2025年4月からアニメ放送がスタートした『ざつ旅 -That’s Journey-』。
この作品には、「水曜どうでしょう」ファンなら思わずニヤリとしてしまう“サイコロ旅”や“雑な旅程”など、あの伝説的バラエティ番組を彷彿とさせる演出が随所に見られます。
この記事では、『ざつ旅』と『水曜どうでしょう』の共通点、サイコロ旅の元ネタのルーツ、そして作者が語ったオマージュの真相について徹底解説します。
この記事を読むとわかること
- 『ざつ旅』が『水曜どうでしょう』をオマージュしている要素
- 「サイコロ旅」という共通の旅スタイルの魅力
- 偶然性を楽しむ“自由な旅”の価値と時代に合わせた再解釈
ざつ旅の“サイコロ旅”は水曜どうでしょうのオマージュなのか?
『ざつ旅 -That’s Journey-』の第1話を見た瞬間、「あれ?これって“水曜どうでしょう”じゃない?」と感じた人は少なくないでしょう。
まさにその通り。ざつ旅のスタイルや演出は、『水曜どうでしょう』の人気企画「サイコロの旅」へのオマージュが色濃く表現されています。
ここでは、ざつ旅と水曜どうでしょうの共通点、そして作者・石坂ケンタ氏が語るオマージュ意識について深掘りしていきます。
似すぎてる?ナレーション演出・展開の共通点
ざつ旅第1話では、主人公・鈴ヶ森ちかがテレビで「サイコロの旅」を見るシーンから物語が始まります。
その中では、4:3のアスペクト比で2人組の男性がサイコロを振って行先を決定する様子が再現され、明らかに水曜どうでしょうを意識した演出が施されています。
ナレーションも落ち着いた語り口で状況をコミカルに伝える構成で、どうでしょうファンにはお馴染みのスタイルです。
項目 | 水曜どうでしょう | ざつ旅 |
---|---|---|
移動手段 | 深夜バス・列車など無茶な旅程 | アンケートに応じて雑に旅程決定 |
旅の決定方法 | サイコロ | ダベッター(作中SNS)でアンケート |
演出 | ナレーション+回想+編集ギャグ | 回想シーン・モノローグの構成 |
さらに、第1話では「6の目=札幌に戻る」という選択肢が出てきます。
これは“サイコロ6”における「企画終了、札幌へ戻る」の再現であり、細かな点まで配慮されたオマージュ演出と言えるでしょう。
「原作(サイコロ6)通りで細かいなぁと眺めていました。そう、ミスターのラジオ収録が行われる札幌へ制限時間までに戻るのがサイコロの旅の目的です。」
作者・石坂ケンタ氏のコメントに見るオマージュの意識
現時点で、石坂ケンタ氏自身が公に「水曜どうでしょうをオマージュしている」と明言したコメントは見つかっていません。
しかし、SNSやnoteでの視聴者・読者の反応は一貫して「これはどう見ても水曜どうでしょう!」という声で溢れており、ファンの間では“確信的オマージュ”として認知されつつあります。
また、演出のタイミング、台詞のテンポ、展開の読めなさなどが、「サイコロ2」や「試験に出るどうでしょう」などの名シリーズを思わせる構成となっている点も見逃せません。
“明言しなくても伝わる”タイプのリスペクト表現として、ざつ旅は水曜どうでしょうの精神を令和のアニメに落とし込んだ、稀有な例と言えるでしょう。
水曜どうでしょう「サイコロの旅」とは?元祖・行き当たりばったり旅の魅力
1996年に北海道テレビ(HTB)でスタートした伝説のローカル番組『水曜どうでしょう』。
その中でも視聴者の記憶に強く残り、今なお多くのファンに語り継がれているのが、「サイコロの旅」シリーズです。
行き先も宿も未定、頼りはサイコロ1つという究極に雑な旅企画が、なぜここまで愛されたのか、その魅力に迫ります。
サイコロの目で運命が決まる旅企画とは
サイコロの旅では、まず「今いる場所から移動できる6つの目的地」を設定し、ボードに記載。
出演者の鈴井貴之(通称ミスター)または藤村ディレクターが明治製菓のサイコロキャラメルの箱を模した巨大サイコロを振り、出た目の行き先に即移動。
目的地がどれだけ遠かろうが、逆方向であろうが、必ず従うのがルールです。
サイコロのルール | 内容 |
---|---|
移動決定方法 | サイコロを振って出た目に従う |
目的地設定 | その時点で乗れる交通機関を使える行先を6つ選択 |
基本のゴール | 札幌に戻るまで続ける(例外あり) |
使用アイテム | サイコロキャラメル風の大型サイコロ |
無計画かつ強制的な移動が続くことで、出演者が疲弊しながらも笑いを取るスタイルが大きな魅力。
