企画と先行上映会、7月12日にテレビ放送開始という流れでした。
ここで僕が面白いと感じるのは、星風さんを無理にアニメ本編へ出演させるのではなく、「作品へ入る入口を増やす存在」として起用したことです。
星風さんや潤花さんを舞台で知っている人が、この企画から『ふつつかな悪女』へ興味を持つ。
逆にアニメファンが2人の表現を見て、ミュージカルや舞台へ興味を持つ可能性もあります。
アニメと舞台ではファン層が完全に同じとは限りません。
だからこそ両方の文化をつなぐスペシャルサポーターという立場には、単純な宣伝以上の意味があったのでしょう。
星風まどか×『ふつつかな悪女』コラボはなぜ面白い?
僕がこのコラボで最も面白いと感じるのは、作品のテーマそのものを別の表現方法へ翻訳していることです。
「元宝塚トップ娘役との豪華コラボ」という肩書きだけでも十分に話題性はあります。
でも、そこで終わっていません。
『ふつつかな悪女』のアニメでは、黄玲琳を石見舞菜香さん、朱慧月を川井田夏海さんが演じています。
そして本作は身体と精神が入れ替わる物語なので、単純に「玲琳には玲琳の声」「慧月には慧月の声」と考えれば終わりではありません。
公式キャラクター紹介でも、入れ替わり後のキャラクターについて複数のキャスト名が示されており、身体と中身の違いをどう演じるかが作品の大きな見どころになっています。
アニメーションでは、声優の演技に加えて、目線や表情、姿勢といった作画上の芝居も使えます。
では実写ならどうするのか。
そこで登場するのが星風まどかさんと潤花さんです。
舞台を長く経験してきた2人が、実際の身体を使い、「この外見の中に別の人物がいる」という難しい状態を視線や表情で作っていく。
声優の芝居、アニメーターが描く芝居、舞台俳優の身体表現。
同じ「入れ替わり」という題材を、3種類の表現方法から楽しめる構造になっているんです。
これはコラボを知ったあとにアニメを見ると、かなり面白い観察ポイントになります。
たとえば「慧月の身体に入った玲琳」を見るとき、声だけではなく、立ち方や表情が普段の慧月とどう違うのか。
逆に玲琳の身体へ入った慧月から、玲琳本人にはない緊張や感情がどう伝わってくるのか。
キャラクターデザインが同じでも、芝居によって「中にいる人間」を感じさせられるのが、入れ替わり作品ならではの醍醐味です。
そして実写コラボを挟むことで、その仕組みがより意識しやすくなる。
ここまで作品設定と宣伝手法がきれいにつながっている企画は、アニメファンとして見ても興味深いと感じます。
さらに2026年9月18日には、アニメ第11話にして最終話となる「たいした悪女ですよ」のあらすじと先行場面カットも公開されました。
放送前のコラボでは「入れ替わった正反対の2人」という印象が強かった玲琳と慧月。
しかし物語を追っていくと、焦点は単純な入れ替わりの面白さだけではなく、相手を知ったことで2人の関係がどう変化するのかへ移っていきます。
だからこそ、アニメを最後まで見たあとに星風さんと潤花さんのビジュアルを振り返ると、放送前とは違った見え方をするはずです。
最初は「玲琳役と慧月役の美しいコラボ写真」に見えたものが、物語を知ったあとでは正反対だった2人が互いを理解していく関係性を映したビジュアルとして感じられる。
プロモーション素材が、本編を見たあとにもう一度楽しめる。
僕はそこまで含めて、今回のコラボの完成度が高いと感じています。
星風まどかと『ふつつかな悪女』の関係をまとめると?
『ふつつかな悪女ではございますが』における星風まどかさんは、アニメ本編の声優ではなくスペシャルサポーターです。
アニメで黄玲琳の声を担当するのは石見舞菜香さん。
星風さんはプロモーション企画で黄玲琳を実写表現し、元宝塚歌劇団トップ娘役の潤花さんが朱慧月を担当しました。
2人は企画用に制作されたオリジナル衣装を着用し、撮り下ろしビジュアルや映像で玲琳と慧月だけでなく、作品最大の特徴である「入れ替わり」まで表現しています。
さらに2026年6月21日にはTOHOシネマズ日比谷で開催された先行上映会にも登壇し、声優キャストと同じステージに立ちました。
星風さんと潤花さんは宝塚時代に同じ組で活動した経験があり、退団後も連絡を取り合っていた間柄です。
そんな2人が久しぶりに再会し、正反対の玲琳と慧月を身体で表現したことも、この企画ならではの背景でした。
僕が特に魅力を感じるのは、単に「宝塚OGを起用した豪華な宣伝」で終わらなかったところです。
玲琳と慧月の身体と心が入れ替わるという作品の核を、舞台俳優ならではの表情や身体表現へ置き換えた。
だからこそ、アニメを知らない人には作品への入口になり、すでに本編を見ている人には「入れ替わりの芝居をどう表現するか」という新しい楽しみ方を提示してくれます。
星風まどかさんについて検索してきた方は、まず「声優ではない」「スペシャルサポーターとして黄玲琳を表現した」という2点を押さえておけば、『ふつつかな悪女』との関係を正確に理解できます。
よくある質問
星風まどかは『ふつつかな悪女』の声優ですか?
いいえ。星風まどかさんはアニメ本編の声優ではなく、スペシャルサポーターです。
黄玲琳の声を石見舞菜香さん、朱慧月の声を川井田夏海さんが担当しています。
星風まどかは『ふつつかな悪女』で何役ですか?
声優としての配役はありません。
実写コラボ企画では黄玲琳をイメージしたオリジナル衣装を着用し、玲琳を表現しました。潤花さんは朱慧月を表現しています。
星風まどかと潤花は宝塚時代から知り合いですか?
はい。
宝塚歌劇団時代に同じ組で活動した経験があり、卒業後も連絡を取り合っていました。星風さんによると、『ふつつかな悪女』の撮影が卒業後初めて直接会った機会だったそうです。


