『対ありでした。』は江島絵理さんによる「お嬢さま学校×格闘ゲーム」の漫画で、原作は連載中・最新11巻まで刊行、実写ドラマは全8話、2026年放送のTVアニメは全12話構成です。
「対ありでした。 wiki」で調べたい作者、主要キャラ、声優、最新刊、アニメ、実写ドラマ、原作との違いを、2026年9月11日時点の情報に整理して紹介します。
『対ありでした。』wiki情報の基本データは?作者・最新巻・完結状況を整理
『対ありでした。 〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜』は江島絵理さんが『月刊コミックフラッパー』で連載している漫画で、2026年9月11日時点でも完結していません。最新刊は第11巻です。
まずは「作者は誰?」「何巻まで出ている?」「アニメは全何話?」といった、検索したときに真っ先に知りたい情報をまとめます。
項目 内容
正式タイトル 『対ありでした。 〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜』
作者 江島絵理
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊コミックフラッパー
レーベル MFコミックス フラッパーシリーズ
連載開始 2020年2月号
連載開始日 2020年1月4日
原作の状況 連載中
最新コミックス 第11巻
第11巻発売日 2026年7月22日
第11巻ISBN 9784046602787
実写ドラマ 2023年5月19日からLeminoで配信
実写ドラマ話数 全8話
TVアニメ 2026年7月7日放送開始
TVアニメ話数 全12話
アニメーション制作 ディオメディア
漫画は2020年1月4日発売の『月刊コミックフラッパー』2020年2月号で、新連載としてスタートしました。
そして2026年9月時点でも連載中です。「対ありでした 完結」と検索している人もいると思いますが、第11巻が最終巻というわけではありません。
最新コミックスは2026年7月22日発売の第11巻で、ISBNは9784046602787。
ここで注意したいのが、公式情報であっても掲載時期によって数字が食い違って見えることです。
TVアニメ公式サイトのBOOKS欄には「①〜⑩巻好評発売中」という案内が残っていますが、より新しい書誌情報では第11巻が発売済みとなっています。
こうした場合は「公式サイトだからどちらも同じ」と雑に扱うのではなく、更新時期が新しい書誌情報を確認することが大切です。
これは「対ありでした。 wiki」と検索したときの最大の注意点でもあります。
巻数、放送話数、キャストなどは検索結果の古い文章が残りやすく、2025年以前の情報と2026年の情報を混ぜると、「10巻まで」「アニメ放送前」といった現在とは異なる説明になってしまいます。
アニメの全話数についても、現在はかなり明確です。
公式Blu-rayでは第1巻が第1〜4話、第2巻が第5〜8話、第3巻が第9〜12話を収録する構成となっているため、TVアニメは全12話と確認できます。
2026年9月11日時点では第10話「そう思ったんだ」まで放送済みです。
つまり現在の『対ありでした。』を一言で整理すると、漫画=連載中・既刊11巻、実写ドラマ=全8話、TVアニメ=全12話のうち第10話まで放送済みとなります。
ちなみにタイトルに使われている「対あり」は、対戦ゲームのあとに交わされる「対戦ありがとうございました」を短くしたゲーム文化由来の言葉です。
でも本作を追っていくと、この言葉が単なるネットスラング以上に作品そのものを表しているように感じられてきます。
対戦は、一人ではできません。
勝つ人にも負ける人にも、その向こう側には必ず相手がいる。
「誰と戦うか」がそのまま「誰と関わるか」になっている。
僕はここが、『対ありでした。』というタイトルのかなり巧いところだと感じています。
『対ありでした。』はどんな漫画?黒美女子学院とあらすじを解説
物語の主人公は、お嬢さまに憧れて黒美女子学院へ入学した深月綾。彼女が「白百合さま」と呼ばれる夜絵美緒の秘密の格ゲー現場を目撃したことから物語が始まります。
綾は一般家庭から黒美女子学院へ入学した少女です。
