『FX戦士くるみちゃん』は、原点となる新都社Web版が現在も読め、アニメの原作に当たる商業漫画版はカドコミや電子書籍で読めます。
2026年10月1日にテレビアニメの放送が始まり、「原作は新都社版なの?」「コミックフラッパー版とは何が違う?」「無料で読める原作からアニメの続きを追える?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
結論から整理すると、『FX戦士くるみちゃん』には、でむにゃんさんが描いたWebオリジナル版と、でむにゃんさん原作・炭酸だいすきさん作画の商業漫画版があります。
作品のルーツを知りたいなら新都社Web版、2026年のテレビアニメとつながる漫画を読みたいなら商業版、と考えると分かりやすいです。
ただし、この2つは「同じ漫画をそのまま描き直したもの」と見ると少しズレます。
作画担当が変わっただけではなく、人物の見せ方やエピソード構成にも違いがあり、Web版と商業版の話数も一対一には対応していません。
この記事では、2026年10月2日時点の情報をもとに、新都社版をどこで読めるのか、商業漫画版はどこで読めるのか、両者の具体的な違い、アニメから入った人はどちらを選べばいいのかまで整理していきます。
FX戦士くるみちゃんの原作は現在どこで読める?
新都社Web版は現在も作者側の掲載ページで確認でき、商業漫画版はカドコミ、単行本、電子書籍で読むことができます。
まず押さえておきたいのは、「原作」という言葉が本作では2つの意味で使われやすいことです。
『FX戦士くるみちゃん』そのものの出発点は、でむにゃんさんが発表していたWeb漫画。
一方、2026年のテレビアニメが原作としてクレジットしている刊行作品は、でむにゃんさん原作・炭酸だいすきさん作画のMFコミックス フラッパーシリーズ版です。
違いを先に表で整理すると、こうなります。
種類 担当 2026年10月時点の読み方 位置づけ 現在の状況 アニメとの関係
新都社Web版 でむにゃん 新都社作品ページから作者側掲載ページへ 作品の原型 第23話まで公開・休載状態 作品のルーツ
商業漫画版 原作:でむにゃん/作画:炭酸だいすき カドコミ、紙単行本、電子書籍 現在の刊行版 連載中・10巻発売済み アニメが直接クレジットする原作漫画
TVアニメ版 上記商業漫画を原作として制作 テレビ・各配信サービス 映像化作品 2026年10月1日放送開始 ―
つまり、「一番最初の原作は?」ならWeb版、「アニメの原作漫画は?」なら商業漫画版です。
この2つを分けて考えるだけで、本作の原作事情はかなり理解しやすくなります。
新都社版は第23話まで公開されている
新都社には『FX戦士くるみちゃん』の作品ページが残っており、作品IDは「19610」。
Web版は第23話まで公開され、2019年6月23日の更新で「第二部完」とされています。
ここで注意したいのは、「第二部完=作品全体が完結した」という意味ではないことです。
商業連載が決まった際にはWeb版が休載という扱いになっているため、2026年10月時点では「第23話まで読めるWeb作品」と考えるのが分かりやすいでしょう。
そのため、「無料のWeb版を最後まで読めば、現在発売されている商業版の先まで分かる」という作品ではありません。
現在進んでいる物語を継続して追いたい場合は、商業漫画版を見る必要があります。
商業漫画版はカドコミや電子書籍で読める
現在の商業漫画版は、KADOKAWAの漫画サービス「カドコミ」で公式配信されています。
2026年10月2日時点では、2026年9月15日公開の第53話が最新話。次回更新予定日は2026年11月15日と案内されています。
さらにアニメ放送時期に合わせて無料公開範囲も拡大されており、第3話や第4話など一部エピソードには2026年10月31日11時までの配信期限が設定されています。
ただし、カドコミで「第1話から第53話まで全部無料」という意味ではありません。
無料対象や公開期限は変わることがあるので、読む時点で最新の表示を確認してください。
紙の単行本に加えて電子書籍版も刊行されているため、まとめて読みたい人は電子書店で巻単位に購入する方法もあります。
僕なら、初めて作品に触れるならまずカドコミの公式公開分で作風を確認し、「これは続きが気になる」と感じたところで単行本へ移ります。
それがいちばん迷いにくい入り方です。
新都社版と商業漫画版の違いは何?
