『きみが死ぬまで恋をしたい』の公式英題は「I Want to Love You Till Your Dying Day」で、正式な日本語タイトルも「君」ではなくひらがなの「きみ」です。作品は『コミック百合姫』2018年10月号から始まり、その後Webへ掲載の場を移しています。
「君が死ぬまで恋をしたい」という検索表記との違いや、『コミック百合姫』から現在のWeb連載までの流れが分かりにくい方へ向けて、英題・正式表記・掲載歴の3点に絞って整理します。
『きみが死ぬまで恋をしたい』の英題は?正式な「きみ」表記も確認
『きみが死ぬまで恋をしたい』の公式英題は、「I Want to Love You Till Your Dying Day」です。
TVアニメ公式サイトにはこの英題が明記され、2026年7月7日に掲載された英語版の二次利用ガイドラインでも、作品名として同じ「I Want to Love You Till Your Dying Day」が使用されています。
まず、検索で混同しやすい情報を一度まとめておきましょう。
項目 正式・基本情報
日本語タイトル きみが死ぬまで恋をしたい
検索で見かける表記 君が死ぬまで恋をしたい
公式英題 I Want to Love You Till Your Dying Day
作者 あおのなち
出版社 一迅社
出発点となった掲載誌 コミック百合姫
連載開始 『コミック百合姫』2018年10月号
現在確認できる公式Web掲載先 一迅プラス
コミックスレーベル 百合姫コミックス
ここで最も間違えやすいのが、「きみ」と「君」の違いです。
Googleなどで検索すると「君が死ぬまで恋をしたい」という漢字表記も見かけますが、一迅社のコミックス情報やTVアニメ公式サイトで使われている正式タイトルは、ひらがなの『きみが死ぬまで恋をしたい』です。
つまり、「君が死ぬまで恋をしたい」は検索するときに通じやすい表記ではあるものの、作品名を正確に記載したい場合は『きみが死ぬまで恋をしたい』とするのが適切です。
ブログやSNSで作品名を書くとき、あるいは海外版を探すときも、この違いを知っておくと迷いにくくなります。
英題を日本語のニュアンスに近づけるなら、「あなたが死ぬ日まで、あなたを愛していたい」といった意味になります。
重要なのは、「Till Your Dying Day」が単なるロマンチックな決まり文句ではないことです。
本作では、身寄りのない少女たちが戦争のために育てられる学校で生活しています。TVアニメ公式のイントロダクションでも、14歳のトツキ・シーナが、死が日常のすぐそばにある環境を受け入れられずにいることが物語の出発点として示されています。
だからこそ、「Dying Day=死ぬ日まで」という言葉が作品設定と強く結びつくんですよね。
単なる「永遠に好き」という表現ではなく、終わりを意識せざるを得ない世界で、それでも誰かを愛したいという願いが一文に凝縮されています。
この英題はアニメだけに付けられた表記でもありません。
Kodanshaが刊行する英語版コミックスも「I Want to Love You Till Your Dying Day」のタイトルで展開されており、第1巻は2025年2月18日に紙版・電子版が発売されました。2026年9月6日時点のKodansha公式シリーズページでは、第8巻まで確認できます。
つまり、日本のTVアニメ公式表記と英語版コミックスで、同じ英題が共有されているわけです。
海外の感想や英語版コミックスを探したい場合にも、「I Want to Love You Till Your Dying Day」をそのまま検索語として使えます。
個人的には、ここはかなり重要なポイントだと感じます。
作品によっては海外展開の際に意味を分かりやすくするため原題とは異なる英語タイトルが付けられることもありますが、『きみが死ぬまで恋をしたい』では、日本語タイトルの中心にある「恋をしたい」と「死ぬまで」という二つの要素が、英題でもかなり直接的に残されています。
タイトルそのものが作品テーマの説明になっているからこそ、大きく言い換える必要がなかったとも考えられるでしょう。
『きみが死ぬまで恋をしたい』は『コミック百合姫』でいつ連載開始した?
