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『PSYREN』雨宮・朧・影虎を解説|主要キャラの能力と関係性

雨宮桜子・望月朧・雹堂影虎が精神・生命・肉体を象徴するPSIを展開し中央に夜科アゲハが立つイメージ 未分類

『PSYREN』の雨宮・朧・影虎は、心・生命・肉体の異なるPSIでアゲハを支え、成長を左右する重要人物です。

本記事では3人の能力とアゲハとの関係を軸に、原作終盤の朧の正体や雨宮との結末、さらに2026年9月20日時点のTVアニメ最新情報まで整理します。アニメは2026年10月5日23時からTOKYO MXほかで順次放送開始し、原作ラストまで映像化する方針も発表されています。

※ここからは原作後半・最終16巻までの重大なネタバレを含みます。

『PSYREN』雨宮・朧・影虎はどんな人物?アゲハとの関係は?

雨宮桜子はアゲハをサイレンへ導く幼馴染、望月朧は戦いの中で仲間の命をつなぐ同行者、雹堂影虎はライズ修行を通じてアゲハを鍛える先輩サイキッカーです。

3人は常に同じチームとして行動するわけではありません。

むしろ立場も年齢も能力も異なり、それぞれ別の角度からアゲハの成長に関わっています。

人物 主な能力・系統 能力の特徴 アゲハとの関係
雨宮桜子 ライズ、トランス、W・M・J、アビス 精神干渉と複数能力の組み合わせ 小学校時代からの幼馴染で、アゲハがサイレンへ向かうきっかけ
望月朧 CURE、生命融和 治療から生命そのものへの干渉へ発展 サイレンゲームで出会い、治療や戦闘で共闘
雹堂影虎 ライズ特化 身体能力・感覚強化を極限まで磨く 八雲祭の依頼でアゲハたちのライズ修行を担当

『PSYREN』のPSIは、基本的に「バースト」「トランス」「ライズ」という系統で整理できます。

外界へ力を作用させるバースト、精神へ干渉するトランス、身体や感覚を高めるライズという違いがあり、キャラクターによって適性も戦い方も大きく変わります。

ここで3人を並べると、それぞれが単なる能力違いではないことが見えてきます。

雨宮は複数の力を組み合わせるタイプ

朧は能力そのものがより深い領域へ変質するタイプ

影虎は基本能力を徹底的に特化させるタイプです。

僕はこの3人が、『PSYREN』における「強くなり方は一つではない」という設計をかなり分かりやすく見せていると思っています。

ちなみに原作『PSYREN -サイレン-』は岩代俊明さんが『週刊少年ジャンプ』で2008年から2010年まで連載した作品です。公式アニメサイトでも、完結から約15年を経てのTVアニメ化であること、AnimeJapanの「アニメ化してほしいマンガランキング」に3度ノミネートされたことが紹介されています。

ここから、能力とアゲハとの関係を一人ずつ掘り下げていきましょう。


PSYRENの雨宮桜子とは?能力とアゲハとの関係はどうなる?

雨宮桜子はアゲハの幼馴染であり、物語の始まりから最終話まで彼と行動をともにする、作品の中心的なヒロインです。

『PSYREN』第1巻は、雨宮が「助けて」という言葉を残して姿を消し、アゲハが彼女を捜すため「秘密結社サイレン」へアクセスするところから始まります。集英社の第1巻紹介でも、この失踪が物語の出発点として示されています。

つまり雨宮は、「主人公と一緒についていくヒロイン」ではありません。

アゲハがサイレンゲームへ足を踏み入れる理由そのものなんです。

雨宮桜子の能力はトランスとライズの複合型

雨宮は、ひとつの固有能力だけで押し切るタイプではありません。

ライズによって身体能力を高めながら武器を扱い、さらに得意とするトランスで相手の精神へ干渉します。

代表的なのがW・M・J(ワイヤード・マインド・ジャック)です。

PSIで作った端子のようなものを対象へ接続し、精神へ働きかける有線型のトランスで、アゲハの「暴王の月」のような直接的な破壊力とは違った怖さがあります。

さらに物語が進むと、天樹院エルモアから妖刀心鬼紅骨を託されます。

ここから雨宮の「精神系能力者」という特徴と、彼女自身が抱える内面の問題が強く結びついていきます。

この構造が本当に面白いんですよ。

他人の心へ触れる能力を持っている雨宮が、一番うまく扱えないのは自分自身の心なんです。

雨宮桜子のアビスとは?