中でも大泉洋が知らされずに連行されるリアクションや名言は、ネットミームにもなっています。
「サイコロや゛な゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!」(サイコロ4冒頭より)
1996年から続く伝説の企画とその人気の理由
「サイコロの旅」は番組第1回(サイコロ1)から始まった記念すべき企画で、最終的に国内外含め全7シリーズ+αが制作されました。
旅番組の常識を覆す「視聴者が予測できない展開」と、「出演者が本気で振り回されるガチっぷり」が支持され、深夜番組でありながら異例の人気を誇るコンテンツとなりました。
- サイコロ2:「キングオブ深夜バス」登場で大泉が地獄を見る
- サイコロ4:ゴールを目指す中での名シーン多数
- サイコロ韓国:唯一の海外版。旅先と料理を決める形式
サイコロ1つに人生を預けるという極端な旅は、視聴者に笑いとスリル、そして共感を与え、現在もなお根強いファンに支えられ続けています。
この“サイコロの旅”が後世の作品、特に『ざつ旅』のような新世代の旅コンテンツに大きな影響を与えていることは間違いありません。
ざつ旅×水曜どうでしょうの共通点まとめ
アニメ『ざつ旅 -That’s Journey-』は、その演出や構成において、伝説のバラエティ番組『水曜どうでしょう』との共通点が数多く見受けられます。
特に、ナレーションのトーンや旅の展開方法、そして“雑さ”を逆手に取ったスタイルは、まさに「どうでしょうイズム」の継承ともいえるものです。
ここでは両者のクリエイティブな共通点と、その魅力的なリアリティについて詳しく見ていきます。
ナレーション構成やテンポ感が酷似
『水曜どうでしょう』では、藤村Dによる低音かつ落ち着いたナレーションが名物となっており、出演者の行動に対する“ツッコミ”や“実況”が独特のユーモアを生み出しています。
一方『ざつ旅』でも、主人公の内的モノローグが藤村Dのナレーションを思わせる構成になっており、テンポ感も含めて共通点が強く感じられます。
項目 | 水曜どうでしょう | ざつ旅 |
---|---|---|
ナレーション形式 | ディレクターによる実況風ナレーション | 主人公による内的独白+モノローグ |
会話テンポ | 間と沈黙を活かしたツッコミ構成 | 自然な間と独り言のバランス重視 |
旅の進行 | サイコロ・成り行きまかせ | アンケート+気まぐれ移動 |
「『ざつ旅』は別に『どうでしょう』をやるってわけじゃないんでしょうけど、あんなムードを目指しているのかなとは思います。」(にゃおのリテラシーを考えるラジオ より)
旅の“行き当たりばったり感”のリアリティ
予測不能な旅程は『水曜どうでしょう』最大の魅力であり、それが笑いと共感を生んでいます。
『ざつ旅』もSNSで行き先を募集するスタイルや、詳細な旅程を立てずにふらりと出かける展開が、“行き当たりばったり感”を視覚的・感情的に再現している点が非常に似ています。
- 視聴者・読者が「次に何が起こるのか」を予測できない
- 登場人物がリアルに戸惑いながら進むことで生まれる共感性
- 実在の地名・名物が登場し、聖地巡礼的楽しみも味わえる
この「旅のリアリティ」は、単なる娯楽だけでなく、観る人・読む人自身の“旅欲”を刺激する要素でもあります。
「“懐かしい景色を見た時”や“途中で思いがけない発見がある瞬間”にこそ、旅の本質があるんだなと再確認できる作品です。」(同記事より)
つまり『ざつ旅』は、旅の“不確かさ”と“今を楽しむ”という姿勢を描くことで、“水曜どうでしょうイズム”をしっかりと継承しているのです。
偶然性を楽しむ“旅のスタイル”としての魅力
旅の魅力は計画通りに進むことだけではありません。
ときに、“予想外の出来事”や“行き当たりばったりの展開”が旅の醍醐味になることもあります。
アニメ『ざつ旅』と、元祖・無計画旅番組『水曜どうでしょう』が提示しているのは、まさにそんな「偶然を楽しむ旅」の美学なのです。
視聴者・読者が惹かれる「何が起こるかわからない面白さ」
『水曜どうでしょう』では、サイコロで決めた行き先に必ず行くという理不尽なルールが、数々の“神展開”を生み出しました。
どれだけ疲れていようが、次に出る目は誰にも予測できない。
その不確かさが、「次はどうなるの?」という期待感に変わり、視聴者を魅了してきました。
要素 | 偶然性が与える魅力 |