華やかなお嬢さまたちに囲まれ、「自分も立派なお嬢さまになりたい」と学院生活を送っています。
そんな綾が憧れていたのが、気品ある振る舞いによって周囲から「白百合さま」と呼ばれる夜絵美緒でした。
ところがある日、誰もいない教室で綾が目撃したのは、そのイメージとは正反対の美緒です。
美緒はそこで、対戦格闘ゲームに夢中になっていました。
しかも黒美女子学院ではゲームをすること自体が禁止されています。
お嬢さまらしさを求められる学院。
ゲーム禁止という校則。
そこで人目を避けながら格ゲーへ全力を注ぐ「白百合さま」。
もう設定だけで強いですよね。
ただし綾も、単なる目撃者ではありません。
彼女には小学生のころから格闘ゲームを遊んできた経験があり、手にはアーケードコントローラーを使い込んだプレイヤーならではの痕跡がありました。
美緒はそこから綾が格ゲーマーであることを見抜き、対戦を求めます。
綾は過去の経験から格ゲーを離れていました。
つまり『対ありでした。』は、初心者が初めて格闘ゲームを知る物語ではありません。
一度は好きだったものから離れた少女が、強烈な対戦相手との出会いによってもう一度そこへ戻っていく物語なんです。
原作漫画で中心になるのは、架空の対戦格闘ゲーム「Iron Senpai」シリーズ。
「Iron Senpai2(π2)」「Iron Senpai4(π4)」などが登場し、綾や美緒たちが対戦を重ねていきます。
序盤で面白いのは、勝敗とは別の緊張感があること。
一般的なスポーツ漫画なら「試合に勝てるか」が最大の緊張になるところですが、『対ありでした。』では「そもそもゲームをしているところを見つかったらまずい」という危うさが乗っています。
アーケードコントローラーを囲んで対戦するだけなのに、秘密結社の集会みたいな空気が出てくる。
お嬢さま学校という舞台と、熱量の高い格闘ゲーム文化がぶつかることで、本作ならではのテンポが生まれています。
その秘密の輪には、一ノ瀬珠樹や犬井夕も加わっていきます。
最初は綾と美緒という二人だけの対戦だったものが、仲間、ライバル、大会、強豪プレイヤーへと広がっていく。

ここで見逃したくないのが、「ゲーム禁止」が単なる笑わせるための設定ではない点です。
綾たちは、周囲が求める自分と、本当に好きなことへ夢中になる自分の間で揺れます。
格ゲーを続けるという行為そのものが、「自分は何が好きなのか」を認めることにつながっているんですよね。
僕は『対ありでした。』を見ていると、昔ハマっていたゲームを久しぶりに起動したときの感覚を思い出します。
腕前は落ちているかもしれない。
でも、対戦が始まった瞬間に「ああ、これが好きだったんだ」と身体のほうが先に思い出す。
綾が美緒との対戦を通して取り戻していくものには、そんな経験を持つ人ほど刺さるものがあると思います。
『対ありでした。』の主要キャラは誰?アニメ声優も整理
物語の中心となるのは深月綾、夜絵美緒、犬井夕、一ノ瀬珠樹の4人。TVアニメでは長谷川育美さん、市ノ瀬加那さん、千本木彩花さん、下地紫野さんが演じています。
またTVアニメでは『ストリートファイター6』とのコラボが行われ、それぞれが使用するキャラクターも明らかになっています。
キャラクター TVアニメCV 主な立ち位置 アニメ版SF6使用キャラ
深月綾 長谷川育美 主人公。一般家庭出身の格ゲー経験者 キャミィ
夜絵美緒 市ノ瀬加那 「白百合さま」と呼ばれる格ゲーマー リュウ
犬井夕 千本木彩花 格ゲー経験を持つ仲間 ケン
一ノ瀬珠樹 下地紫野 学院と格ゲー双方に深く関わる人物 ジュリ
深月綾はどんな主人公?
深月綾は、お嬢さまに憧れて黒美女子学院へ入学した一般家庭出身の少女です。
一見すると「格ゲーを教えてもらう側」に見えますが、実は小学生のころからゲーム経験があります。
ここが主人公像としてかなり重要です。
美緒との出会いは、綾がゼロから格闘ゲームを学ぶきっかけではなく、一度手放した情熱を取り戻すきっかけになっています。
TVアニメ版のCVは長谷川育美さんです。
一方、アニメ化以前に制作されたコミックスPVではファイルーズあいさんが声を担当していました。
「深月綾 声優」で検索すると複数の名前が出てくる場合がありますが、これは間違いというより媒体・制作時期によるキャストの違いです。
夜絵美緒はなぜ「白百合さま」と呼ばれる?