雨宮の精神世界に存在するもう一人の人格的存在が、アビスです。

作中では雨宮の記憶にある「本能と衝動の領域」と結びついた存在として描かれ、主人格の雨宮が抑え込んできた激しい感情をむき出しにします。

主人格とは戦い方も異なり、アビスは背中から黒い鎌状のバーストを展開します。

主人格の雨宮がトランスやライズを軸にしたテクニカルな戦いを得意とする一方、アビスは攻撃性が一気に表へ出るんですね。

ただし、アビスを単純な「悪の別人格」と決めつけるのは少し違います。

物語後半では、雨宮自身がアビスを排除するのではなく、自分の一部として向き合う方向へ進んでいきます。

その到達点が分かりやすく描かれるのが、単行本15巻収録のCALL.132「半身」です。

15巻はCALL.126「つなぐ手」からCALL.135「羊、狼」までを収録しており、集英社の公式書誌でもアゲハと雨宮が第4のPSI「ノヴァ」を求めて修業を始める巻として紹介されています。

CALL.132では、雨宮とアビスが連携してシャイナへ立ち向かいます。

それまで内面の危険要素だったアビスが、排除すべき存在ではなく「半身」として戦力へ統合されるわけです。

※画像はAIによるイメージ

僕はここが、雨宮の能力設計で一番好きな部分です。

ただ新しい必殺技を覚えたのではありません。

自分の中にある見たくなかった感情まで受け入れた結果、能力の使い方そのものが変わった。

精神を扱うトランス使いだからこそ、「最大の敵が自分の精神」という人物ドラマが能力成長へ直結しています。

雨宮とアゲハは最終的にどうなる?

アゲハと雨宮は、小学校時代からの幼馴染です。

ただ物語開始時点では距離ができており、昔のように何でも話せる関係ではありません。

そこからアゲハが雨宮を追ってサイレンへ入り、今度は先にサイレンを経験している雨宮がアゲハへ生き残り方を教える。

物語が進むにつれ、「助ける人」と「助けられる人」が何度も入れ替わります。

この関係は原作最終話まで続きます。

最終決戦後のアゲハは長期間意識を失いますが、そのそばには雨宮がいます。そして目覚めたアゲハが最後にグリゴリ07号を救うため夢喰島へ向かう際も、雨宮は彼と行動をともにします。

原作16巻にはCALL.136からCALL.144、そしてLAST CALL「繋がる世界」が収録されています。

結婚や夫婦になった未来まで明示されるわけではありません。

ただ、「助けて」と雨宮がアゲハへ訴えたところから始まった物語が、最後には二人で別の誰かを助けに行くところまで進む。

僕はこれだけでも、二人の関係の到達点はかなり明確だと感じます。

恋愛だけで切り取るより、互いの人生を変え、最後まで同じ方向へ歩いていく相棒でもあると見ると、『PSYREN』らしい二人の距離感がよく分かります。

TVアニメでは雨宮桜子役を風間万裕子さんが担当します。AnimeJapan 2026の公式イベントレポートでも、雨宮は物語の核心に深く関わるため、人物像を語るだけでもネタバレになりやすい存在として紹介されました。


PSYRENの望月朧とは?CURE・生命融和・オドの正体を解説

望月朧は21歳の人気俳優で、CUREによる治療能力から、生命そのものを造り替える「生命融和」へ到達する異色のサイレンドリフトです。

2026年1月23日のアニメ公式発表でも、朧は「好青年な見た目とは裏腹に、危険を顧みず人生の面白さを求める人気俳優」と紹介されています。

この性格を知ってから能力を見ると、朧がかなり特殊なキャラクターだと分かります。

なぜなら、最初に大きく覚醒する能力が人を治療するCUREだからです。

望月朧のCUREは何ができる?

CUREは、他者の身体へ作用して負傷を治療するPSIです。

朧はサイレンゲームの中でCUREを開花させ、アゲハたちの生存を支える重要な役目を担うようになります。

ただし万能ではありません。

とくに重要なのが、朧自身の負傷を同じように治せないという制約です。

仲間は治せる。

でも、自分が倒れたときは同じ方法では助からない。

この制約が、後の展開をかなり大きく動かします。

僕は朧を「回復役」とだけ呼ぶと、このキャラクターの面白さの半分くらいしか説明できないと思っています。

彼は安全に仲間を支えるヒーラーではありません。

むしろ危険そのものへ興味を持ち、自分の命すら刺激を得るための材料のように扱ってしまう危うさがある。

人の生命を救う力を持つ人物が、誰より生命の危険を恐れていない。

このねじれが、後の生命融和につながっていきます。

生命融和「ハーモニウス」とは?