---|---|
展開の読めなさ | 緊張感とユーモアを同時に提供 |
出演者のリアクション | 視聴者と一緒に感情を共有 |
旅先の多様性 | 想定外の土地が“当たり”になることも |
『ざつ旅』もSNSアンケートで行き先を決めるという現代的手法ながら、視聴者に近い“偶然”の感覚を演出し、同様の魅力を放っています。
「“偶然に身を任せる”ことでこそ、本当に出会いたかった風景や人にたどり着けるのかもしれません。」(旅コラムより)
ざつ旅の世界観に見る“令和版どうでしょうイズム”
『ざつ旅』は、令和時代の価値観に寄り添いながら、“何も決めずに旅に出る勇気”を描いています。
スマホとSNSを使って情報収集しつつ、最終的には「行ってみないとわからない」という結論に落ち着く。
これはまさに、インターネット時代における“水曜どうでしょう的旅”の進化形です。
- ネット民のアンケート=現代のサイコロ
- 予定調和を崩すリアルな移動の描写
- 「旅に正解はない」という哲学的メッセージ
視聴者や読者は、この“不確かで、でも前に進む旅”に、人生の縮図のようなリアリティを感じているのです。
「ざつ旅は“水曜どうでしょう”の精神を、より個人の目線で再構成した旅の再定義でもある。」(SNS感想より)
予測不能だからこそ面白い。偶然性のある旅は、これからも多くの人の心を捉えて離さない旅のスタイルなのです。
ざつ旅と水曜どうでしょう──サイコロ旅がつなぐ“旅の自由”という共通点
アニメ『ざつ旅 -That’s Journey-』と伝説的バラエティ番組『水曜どうでしょう』。
一見ジャンルの異なるこの二作品には、「サイコロ旅」や「偶然性を楽しむ旅」といった明確な共通点があります。
本章では、両者の関係性を整理しながら、“旅における自由”という根源的な魅力についてまとめていきます。
ざつ旅はオマージュであり、現代風の再解釈でもある
『ざつ旅』の第1話では、明らかに『水曜どうでしょう』の「サイコロの旅」を思わせる映像演出が登場します。
4:3のアスペクト比、雑に決まる旅先、札幌へ戻る選択肢など、随所に“どうでしょうリスペクト”がにじむ構成です。
「6の目で『いったん戻る 札幌』が設定されていて、サイコロ6の再現度に感動した」──note『ざつ旅1話で登場したTV番組についての解説』より
ただし、作者の石坂ケンタ氏が公式にオマージュを明言しているわけではなく、あくまで作品世界内での“文化的な影響”として描かれている点がユニークです。
このように、過去作へのリスペクトを含みつつ、SNS時代の旅の形へと再構成しているのが『ざつ旅』の魅力です。
項目 | 水曜どうでしょう | ざつ旅 |
---|---|---|
旅の起点 | ディレクターのドッキリ | 主人公の自発的な投稿 |
目的地の決定 | サイコロの目で即決 | SNSアンケートによる即時決定 |
演出のスタイル | ナレーション+編集ギャグ | 内的モノローグ+自然な流れ |
サイコロ旅というコンセプトが受け継ぐ“旅の自由さ”
「どこに行くかはサイコロ次第」──この設定こそが、『水曜どうでしょう』最大の魅力でした。
『ざつ旅』もまた、「どこに行こうか迷ったらアンケートで決める」という自由奔放なスタイルで、“流される旅”をポジティブに描いています。
- 予定外の場所に行くからこそ、思わぬ出会いがある
- 視聴者・読者も「一緒に旅している感覚」を得られる
- 決めすぎないことで、自分の感情と向き合える
このような偶然性のある旅は、“効率”や“コスパ”を重視しがちな現代において、逆に新鮮で豊かな体験として受け入れられています。
「予定を立てない旅って、結果的に一番思い出深くなるんだよね。」(SNS感想より)
『ざつ旅』と『水曜どうでしょう』の共通点は単なるスタイルの模倣ではなく、“旅を楽しむ本質”に対する共通の哲学から生まれているのです。
この記事のまとめ
- ざつ旅は水曜どうでしょうのオマージュ要素を多数含む
- サイコロ旅による偶然性が作品の魅力を高めている
- ナレーションや展開のテンポ感に共通点が多い
- 視聴者・読者が旅の“予測不能さ”を楽しめる構成
- SNSを使った行き先決定が現代的なアレンジに
- ざつ旅は“どうでしょうイズム”を令和流に再解釈
- サイコロ旅が描くのは旅の本質=自由と偶然の面白さ
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