夜絵美緒は、その美しい外見や上品な振る舞いから学院内で「白百合さま」と呼ばれている少女です。
しかし格ゲーが始まった瞬間、学院で見せている姿とはまったく違う熱量を爆発させます。
このギャップが最初の魅力ですが、僕は美緒の本当の強さはそこだけではないと思っています。
美緒は「強い相手と戦いたい」という欲求をごまかさないんです。
校則がある。
時間もない。
負けるかもしれない。
それでも戦いたい相手が目の前にいたら、対戦したい。
その真っすぐすぎる格ゲーマー気質が、ゲームから離れていた綾をもう一度引っ張り戻します。
TVアニメ版のCVは市ノ瀬加那さん。
こちらも過去のコミックスPVでは長江里加さんが担当しているため、検索時には混同しないよう注意しましょう。
犬井夕と一ノ瀬珠樹はどんなキャラ?
犬井夕はCV千本木彩花さんで、格ゲー経験を持つ仲間の一人。
個性の強いメンバーが集まる中で、綾と美緒だけでは生まれなかった関係性を広げていきます。
一ノ瀬珠樹はCV下地紫野さん。
学院側の立場と格ゲーへの関わりという、一見するとぶつかりそうな要素を持った人物です。
さらに物語には藤宮亜里沙、一ノ瀬花、gekido、禍腐餌悪霊、星識らも登場します。
TVアニメ版では藤宮亜里沙を長縄まりあさん、一ノ瀬花を花守ゆみりさん、gekidoを檜山修之さん、禍腐餌悪霊を阿座上洋平さん、星識を八代拓さんが担当。
実況役のフランベルジュには、e-Sports実況者のアールさんが起用されています。
登場人物が増えても『対ありでした。』が「キャラが多すぎて誰が誰だか分からない」作品になりにくいのは、それぞれの格ゲーへの向き合い方が違うからだと感じます。
勝ちたい人。
憧れの相手を追いかける人。
仲間と遊びたい人。
自分の価値を証明したい人。
コントローラーの握り方そのものが、その人物の性格を語っているように見える。
台詞だけではなく、対戦スタイルをキャラクター描写へ変換しているところは、本作の大きな魅力でしょう。
そして「wiki情報」として特に注意したいのが、キャスト情報には大きく分けてコミックスPV・実写ドラマ・TVアニメの3系統があることです。
同じ深月綾でも媒体によって演じる人物が違います。
検索結果から声優名だけを拾うのではなく、「どの映像版のキャストなのか」までセットで見ることが、『対ありでした。』の人物情報を正確に整理するコツです。
アニメ『対ありでした。』はいつから?全何話・スタッフ・主題歌を解説
TVアニメ『対ありでした。』は2026年7月7日に放送開始。公式Blu-rayの収録内容から全12話構成と確認でき、2026年9月11日時点では第10話まで放送済みです。
放送局はAT-X、TOKYO MX、MBS、BS日テレ、NBC長崎放送など。
2026年7月7日から各局で放送がスタートしました。
第10話は2026年9月8日放送の「そう思ったんだ」です。
第10話では、対戦を終えた綾が美緒のもとへ向かい、美緒と禍腐餌悪霊の勝負、さらにそこからつながる藤宮亜里沙の背景が描かれていきます。
全何話なのかについては、Blu-rayの構成を見ると分かりやすいです。
第1巻が第1〜4話、第2巻が第5〜8話、第3巻が第9〜12話。
そのため、以前の「話数未発表」という情報を見かけたとしても、2026年9月時点では全12話と確認できる状態になっています。
アニメーション制作はディオメディア。
監督は井畑翔太さん、シリーズ構成は渡航さん、キャラクターデザインは松本麻友子さん、音楽は橋口佳奈さんです。
さらに美術設定を高橋麻穂さん、美術監督をScott MacDonaldさん、色彩設計を林由稀さん、撮影監督を伊藤康行さん、編集を小島俊彦さん、音響監督を立石弥生さんが担当しています。
そして格ゲー作品として見逃せないのが、FAV gamingが収録協力として参加していることです。
『対ありでした。』はキャラクターがコントローラーを持っているだけで成立する作品ではありません。