物語後半で朧が獲得するのが、生命融和(ハーモニウス)です。

異なる生命へ干渉し、融合・変化させるという極めて特殊な能力で、禁人種を自らの力として利用するような戦い方まで可能になります。

ここは「CUREが強化されて生命融和になった」と公式設定のように単純化しない方が安全です。

作中描写を見る限り、CUREと生命融和はいずれも「生命へ作用する」という共通点を持っています。

そのため筆者としては、朧がもともと持っていた生命干渉の資質が、序盤では治癒という形で現れ、極限状態の中でより本質的な能力へ到達したと解釈しています。

この見方なら、CUREから生命融和への変化も唐突ではありません。

「傷を治す」段階から、「生命の構造そのものへ触れる」段階へ進んだと考えられるからです。

朧はオドに成り代わってW.I.S.Eへ潜入する

生命融和までネタバレするなら、ここは外せません。

物語後半、行方が分からなくなっていた朧は、W.I.S.E側の人物「オド」に成り代わって内部へ潜入していたことが明らかになります。

もともとのオドは別人です。

朧はイルミナス・フォージの実験生命体廃棄層から生還した後、本物のオドと遭遇。

生命融和を得た朧はオドを倒し、その姿・立場を利用する形でW.I.S.E内部へ入り込んでいました。

この流れが表へ出てくるのが、終盤の単行本15巻です。

集英社の書誌では15巻にCALL.130「融合」、CALL.131「替え時」、CALL.132「半身」などが収録されています。

CALL.130付近では、行方不明だった朧が再び戦場へ現れ、禁人種へ作用する新たな力を見せます。連載当時の記録でもCALL.130「融合」で朧の変化が描かれ、CALL.131では「行方不明だった朧が登場し、禁人種と融合する力で敵を圧倒する」と整理されています。

ここで僕が重要だと思うのは、朧が「助かったから仲間のところへ帰る」という普通の行動を選ばなかったことです。

生死の境を越えた。

新しい能力を手にした。

その直後に、敵組織へ入り込む。

やることが最後まで朧なんですよ。

危険から生還したことで慎重になるのではなく、さらに大きな危険の中心へ進んでしまう。

生命融和は能力の進化であると同時に、朧の価値観が最も露骨に能力へ反映された瞬間だと僕は感じます。

望月朧とアゲハの関係は?