『きみが死ぬまで恋をしたい』は、一迅社の百合専門誌『コミック百合姫』2018年10月号から連載が始まった作品です。
2018年10月号は2018年8月18日に発売され、同号では、あおのなち先生の『きみが死ぬまで恋をしたい』が巻頭カラー作品として掲載されています。電子版の同号紹介でも、巻頭カラーとして作品名と作者名を確認できます。
現在の作品だけを見ると「一迅プラスで連載している漫画」という印象を持つ人もいるかもしれません。
しかし作品の出発点は、明確に『コミック百合姫』本誌です。
大まかな掲載の流れは次のようになります。
- 2018年8月18日:『コミック百合姫』2018年10月号で連載開始
- 『コミック百合姫』本誌で連載
- 2020年1月:Web媒体「ゆりひめ@ピクシブ」へ掲載の場を移行
- 以降もWebで連載を継続
- 現在は一迅社の公式Webマンガサイト「一迅プラス」で連載作品として案内
- 単行本は一迅社「百合姫コミックス」から刊行
掲載履歴を整理した漫画データベースでは、『コミック百合姫』2018年10月号から2020年2月号まで掲載され、その後2020年1月から「ゆりひめ@ピクシブ」に移った流れが確認できます。第13話についても2020年1月28日からWeb掲載された記録があります。
ただし、この細かな話数・移行日の情報は現在の一迅社公式ページだけで一覧化されているわけではありません。
そのため、確実に押さえておきたい核は、「2018年10月号の『コミック百合姫』で始まり、2020年ごろからWeb連載へ移った」という流れです。
ここを理解しておけば、「コミック百合姫」「ゆりひめ@ピクシブ」「一迅プラス」という複数の媒体名が検索結果に出てきても混乱しません。
どれか一つが間違っているわけではなく、連載時期によって作品が掲載される場所が変わってきたということなんです。

TVアニメ公式も、原作について「あおのなち(コミック百合姫/一迅社刊)」という形で紹介しています。
一方、2026年の公式ニュースでは、原作を「一迅社WEBマンガサイト『一迅プラス』にて連載中」と説明しています。
この二つは矛盾していません。
「コミック百合姫」は作品が属する出版ブランド・出発点を示し、「一迅プラス」は現在読者がWeb上で作品に触れられる連載先を示している、と考えると分かりやすいです。
これは本作の掲載歴を調べるうえで、かなり大切な整理だと思います。
「百合姫作品なのに、百合姫の最新号を探しても載っていないのはなぜ?」という疑問も、この掲載媒体の変化を知れば解消できます。
『コミック百合姫』からWebへ移った後は?現在の掲載先を整理
現在の『きみが死ぬまで恋をしたい』は、一迅社の公式Webマンガサイト「一迅プラス」で連載作品として案内されています。
TVアニメ公式サイトの2026年6月9日付ニュースでも、原作について「一迅社WEBマンガサイト『一迅プラス』にて連載中」と明記されています。
ここは掲載歴を調べている人が最もつまずきやすい部分でしょう。
検索すると昔の記事には「ゆりひめ@ピクシブ」と書かれ、新しい情報では「一迅プラス」と書かれているため、「途中で連載終了したの?」「別作品扱いになったの?」と見えてしまうことがあります。
実際には、作品そのものが変わったわけではありません。
『コミック百合姫』で誕生した作品が、Web上の連載環境の変化に合わせながら読み継がれてきたと捉えるのが自然です。
そして単行本については、現在も一迅社の「百合姫コミックス」から刊行されています。
2026年7月16日には本編第9巻が発売されており、一迅社公式書籍情報ではISBNが9784825100107、定価880円(税込)と案内されています。
同日には『きみが死ぬまで恋をしたい 公式コミックアンソロジー』も発売されました。こちらは一迅社公式によると13名の執筆陣が参加しています。
巻数については今回の「英題・掲載歴」というテーマから少し外れるので、ポイントだけ押さえれば十分です。
2026年9月6日時点で本編は第9巻まで発売済み。電子書店では本編以外の関連書籍もシリーズ内に表示される場合があるため、「検索結果に10冊以上並んでいる=本編10巻まで発売済み」とは限らない点には注意してください。
筆者として注目したいのは、紙の専門誌からWebへ掲載の軸を移しても、「百合姫」という作品の出自が消えていないところです。
『きみが死ぬまで恋をしたい』は戦争や魔法、不死といったダークファンタジー色の強い設定を持ちますが、物語の中心に置かれているのはあくまで少女同士の感情と関係性です。
その意味でも、「コミック百合姫から生まれた作品」という背景を知ることは、単なる雑誌名の確認以上に作品理解につながります。
世界設定だけを見れば戦争ファンタジーにも見える。
けれどシーナとミミをはじめ、少女たちが「誰と生きたいのか」「誰の帰りを待つのか」「失いたくない相手は誰なのか」という感情こそが物語を動かしている。
大きな世界の問題を、小さくて個人的な関係から描くという設計が、本作と百合姫という掲載ブランドをつないでいるように僕は感じます。
なぜ英題「I Want to Love You Till Your Dying Day」は原題の意味を保っている?