間合い、読み合い、技選択、攻防のテンポなど、格ゲー経験者ほど細かな部分が気になります。
だからこそ、ゲーム文化に近いところから協力が入っていることには意味があります。
主題歌はオープニングが花冷え。の「命短し対する乙女よ」、エンディングがhalcaさんの「NEW GAME」です。
タイトルを見るだけでも、本編の「勝負」と「ゲーム」というモチーフをかなり意識した組み合わせになっています。
第1話「格ゲーはもうやめる」から始まり、第2話「対ありでした」、第3話「真夜中の対戦会」と進み、学院内で隠れて戦っていた物語は次第に外の世界へ広がっていきます。
そして第7話以降ではEVO Japan編が本格化。
秘密の教室から大勢のプレイヤーが集まる大会へ舞台が変わることで、綾たちが見ていた格ゲー世界の広さそのものも変わっていきます。
僕がアニメ版で特に面白いと感じるのは、ゲーム中の判断とキャラクターの感情を切り離していないところです。
強い技を出したからすごい。
コンボが決まったから勝った。
それだけではなく、「なぜその瞬間に前へ出たのか」「なぜこの相手には負けたくないのか」という人物の感情まで勝負へ重ねています。
格ゲーを知らない視聴者にとって技術的な細部を全部理解するのは難しいかもしれません。
それでも「今、この二人は譲れないものをぶつけている」という感情は伝わる。
格ゲー描写を人間ドラマへ翻訳できていることが、アニメ版の強みだと僕は考えています。
原作・アニメ・実写ドラマは何が違う?スト6とEVO Japanも整理
大きな違いは、原作漫画では架空の格闘ゲーム「Iron Senpai」シリーズが中心なのに対し、実写ドラマでは『ストリートファイターV』、2026年のTVアニメでは『ストリートファイター6』が取り入れられている点です。
ここは初めて作品を調べる人ほど混乱しやすい部分でしょう。
原作を読んで「π4って何?」と思ったあと、アニメを調べたら『ストリートファイター6』が出てくる。
さらに実写ドラマでは『ストリートファイターV』が使われています。
実は、媒体ごとにゲーム描写が変わっているんです。
原作漫画の中心は、「Iron Senpai2(π2)」「Iron Senpai4(π4)」などの架空ゲーム。
一方、2026年のTVアニメでは『ストリートファイター6』とのコラボが展開され、綾=キャミィ、美緒=リュウ、夕=ケン、珠樹=ジュリという組み合わせが示されています。
さらに物語には、実在する格闘ゲーム大会EVO Japanも登場。
第7話以降、綾たちは学院の中だけではなく、多くのプレイヤーが集まる大会の舞台へ飛び込んでいきます。

この変更は、単に「有名ゲームを出したから豪華」という話ではないと思います。
架空ゲームなら、技性能も大会も物語に合わせて自由に作れます。
実在する『ストリートファイター6』を使う場合、実際のプレイヤーが知っている操作や読み合いと地続きになります。
ゲーム経験者から見れば、「その距離で何を選ぶのか」「どうして今それを狙うのか」まで気になるでしょう。
だからアニメ版では格闘ゲームそのものの説得力が、作品評価にも直結しやすくなります。
そこで収録協力としてFAV gamingが参加している点も効いてきます。
さらに公式側では、アニメに出てくる格ゲー用語について解説も用意されています。
第8話では「対空を釣る」「野試合」、第9話では「弾抜け」「投げスカ」「シミー」といった言葉が扱われています。
これ、実はかなり重要だと思うんです。
格ゲー作品は詳しく描けば描くほど経験者には刺さりますが、そのぶん初心者には専門用語の壁ができます。
逆に説明しすぎると、経験者にはテンポが悪く感じられる。
本編の熱量を落とさず、分からない人には別の場所で補足する。
詳しい人と初心者の両方を同じ作品へ招くための設計として、かなり相性のいい方法だと感じます。
実写ドラマ版『対ありでした。』はいつ配信された?