朧とアゲハは幼馴染ではなく、サイレンゲームを通じて出会います。

朧が初めて登場する段階では、アゲハ、雨宮、朝河飛龍、霧崎兜らと目的まで完全に一致しているわけではありません。

アゲハは雨宮を助けたい。

飛龍には探している人物がいる。

一方の朧は、極限状態そのものへ好奇心を向けています。

それでも朧はCUREによってアゲハたちを救い、戦闘を重ねる中で欠かせない存在になっていきます。

善良だから治療能力を得たわけでも、仲間思いだから危険へ飛び込むわけでもない。

危うい価値観を持ったまま、結果として仲間の命を何度もつなぐ。

この単純な「いい人」「悪い人」で分類できないところが、望月朧の魅力です。

TVアニメでは斉藤壮馬さんが担当します。

アニメ公式の2026年1月23日の発表では、斉藤さん自身が原作ファンで、朧が特に好きなキャラクターだったこともコメントされています。

爽やかな人気俳優の顔から、生命へ踏み込んでいく危うい表情までどう演じ分けられるのか。

原作完結までのアニメ化方針を考えると、かなり楽しみなポイントです。


PSYRENの影虎とは?ライズ能力とアゲハの修行を解説

「PSYREN 景虎」と検索されることがありますが、正式名は雹堂影虎(ひょうどう・かげとら)で、ライズを極めた経験豊富なサイキッカーです。

影虎はアゲハや雨宮のように、サイレンゲームへ参加してからPSIへ目覚めた若手とは立場が違います。

八雲祭と以前からつながりを持つ経験者であり、若いアゲハたちにとっては先輩・教官側の人物です。

そして最大の特徴が、ライズへの徹底した特化です。

雹堂影虎の強さはライズ特化

ライズは、筋力・耐久力などの肉体能力や、感覚・反応速度などを高めるPSIです。

影虎はこの基本系統を徹底して鍛えています。

精神干渉や生命操作のような、一言で「特殊」と分かる能力ではありません。

とにかく速い。

とにかく頑丈。

そして接近戦で強い。

一見シンプルなんですが、僕は影虎こそ『PSYREN』の能力バトルを支えている重要人物だと思っています。

能力バトル漫画は物語が進むほど、「新しい能力を持っている人物ほど強い」という方向へ傾きやすいですよね。

ところが影虎は違います。

最初から存在する基本能力でも、極めれば一線級へ到達できる。

このルールを身体で証明しています。

実際、集英社の第11巻紹介では、後の星将・ジュナスと影虎が激突する展開が前面に出されています。第11巻にはCALL.90「はるかぜ学園」からCALL.98「グリゴリの生存者」までが収録されています。

特殊能力の派手さではなく、「鍛えた基本技でどこまで戦えるか」。

影虎を見ると、『PSYREN』が能力の珍しさだけで強さを決めていないことがよく分かります。

影虎はアゲハのライズ修行を担当する

影虎とアゲハの関係で最も重要なのが、ライズ修行です。

アゲハは早い段階から「暴王の月」という強烈な固有能力へ目覚めます。

ただ、それだけでは戦闘は成立しません。

どれだけ攻撃力が高くても、相手の攻撃を認識できなければ避けられない。

高速で動く相手に反応できなければ、暴王の月を使う前に攻撃されます。

そこで必要になるのが身体と感覚を引き上げるライズです。

単行本4巻にはCALL.27「ライズ」が収録されており、CALL.26「前へ」、CALL.28「暴王の月」へ続きます。

この時期の修行は、アゲハが「強力な固有能力を持った初心者」から、「PSIを実戦で扱える戦闘者」へ変わっていく重要な工程です。

※画像はAIによるイメージ

僕は影虎を、単なる修行イベント用の強キャラだとは思っていません。

暴王の月がアゲハの「才能」だとすれば、ライズ修行はその才能を生かすための「土台」です。

派手な必殺技の前に、立つ・避ける・見る・動くを鍛えろ。

影虎の存在は、そんな能力バトルの基本を作品へ戻してくれるんですよね。

影虎と八雲祭の関係は?

影虎を語るうえで欠かせないのが、八雲祭です。

過去に大きな危機を経験した影虎は祭に強い恩義を感じており、彼女を「姐さん」と呼んで慕っています。

また、祭へ恋愛感情を持っていることも描かれます。

そのため同じく祭へ思いを寄せるイアンとは、何かと張り合う関係です。

ただし、祭から仕事を頼まれたときの影虎は非常に真剣。

アゲハたちの修行へ協力するのも、祭との信頼関係があってこそです。

ここで雨宮・朧との違いもはっきりします。

雨宮と朧はアゲハと同じサイレンゲームを進む当事者。

影虎はその少し外側から、若い世代が戦えるようになるための技術を渡す側なんです。


雨宮・朧・影虎の3人は直接どんな関係?アニメ最新情報は?

3人に強い「3人組」としての直接関係があるわけではなく、アゲハと八雲祭を中心に立場の違う人物たちがつながっているのが正確です。

ここは「雨宮・朧・影虎の関係性」と検索したときに、少し誤解しやすいポイントです。

雨宮と朧は、サイレンゲームをともに進むドリフト仲間。

影虎は八雲祭と深い関係を持ち、アゲハたちへライズを教える経験者です。

つまり3人を直接結ぶ一本の太い関係があるというより、

雨宮→アゲハをサイレンへ導く

朧→アゲハたちの命をつなぐ

影虎→アゲハの戦闘基盤を鍛える

という形で、主人公の成長へ別々の役割を果たしています。

この違いを理解すると、3人を一緒に見る意味がはっきりしてきます。

アニメ『PSYREN』は2026年10月5日23時から放送開始

2026年9月20日時点の公式情報では、TVアニメ『PSYREN -サイレン-』は2026年10月5日(月)23時からTOKYO MXほかで順次放送開始です。

各種配信サービスでも順次配信されます。

2026年9月11日のアニメ公式発表では、本PVとキービジュアル、放送開始日時、追加キャスト、オープニングテーマが一挙に公開されました。

本PVには、アゲハが雨宮を捜して赤いテレホンカードを使う導入、サイレン世界、朝河飛龍たち、PSIを発動する戦闘シーンなどが収められています。

オープニングテーマはCLAN QUEEN「WARNING!!」です。

主要スタッフは以下の通りです。

  • 監督:小野勝巳
  • シリーズ構成:吉田伸
  • キャラクターデザイン:大熊白
  • 音楽:大間々昂、斎木達彦、兼松衆
  • アニメーション制作:サテライト