新都社版と商業漫画版の違いは、作画だけではありません。キャラクターの配置、エピソードの構成、取引中の心理をどう見せるかまで含め、商業版では作品の見せ方が変化しています。
ただし、「商業化でこう変更すると公式が説明している」という意味ではなく、ここからは両方の構成を比較したうえでの整理も含みます。
分かりやすく4つに分けると、違いは次のようになります。
比較ポイント 新都社Web版 商業漫画版
作画 でむにゃん自身が担当 炭酸だいすきが担当
キャラクター Web版独自の人物配置 くるみ・萌智子・芽吹・やす子らを中心に展開
エピソード Web版独自の話数構成 商業連載向けの話数・展開で進行
現在の続き 第23話まで公開後、休載 第53話まで公開、連載継続中
特に重要なのは、Web版第○話と商業版第○話を同じエピソードだと思わないことです。
アニメの続きを探すときにも、この違いが大きく関わってきます。
違い① 作画担当が変わり、表情の見せ方も印象が違う
新都社版では、でむにゃんさん自身がストーリーと作画を担当しています。
商業版では、でむにゃんさんが原作、炭酸だいすきさんが作画を担当。KADOKAWAから刊行されている単行本にも、この役割分担が明記されています。
商業版を見てまず感じるのは、くるみたちの柔らかく親しみやすいキャラクターデザインです。
しかし、『FX戦士くるみちゃん』では、このかわいさが単なる入口ではありません。
利益が伸びて目を輝かせる瞬間と、含み損が膨らんで表情が固まる瞬間。
同じキャラクターの顔が、チャート一本で一気に変わっていく。
僕は、「かわいいキャラクター」と「容赦なく上下するお金」の落差そのものが、商業版の強い演出になっていると感じています。
FXは画面上では数字が動いているだけです。
その数字を「人間の表情」に変換して漫画として見せることが、本作の面白さにつながっているんですよね。
違い② 商業版では4人のFX戦士が物語の軸として見えやすい
商業版、そして2026年のテレビアニメでは、福賀くるみ、小金萌智子、山師芽吹、高根やす子の4人が重要人物として前面に出ています。
くるみは、亡き母がFXで失った2000万円を取り戻そうとする主人公。
萌智子は株やFXに詳しく、総資産1000万円以上とされる投資経験者。芽吹は萌智子に憧れてFXを始めた人物で、やす子は「あふぃちゃん」を名乗る投資ブロガーとして描かれます。
この4人が面白いのは、全員が同じFXをやっていても、お金やリスクとの距離感が違うことです。
くるみだけを延々と追うのではなく、複数の人物を並べることで「利益が出た人」「危険な判断へ傾く人」「痛い経験を知っている人」といった視点の差を作れる。
Web版と商業版を比べると、人物構成が完全な一対一対応ではないため、商業版のキャラクターをそのままWeb版へ当てはめる読み方は避けたほうが分かりやすいです。
これは公式に「長期連載向けに再設計した」と説明されている事実ではありません。
ただ、比較して読むと、商業版では複数のFX参加者を並べることで、相場に対する異なる感情や判断をドラマとして見せやすくしている、と僕には感じられます。
違い③ 話数とエピソードは一対一対応していない
新都社Web版は第23話まで。
商業漫画版は2026年9月15日時点で第53話まで進んでいます。
この数字だけを見ると「商業版がWeb版の続きを第24話以降として描いているのかな?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
Web版と商業版は、それぞれ独立した話数構成で進んでいるため、話数番号だけで対応箇所を探すことはできません。
人物の登場や関係性、出来事の置き方も含めて違いがあるためです。
アニメ第○話を見たあと、新都社版の同じ番号の話へ飛んでも、そのまま続きになるとは限りません。
アニメから漫画へ移る場合は、商業漫画版を基準にしてください。
違い④ 「FXの怖さ」の見せ方を比べるのも面白い
作品の核そのものは共通しています。
主人公の福賀くるみが、母にまつわる2000万円という大きな損失を背負いながらFXへ踏み込んでいく物語です。
一方、商業版では炭酸だいすきさんの作画が加わることで、含み損を抱えたときの顔、利益が出たときの高揚、損切りできない焦りなどが視覚的な見どころになっています。
これは「商業版のほうが初心者向けに作られた」と公式に断言できる話ではありません。
ただ、Web版と商業版を比較すると、数字そのものだけでなく、数字を見ている人間の反応を通してFXの怖さを感じさせるのが商業版の大きな読みどころだと考えられます。

FX戦士くるみちゃんの商業漫画は何巻まで発売されている?