英題「I Want to Love You Till Your Dying Day」は、日本語タイトルが持つ「恋」と「死」の両方をほぼそのまま残している点が特徴です。
「I Want to Love You」は「あなたを愛したい」、「Till Your Dying Day」は「あなたが死ぬ日まで」という意味合いになります。
もちろん日本語と英語では響きが完全に同じになるわけではありません。
日本語の「恋をしたい」には、すでに完成した愛を宣言するというより、どこか願いや未完成さを感じさせる響きがあります。
一方の「I Want to Love You」も、「私はあなたを愛している」と断定する「I Love You」とは違います。
「愛したい」という願望の形を保っているんですよね。
ここは、英訳タイトルとしてかなり作品に合っていると感じます。
もし英題が単純に「Love Until Death」のような強い断定だけになっていたら、作品の印象はもっと悲劇的で硬いものになっていたでしょう。
ところが実際には「I Want to」という言葉が入っています。
死がすぐそばにある世界であっても、「こうしたい」「こうありたい」という少女の願いが先に置かれている。
そのため英題でも、作品がただ死を描く物語ではなく、死の存在する世界で生き方を選ぼうとする物語であることが伝わります。
そしてもう一つ面白いのが、「Your Dying Day」の「Your」です。
作品の中心人物であるカガリ・ミミは、不死という極めて特殊な存在です。
普通の恋愛作品なら「死ぬ日まで一緒」という表現は、二人が同じように年齢を重ねていく未来を想像させます。
しかしシーナとミミには、そもそも死との距離に大きな違いがあります。
だからタイトルを知った時点では一見ロマンチックに見えても、設定を知るほど「いったい誰の死ぬ日までなのだろう」と意味が揺れ始める。
僕はここに、本作のタイトルの強さがあると思っています。
タイトルが物語の内容を説明して終わるのではなく、読み進めるほど解釈が変化していくんです。
初めは「切ない恋愛作品なのかな」と思わせる。
設定を知ると「死が身近な少女たちの物語」という意味に変わる。
ミミの存在を知れば、「不死の相手に対して“死ぬまで”とは何を意味するのか」という問いまで生まれてくる。
これは、あおのなち先生の作品を英語圏へ届ける際にも残す価値のある部分だったのではないでしょうか。
Kodanshaの英語版でも同じタイトルが採用されていることで、海外の読者も原題に近い「恋と死」「願いと期限」という二重性を入り口から受け取れます。

僕が特に好きなのは、このタイトルが「死」を強調しているように見えて、実際には文の中心が「I Want to Love You」である点です。
死ぬことを望んでいるのではない。
誰かを愛したいと望んでいる。
物語の舞台には戦争や喪失がありますが、タイトルの動詞として選ばれているのは「Love」です。
終わりを描く言葉の中に、生きようとする願いが置かれている。
このバランスが、『きみが死ぬまで恋をしたい』という作品を単なる悲劇的なダークファンタジーでは終わらせない大きな理由だと考えています。
『きみが死ぬまで恋をしたい』の英題・掲載歴から見える作品の立ち位置は?