主要キャストは、夜科アゲハ役が安田陸矢さん、雨宮桜子役が風間万裕子さん、朝河飛龍役が武内駿輔さん、望月朧役が斉藤壮馬さん、霧崎兜役が野津山幸宏さんです。

さらに2026年9月11日には、八雲祭役を甲斐田裕子さん、ドルキ役を檜山修之さんが担当することも正式発表されました。

アニメは原作ラストまで描く方針が発表済み

今回のアニメ化で特に大きいのが、原作のラストまでアニメ化する方針が公表されていることです。

2026年3月28日にAnimeJapan 2026で行われた『PSYREN』スペシャルステージでは、2026年10月からの放送に加えて「原作のラストまでアニメ化」することが発表されました。

アニメ公式サイトが4月1日に掲載したイベントレポートでも、この方針が明記されています。

これは今回解説してきた3人にとって、かなり大きな意味があります。

雨宮とアビスの統合。

朧のCUREから生命融和、そしてオドとしての再登場。

影虎が後半で見せるライズ使いとしての戦い。

これらはいずれも物語中盤以降の要素です。

もちろん、「原作ラストまで映像化する」ことと「2026年10月開始の第1クールですべて描く」ことは同じではありません。

2026年9月20日時点で、全16巻を何クール・何話で構成するのかという全体の話数設計までは公式発表されていません。

ここは期待と確定情報を分けておきたいですね。

原作者・岩代俊明はアニメ制作にも関与

AnimeJapan 2026の公式イベントレポートでは、原作者の岩代俊明さんがアニメ制作へ関わっていることも紹介されました。

シリーズ構成や脚本、キャラクター監修だけでなく、PSIを発動した際の「音」にまで細かく関与していると説明されています。

これは『PSYREN』のアニメ化では特に重要だと感じます。

雨宮のW・M・Jは、単に光が飛ぶ技ではありません。

精神へ接続する不気味さが必要です。

朧のCUREと生命融和も、同じ「生命へ作用する能力」でありながら、視聴者が受ける印象は大きく変える必要があります。

影虎はさらに難しい。

ライズは見た目だけなら「ものすごく速く動く」「ものすごく強く殴る」で終わってしまう能力だからです。

だからこそ、速度、衝撃、反応、音、カメラワークを使って「普通の身体強化とは違う」と感じさせる映像設計が重要になります。

原作者がPSI表現の細部へ関与していることは、こうした能力を映像へ翻訳するうえで期待材料の一つだと思います。


考察|雨宮・朧・影虎を見るとPSYRENの能力設計が分かる

僕が3人を並べて一番面白いと感じるのは、PSIが単なる必殺技ではなく、人物の内面や生き方を可視化する仕組みになっていることです。

僕なりに整理すると、

雨宮=心/複合。

朧=生命/変質。

影虎=肉体/特化。

という3つの方向が見えてきます。

雨宮は他人の精神へ触れられるトランス使いでありながら、自分自身の精神にはアビスという問題を抱えています。

そしてCALL.132「半身」で、その内面を排除するのではなく統合して戦います。

「心を扱える人が、自分の心を理解できるか」という能力と人物ドラマの一致です。

朧は生命。

CUREで生命を救うところから始まり、やがて生命融和で生命そのものへ手を加える領域へ進みます。

しかも本人は、生命の危機を誰より恐れない。

このズレがあるからこそ、朧の能力は単なる回復役の延長では終わりません。

そして影虎は肉体。

特殊能力を次々と増やすのではなく、ライズを鍛え続ける。

しかもCALL.27「ライズ」というかなり早い段階から、アゲハたちへ「基本系統を鍛える意味」を教えています。

ここまでを見ると、『PSYREN』には少なくとも3種類の成長ルートが存在すると考えられます。

雨宮は複数の能力・人格・武器を統合する成長

朧は能力の本質そのものが別の段階へ変化する成長

影虎はひとつの基本能力を極限まで磨く成長です。

この設計のおかげで、「珍しい能力を持ったキャラが自動的に強い」という単純な能力バトルになっていません。

僕はここが、『PSYREN』を今読み返しても面白い理由の一つだと思っています。