2026年10月2日時点で、『FX戦士くるみちゃん』の商業漫画は第10巻まで発売されています。
最新10巻の発売日は2026年9月18日。
第1巻は2021年7月21日に発売されているため、Web漫画から商業連載へ移ったあと、約5年にわたって刊行が続いていることになります。
主な刊行状況を整理すると、
- 第1巻:2021年7月21日発売
- 第5巻:2023年7月22日発売
- 第8巻:2025年5月22日発売
- 第9巻:2026年1月22日発売
- 第10巻:2026年9月18日発売
となっています。
今回のテーマは「どこで読めるか」なので、全巻の発売日を追うより、現在は10巻まで刊行されていて、Web連載側では第53話まで進んでいると覚えておけば十分でしょう。
テレビアニメをきっかけにまとめて漫画を読みたいなら、単行本第1巻から入るのがもっとも迷いません。
カドコミの「第53話」と電子書店の話数表示は単純比較しない
電子コミックを検索すると、サービスによって「○話」という表示数が違って見えることがあります。
『FX戦士くるみちゃん』でも、カドコミでは「第3話①」「第3話②」のように、ひとつの話が分割表示されているケースがあります。
そのため、別の電子コミックサービスで表示されるエピソード数が53より大きかったとしても、それだけで「カドコミより先を配信している」とは判断できません。
最新部分を確認するときは、単純なエピソード数ではなく、本編のタイトル、元の話数、単行本の収録範囲を見るのが確実です。
無料公開範囲や電子書籍の価格、販売状況についても変更される可能性があるため、購入・閲覧時には各サービスの最新表示を確認してください。
アニメから入った人は新都社版と商業版のどちらを読めばいい?
2026年のテレビアニメから入った人には、まず商業漫画版がおすすめです。
理由はシンプルで、テレビアニメ公式が原作として示しているのが、原作・でむにゃんさん/作画・炭酸だいすきさんのMFコミックス フラッパーシリーズ版だからです。
アニメは2026年10月1日に放送開始。
主な制作スタッフは、監督が小川優樹さん、シリーズ構成・脚本が猪原健太さん、キャラクターデザインが植田和幸さん、アニメーション制作がパッショーネです。
主要キャストは、
- 福賀くるみ:鈴木愛奈
- 小金萌智子:瀬戸麻沙美
- 山師芽吹:伊藤彩沙
- 高根やす子:岡咲美保
という布陣。
つまり、アニメで見た「くるみ・萌智子・芽吹・やす子」の関係性をそのまま漫画で追いたいなら、商業版を見るのが自然です。
一方、新都社Web版は「アニメの続きを最短で探すための原作」というより、『FX戦士くるみちゃん』がどんな作品としてスタートしたのかを見るための原点として楽しむのが向いています。

僕なら読む順番は、
アニメ → 商業漫画版 → 新都社Web版
にします。
まず現在のキャラクターと物語を商業版で理解してからWeb版へ戻ると、「もともとの作品が、商業化でどう変化していったのか」という別の楽しみ方ができるからです。
逆に、Web漫画文化が好きで「作品が世に出る前の形から見たい」という人なら、新都社版から入るのももちろんアリ。
どちらが正解というより、続きを読みたいのか、作品のルーツを見たいのかで選ぶと迷いません。
FX戦士くるみちゃんはなぜ「原作」が分かりにくい?