実写ドラマはTVアニメより先に制作されています。
2023年5月19日からLeminoで配信され、全8話。
主人公・深月綾を茅島みずきさん、夜絵美緒を田鍋梨々花さん、犬井夕を池田朱那さん、一ノ瀬珠樹を永瀬莉子さんが演じました。
監督は大内田龍馬さん、脚本は川原杏奈さん。
ゲーム描写ではカプコンの協力を受けて『ストリートファイターV』が採用され、ゲーム監修にはアールさんらが参加しています。
主題歌は新しい学校のリーダーズの「青春を切り裂く波動」です。
その後、2024年6月16日から7月14日にかけて読売テレビでも放送。
ROUND1・2、ROUND3・4、ROUND5・6、ROUND7・8という形で、全8話が2話ずつ放送されました。
漫画が2020年。
実写ドラマが2023年。
TVアニメが2026年。
こうして時系列で見ると、ひとつ面白いものが浮かんできます。
『対ありでした。』は映像化のたびに、その時代の格闘ゲーム文化へ接続し直している作品なんです。
原作では架空の「Iron Senpai」。
2023年のドラマでは『ストリートファイターV』。
2026年のアニメでは『ストリートファイター6』とEVO Japan。
原作をそのまま別媒体へ写すのではなく、映像化された時代に実際のプレイヤーが触れているゲーム文化との距離を縮めている。
僕はここが、『対ありでした。』のメディアミックスを考えるうえでかなり面白いポイントだと思います。
『対ありでした。』は何が面白い?格ゲーを「会話」に変えた青春作品
僕が『対ありでした。』最大の魅力だと感じるのは、格闘ゲームを勝者と敗者を決める装置ではなく、キャラクター同士が本音をぶつける「会話」として描いているところです。
ここからは、作品を追ってきた筆者としての私見になります。
格闘ゲームでは、同じキャラクターを使っていてもプレイヤーによって戦い方が変わります。
攻め続ける人。
慎重に待つ人。
読み合いを仕掛ける人。
一度失敗しても同じ選択を貫く人。
その違いには、プレイヤー自身の性格がにじみます。
『対ありでした。』はそこをキャラクター描写に使っているんですよね。
美緒がどんな相手を求めるのか。
綾がなぜもう一度戦うのか。
珠樹が何を背負って対戦するのか。
亜里沙が何を求めて強さへ向かうのか。
言葉だけで説明せず、対戦そのものに感情を乗せています。
だから格ゲーの勝敗が、そのまま人間関係の変化になります。
そして改めてタイトルの「対ありでした。」を考えると、作品のテーマがさらに見えやすくなります。
「対戦ありがとうございました」は、一人では言えません。
どれだけ一人で練習しても、対戦相手がいなければ「対あり」は成立しない。
綾が格ゲーへ帰ってきたのも、美緒という相手が現れたからです。
仲間が増えていくのも、戦いたい人、追いかけたい人、一緒に遊びたい人がいるから。
つまり本作が描いているのは「どうすれば最強になれるか」だけではありません。
「自分は誰と戦いたいのか」も同じくらい重要な物語になっている。
個人的には、ここが本作を単なる「お嬢さまが格ゲーをするギャップ漫画」で終わらせていない理由だと思います。
もちろん入口のインパクトは強烈です。
上品なお嬢さま学校。
白百合さま。
そこから飛び出す本気の格ゲー。
この落差だけでも十分面白い。
でも読み進めたりアニメを見続けたりすると、ギャップよりも「この人ともう一回戦いたい」という感情のほうが残ってくるんです。
2026年のTVアニメが『ストリートファイター6』やEVO Japanを取り込んだことも、この作品にはよく合っています。
大会には対戦する二人だけではなく、観客、実況、仲間、運営、さまざまなプレイヤーがいます。
対戦を中心として人がつながる場所です。
「相手がいるから対戦になる」という原作の根っこを、現実の格闘ゲームコミュニティそのものへ重ねられるようになった。
これはアニメ化で生まれた変化の中でも、かなり意味が大きいと僕は考えています。
一方で、格ゲーをまったく知らない人にはハードルを感じる部分もあるでしょう。
「用語が分からないと楽しめないのでは?」
「スト6をプレイしていないと試合についていけないのでは?」
そんな心配が出るのは自然です。
確かにゲーム経験者なら、技選択や間合いまで含めて深く楽しめます。