『きみが死ぬまで恋をしたい』は、百合専門誌から生まれ、Web連載や英語版コミックス、TVアニメへと読者との接点を広げてきた作品です。
2018年に『コミック百合姫』で始まった作品が、2020年からWebへ掲載の軸を移し、現在は一迅プラスで連載作品として案内されています。
さらにKodanshaから英語版が刊行され、2026年7月7日からはTVアニメも放送開始となりました。アニメ公式でも英題「I Want to Love You Till Your Dying Day」が一貫して使用されています。
ここからは筆者の見方ですが、本作の広がり方には作品そのものの特徴がよく表れていると思います。
『コミック百合姫』という明確なジャンル媒体からスタートしながら、物語には魔法、戦争、不死、学校生活といった複数の入口があります。
百合作品を探している人なら、シーナとミミの関係に惹かれる。
ダークファンタジーが好きな人なら、少女たちが置かれた世界設定に興味を持つ。
アニメから入った人なら、キャラクターの声や映像表現をきっかけに原作へ進める。
そして海外の読者には「I Want to Love You Till Your Dying Day」という英題そのものが、作品の異質さを伝えるフックになります。
ただし、それでも本作の芯は大きく変わっていません。
「死が身近にある世界で、誰かを大切に思うことにはどんな意味があるのか」。
この問いを少女同士の関係から描いているからこそ、『コミック百合姫』から始まった作品であることにも、英題に「Love」と「Dying Day」が同居していることにも一本の線が通ります。
英題や掲載誌は一見すると作品の外側にあるデータです。
しかし『きみが死ぬまで恋をしたい』の場合、その二つを調べることで、むしろ作品の中心にあるものが見えてくる。
これが僕にとって一番面白いポイントでした。
まとめ|正式英題は「I Want to Love You Till Your Dying Day」
『きみが死ぬまで恋をしたい』の公式英題は、「I Want to Love You Till Your Dying Day」です。
正式な日本語タイトルも「君が死ぬまで恋をしたい」ではなく、ひらがなの『きみが死ぬまで恋をしたい』。一迅社のコミックス情報、TVアニメ公式サイトともにこの表記で統一されています。
掲載歴は、『コミック百合姫』2018年10月号からスタートし、その後2020年にWeb媒体「ゆりひめ@ピクシブ」へ移行。現在は一迅社の公式Webマンガサイト「一迅プラス」で連載作品として案内されています。
つまり、検索結果に「コミック百合姫」「ゆりひめ@ピクシブ」「一迅プラス」と複数の掲載先が出てくるのは間違いではなく、作品が歩んできた時期の違いです。
そして漫画英語版とTVアニメの双方で使われている「I Want to Love You Till Your Dying Day」は、日本語原題にある「恋をしたい」という願いと「死ぬまで」という期限を残したタイトルでもあります。
英題や掲載歴を知ってから作品を読むと、『きみが死ぬまで恋をしたい』というタイトルが、ただ強烈な言葉を並べただけではなく、シーナとミミの物語そのものを表していることがより鮮明に見えてきます。
よくある質問
『君が死ぬまで恋をしたい』を英語で検索するときは何と入力すればいい?
「I Want to Love You Till Your Dying Day」で検索するのが確実です。
TVアニメ公式とKodanshaの英語版コミックスで共通して使用されているタイトルなので、海外版コミックスや英語圏の作品情報も探しやすくなります。
『きみが死ぬまで恋をしたい』は現在も『コミック百合姫』本誌で連載している?
現在の公式案内では、一迅社のWebマンガサイト「一迅プラス」で連載中とされています。
『コミック百合姫』は本作が2018年に連載を開始した媒体であり、現在の公式表記に残る「コミック百合姫/一迅社刊」は作品の出自・レーベルを示すものとして理解すると分かりやすいです。
「ゆりひめ@ピクシブ」と「一迅プラス」はどちらが正しい掲載先?
時期が違うため、どちらも作品の掲載歴に関係しています。
『コミック百合姫』本誌から2020年に「ゆりひめ@ピクシブ」へ移り、現在は一迅社公式が「一迅プラス」にて連載中と案内しています。過去記事と現在の記事で掲載先が違うのは、そのためです。
執筆:涼風 結人(アニメ情報ナビゲーター)