そしてアゲハとの関係に置き換えると、さらにきれいです。

雨宮は、アゲハにサイレンへ行く理由を与えました。

朧は、アゲハたちに生き延びるための時間を与えました。

影虎は、アゲハに強い能力を実戦で使うための身体と基礎を教えました。

アゲハの「暴王の月」は確かに主人公らしい強烈な能力です。

でも、それだけで未来を変えたわけではありません。

誰と出会ったか。

誰に助けられたか。

誰から教わったか。

それがそのまま主人公の強さへ積み上がっています。

『PSYREN』は「能力の物語」であると同時に、「能力を通して人と人がつながる物語」でもある。

最終話のタイトルが「繋がる世界」だと考えると、この構造はかなり象徴的に見えてきます。

だからこそ2026年のアニメでは、後半の派手な必殺技だけではなく、そこへ至る序盤の関係作りを丁寧に描いてほしいところです。

雨宮がなぜ心を閉ざしているのか。

朧がなぜ危険に引き寄せられるのか。

影虎がなぜ基本能力であるライズを信頼できるのか。

その積み重ねがあって初めて、CALL.130「融合」やCALL.132「半身」といった後半の展開が大きな意味を持ちます。

原作ラストまで描く方針が公表された今、序盤の何気ない台詞や関係性まで「後で効いてくる描写」として映像化できる。

個人的には、そこが今回のアニメ化で一番期待したい部分です。


まとめ|雨宮・朧・影虎はアゲハを別々の形で成長させる

『PSYREN』の雨宮桜子は、アゲハの幼馴染であり、彼がサイレンへ向かう理由となった人物です。

トランス、ライズ、W・M・J、心鬼紅骨を使い、最終的にはアビスとの関係を通して自分自身の心と向き合っていきます。

望月朧は21歳の人気俳優で、CUREによって仲間を治療するところから、生命融和という生命そのものへ作用する能力へ到達します。

さらに本物のオドに成り代わってW.I.S.Eへ潜入するという行動まで含めると、「危険を面白さとして受け入れる人物」という彼の性格と能力が最後までつながっていることが分かります。

雹堂影虎はライズ特化型の経験者。

八雲祭との縁からアゲハたちの修行へ協力し、特殊能力だけでは戦えないこと、基本能力を極めることにも大きな価値があることを示しました。

雨宮は心と複合。

朧は生命と変質。

影虎は肉体と特化。

この違いを意識して読み返すと、『PSYREN』のPSIが「かっこいい必殺技を増やすための設定」だけではなく、キャラクターの性格・経験・人間関係を表現するための言語として作られていることが見えてきます。

TVアニメ『PSYREN -サイレン-』は2026年10月5日23時からTOKYO MXほかで順次放送開始予定で、原作ラストまでアニメ化する方針も発表済みです。

アニメから初めて触れる人は、「誰が一番強いか」だけではなく、最初に持っていたPSIが、その人物の経験によってどう変化していくのかにも注目してみてください。

雨宮・朧・影虎の3人を見るだけでも、『PSYREN』という作品が能力と人物ドラマをどれだけ丁寧につないでいたのかが、きっと見えてくるはずです。


よくある質問

PSYRENの雨宮桜子はアゲハと最終的にどうなる?

原作最終話までアゲハと雨宮の結婚は描かれません。

ただし最終決戦後も雨宮はアゲハのそばにおり、アゲハが目覚めた後は二人でグリゴリ07号を救うため夢喰島へ向かいます。互いを大切にし、最後まで行動をともにする関係として描かれています。

PSYRENの望月朧はオドなの?

正確には、もともとのオドと望月朧は別人です。

生命融和へ到達した朧が本物のオドを倒し、その後オドに成り代わる形でW.I.S.E内部へ潜入していました。

PSYRENの「景虎」の正式名は?

正式名は雹堂影虎(ひょうどう・かげとら)です。

ライズを得意とする経験豊富なサイキッカーで、八雲祭の依頼を受けてアゲハたちのライズ修行へ協力します。

執筆:涼風 結人(アニメ情報ナビゲーター)

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