ただ、作品の感情そのものはもっと普遍的です。
昔好きだったものへもう一度戻る。
憧れた相手へ追いつこうとする。
友達だからこそ負けたくない。
誰にも言えない趣味を共有できる相手と出会う。
この感覚にゲーム知識は必要ありません。
むしろ知らない視聴者が綾たちと一緒に「格ゲーってこんな世界なんだ」と覚えていく楽しみ方もできると思います。
だから僕なら、『対ありでした。』を誰かに勧めるとき、「お嬢さまが格ゲーする漫画だよ」だけでは終わらせません。
好きなものを通じて誰かと出会い、負けて、悔しがって、それでもまた対戦席に座る青春物語。
そこまで含めて紹介したくなります。
アケコンの向こう側にいるのは敵ではなく、自分を変えてくれるかもしれない「対戦相手」。
そう考えると、「対ありでした。」という軽い挨拶が、作品を追うほど少しずつ違った響きに聞こえてきます。
まとめ|『対ありでした。』wiki情報は媒体を分けて確認しよう
『対ありでした。 〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜』は、江島絵理さんによる格闘ゲーム漫画です。
2020年1月4日発売の『月刊コミックフラッパー』2020年2月号から連載が始まり、2026年9月11日時点でも連載中。
最新コミックスは2026年7月22日発売の第11巻です。
主人公は、お嬢さまに憧れて黒美女子学院へ入学した深月綾。
校内で「白百合さま」と呼ばれる夜絵美緒が、禁止されている格闘ゲームへ熱中しているところを目撃したことで、綾自身も一度離れた格ゲーの世界へ戻っていきます。
2023年にはLeminoで実写ドラマが全8話配信され、深月綾を茅島みずきさん、夜絵美緒を田鍋梨々花さんが演じました。
2024年には読売テレビでも放送されています。
そして2026年7月7日にはTVアニメがスタート。
井畑翔太監督、シリーズ構成・渡航さん、キャラクターデザイン・松本麻友子さん、アニメーション制作・ディオメディアという体制で制作され、公式Blu-ray情報から全12話構成と確認できます。
2026年9月11日時点では、第10話「そう思ったんだ」まで放送済みです。
アニメ版では『ストリートファイター6』が採用され、綾=キャミィ、美緒=リュウ、夕=ケン、珠樹=ジュリという組み合わせも設定されています。
さらにEVO Japan編まで描くことで、漫画の中の格ゲー文化と現実の格闘ゲームシーンがつながりました。
「対ありでした。 wiki」で情報を探す際は、漫画・コミックスPV・実写ドラマ・TVアニメの情報を混ぜないことが重要です。
特にキャストと使用ゲームは媒体によって異なります。
まずは「原作=連載中・11巻」「実写=2023年・全8話」「アニメ=2026年・全12話」「主人公=深月綾」「白百合さま=夜絵美緒」「舞台=ゲーム禁止の黒美女子学院」と押さえておけば、作品全体をかなり把握しやすくなるでしょう。
そして実際に作品へ触れるなら、「誰が一番強いのか」だけでなく、ぜひ「なぜこの人は、この相手と戦いたいのか」にも注目してみてください。
その気持ちが見えてきたとき、『対ありでした。』は格ゲー漫画から、もっと広い意味での青春物語へ変わって見えてくるはずです。
よくある質問
『対ありでした。』の作者は誰?原作は完結している?
作者は江島絵理さんです。
『月刊コミックフラッパー』で連載中で、2026年9月11日時点では完結していません。最新コミックスは2026年7月22日発売の第11巻です。
アニメ『対ありでした。』は全何話?いつから放送?
全12話構成です。
2026年7月7日に放送が始まり、公式Blu-rayでは第3巻に第9〜12話を収録すると案内されています。2026年9月11日時点では第10話まで放送済みです。
『対ありでした。』の原作とアニメではゲームが違う?
違いがあります。
原作漫画では架空の「Iron Senpai」シリーズが中心ですが、2026年のTVアニメでは『ストリートファイター6』が本格的に取り入れられ、EVO Japanを舞台にしたエピソードも描かれています。実写ドラマ版では『ストリートファイターV』が使用されました。
執筆:涼風 結人(アニメ情報ナビゲーター)