「作品の原点」と「アニメが直接原作としている商業漫画」が別々に存在するためです。
本作の流れを一行で整理すると、
新都社Web版 → 商業漫画版 → テレビアニメ版
となります。
最初に、でむにゃんさん自身によるWeb漫画がある。
その作品を土台として、でむにゃんさん原作・炭酸だいすきさん作画による商業漫画が始まる。
そして2026年、そのMFコミックス フラッパーシリーズ版を原作としてテレビアニメが制作された。
この3段階を知らないと、検索したときに「新都社が原作」「コミックフラッパーが原作」「原作でむにゃん・作画炭酸だいすき」という情報が同時に出てきて混乱します。
しかし、それぞれ指している段階が違うだけです。
作品のルーツ=新都社Web版。
現在刊行され、テレビアニメが原作としてクレジットする漫画=商業漫画版。
この区別がもっとも重要です。
原作違いから見えてくるのは「人間の弱さ」をどう漫画にするか
僕が両者の違いで特に面白いと思うのは、単純な設定変更よりも、「FXをどう漫画として面白く見せるか」という部分です。
FXそのものは、画面のチャートと数字が上下する世界。
バトル漫画のように巨大な敵が現れるわけでも、スポーツ漫画のように選手が走り回るわけでもありません。
それなのに『FX戦士くるみちゃん』は、ものすごく動きを感じる。
なぜか。
動いているのがチャート以上に、人間の心だからです。
利益が出れば「まだ上がる」と思う。
下がれば「ここから戻る」と考えたくなる。
さらに損失が広がると、「今さら確定できない」という気持ちまで生まれてくる。
くるみたちの表情や行動を通じて、その心理の振れ幅が見えてくるから、画面上の数字がまるで敵の攻撃のように感じられます。
これは、Web漫画として生まれた尖ったアイデアが、商業版で別の作画表現を得たからこそ比較して楽しめるポイントでもあります。
「Web版は古いから商業版だけ読めばいい」と切り捨てるのは少しもったいない。
僕としては、商業版を知ったあとにWeb版へ戻ることで、作品が何を残し、何を変えながら現在の形になったのかが見えてくるところに、本作ならではの面白さがあると感じます。
まとめ:FX戦士くるみちゃんの原点は新都社、アニメの原作は商業漫画版
『FX戦士くるみちゃん』の原点は、でむにゃんさんが発表した新都社Web漫画版です。
2026年10月現在もWeb版は第23話まで確認でき、2019年6月23日の更新で「第二部完」。その後は商業連載開始に伴って休載状態となっています。
一方、現在連載されているのは、原作・でむにゃんさん/作画・炭酸だいすきさんによる商業漫画版。
2026年9月18日に最新第10巻が発売され、カドコミでは2026年9月15日に第53話が公開。次回更新予定日は2026年11月15日です。
そして2026年10月1日に始まったテレビアニメが原作としてクレジットしているのも、このMFコミックス フラッパーシリーズ版です。
整理すると、
- 作品が生まれた原点を読みたい → 新都社Web版
- アニメと同じキャラクター構成の漫画を読みたい → 商業漫画版
- 現在の物語を追いたい → 商業漫画版
- 商業化で作品がどう変化したか比べたい → 両方読む
という選び方が分かりやすいでしょう。
僕自身、面白いのは「新都社版と商業版のどちらが上か」という比較ではないと思っています。
個人制作のWeb漫画として始まった「女子大生×FX」という強烈なアイデアが、別の作画表現とキャラクタードラマを得て商業連載へ広がり、10巻まで刊行され、ついにはテレビアニメになった。
その変化の過程まで含めて楽しめることこそ、『FX戦士くるみちゃん』の原作を掘る面白さではないでしょうか。
よくある質問
FX戦士くるみちゃんの新都社版は現在も読めますか?
はい。2026年10月時点でも新都社に『FX戦士くるみちゃん』の作品ページが残っており、作者側で公開されているWeb版を確認できます。
公開範囲は第23話までで、2019年6月23日の更新で「第二部完」。作品全体が完結したという意味ではなく、その後は商業連載開始に伴い休載状態となっています。
FX戦士くるみちゃんの新都社版と商業漫画版は同じですか?
完全に同じではありません。
新都社版はでむにゃんさん自身によるWeb漫画で、商業版はでむにゃんさん原作・炭酸だいすきさん作画。作画だけでなく人物構成やエピソードの組み立てにも違いがあり、Web版と商業版の話数も一対一では対応していません。
FX戦士くるみちゃんは何巻まで発売されていますか?
2026年10月2日時点では、商業漫画版の第10巻まで発売済みです。
最新10巻は2026年9月18日発売。カドコミでは2026年9月15日に第53話が公開されており、次回更新予定日は2026年11月15日となっています。
執筆:涼風 結人(アニメ情報ナビゲーター)


