『よふかしのうた』と『だがしかし』は、どちらも漫画家コトヤマの作品ですが、続編としてつながる物語ではありません。
ただし、クセの強いヒロイン、少年の葛藤、軽妙な会話、ノスタルジックな風景など共通点はかなり多め。「ナズナを見ていると、なんだかほたるを思い出す……」と感じるのも、決して気のせいだけではありません。
さらに『よふかしのうた』第7巻には『だがしかし』の番外編も収録されており、両作品のファンにはうれしい接点もあります。この記事では、『よふかしのうた』と『だがしかし』のつながり、作者コトヤマの経歴や性別、作品に共通する作風まで整理して解説します。 コラボカフェ+1
この記事を読むとわかること
- 『よふかしのうた』と『だがしかし』のつながり
- 両作品は続編・同じ世界の物語なのか
- 漫画家コトヤマの経歴と受賞歴
- 『だがしかし』と『よふかしのうた』の共通点と違い
- 『よふかしのうた』作者コトヤマの性別
- コトヤマ作品に共通する世界観と魅力
- 「よふかしのへや 作者」と検索した場合の注意点
『よふかしのうた』と『だがしかし』のつながりは?
結論からいうと、『よふかしのうた』と『だがしかし』は同じ作者・コトヤマによる別作品です。
小学館の公式コミックス情報でも、『よふかしのうた』は『だがしかし』に続くコトヤマ作品として紹介されています。一方で、両作が「続編」「スピンオフ」「同じ世界を舞台にしたシリーズ」として公式に位置づけられているわけではありません。 小学館コミック+1
つまり検索している方が最初に知りたい答えを一言でまとめるなら、物語そのものは別、作者と作風には強いつながりがある、という関係です。
『だがしかし』を読んでいなくても『よふかしのうた』は問題なく楽しめますし、逆も同じです。
ただ、両方を読むと「ここ、めちゃくちゃコトヤマ作品っぽいな」とニヤリとできる瞬間が増えます。ファンにとっては、この“血縁ではないのに顔が似ている親戚感”こそ面白いところでしょう。
『だがしかし』の続編が『よふかしのうた』なの?
『よふかしのうた』は『だがしかし』のストーリー上の続編ではありません。
『だがしかし』は駄菓子屋を舞台にしたコメディ色の強い作品で、『よふかしのうた』は夜の街と吸血鬼を軸にした青春物語です。
主人公もヒロインも、物語の目的も大きく異なります。
小学館の公式情報でも、『よふかしのうた』第1巻は『だがしかし』作者コトヤマの新作として紹介されており、前作の物語を引き継ぐ作品としてではなく、新たな物語としてスタートしています。 小学館コミック
そのため、「『だがしかし』を11巻まで読まないと『よふかしのうた』についていけないのでは?」という心配は不要です。
予習ゼロで夜ふかしして大丈夫です。作品を読むために本当に夜ふかしするかどうかは、翌日の予定と相談してください。
同じ世界線なの?
両作品が同一世界線であると公式に明言された事実は確認できません。
そのため、「ほたるとナズナが同じ街のどこかですれ違っている」といった想像はファンとして楽しいものの、設定上の事実として断定するのは避けたほうがよいでしょう。
一方で、両作品を読めば「同じ作者が描いた世界だ」と強く感じる要素はあります。
特に共通するのが、
- 退屈な日常へ突然飛び込んでくる強烈なヒロイン
- 自分の将来や生き方に迷う少年
- 日常と非日常の境界にある独特な風景
- テンポのいい掛け合い
- 明るいギャグの裏に漂う少しの寂しさ
といったポイントです。
設定ではなく、作者の美意識や物語のリズムによってつながっていると考えると、両作品の関係が分かりやすくなります。
実は『よふかしのうた』7巻に『だがしかし』番外編がある
そして、「まったく接点がない」で終わらないのが面白いところ。
『よふかしのうた』第7巻には、以前『週刊少年サンデー』に掲載された『だがしかし』の番外編が巻末収録されています。当時の告知でも、第7巻に番外編が掲載されることが案内されていました。 コラボカフェ+1
これは『よふかしのうた』本編へ『だがしかし』のキャラクターが本格参戦して物語がクロスオーバーする、という意味ではありません。
それでも、同じ単行本の中で再び『だがしかし』の面々に会えるというのは、前作から追いかけてきた読者にはうれしいサービスです。
ここは検索で「よふかしのうた だがしかし つながり」と調べたときに見落とされやすいポイントでしょう。
設定上は別作品。でも作者自身が読者へ渡してくれた小さな橋は存在する。
私は、このくらいの距離感がコトヤマ作品らしくていいなと感じます。何でもかんでも巨大ユニバースにしない。けれど昔からの読者には、ちゃんと「分かってるよね?」とウインクしてくる。このさじ加減が絶妙です。
『よふかしのうた』作者コトヤマの経歴と代表作
『よふかしのうた』の作者は、漫画家のコトヤマです。
『だがしかし』と『よふかしのうた』という、方向性の異なる2作品をヒットさせた漫画家で、個性的なキャラクターと独特の空気感を描く作家として知られています。
小学館・少年サンデー公式プロフィールでは、2013年に『アズマ』がまんがカレッジ佳作を受賞し、2014年から『だがしかし』、2019年から『よふかしのうた』を連載した経歴が確認できます。 Web Sunday
作品には共通して、ノスタルジックな空気感とユーモラスなやりとりが漂っています。
『だがしかし』から『よふかしのうた』へ進むと、同じ作者の個性を残しながら、扱うテーマや物語の奥行きが大きく広がっているのが分かります。
デビューのきっかけと初期作品
コトヤマは2012年、BookLive!の『COMIC LIVE! DRIVE』で『イグジス』を発表しています。同誌の作品データにも、コトヤマによる『イグジス』の掲載記録が残されています。 Mangaseek
また、インターネット上で漫画を公開していたところ、週刊少年サンデー編集部から声がかかり、活動の場を広げていったと紹介されています。
そして2013年には『アズマ』がまんがカレッジで佳作を受賞。こちらは少年サンデー公式プロフィールにも記載されています。 Web Sunday
現在の代表作だけを知っていると、いきなり『だがしかし』で現れた漫画家のようにも見えますが、その前から作品制作を続けていたわけですね。
『だがしかし』でのブレイク
『だがしかし』は、2014年から2018年まで『週刊少年サンデー』で連載された作品です。
少年サンデー公式プロフィールでは2014年30号から2018年20号までの連載とされ、単行本は全11巻。最終11巻ではココノツやほたるたちの夏が完結を迎えました。 Web Sunday+1
駄菓子をテーマにしたユニークな内容と、ヒロイン・枝垂ほたるの強烈な個性が作品を大きく印象づけています。
実在する駄菓子を扱いながら、それを単なる商品紹介にせず、キャラクター同士のギャグや青春へ落とし込んだ構成が特徴です。
作品の中心はコメディですが、田舎町や駄菓子屋を描く背景には不思議な懐かしさがあります。
「これ食べたことある!」という記憶と、「こんな濃い駄菓子マニアには会ったことない!」という非日常が同時にやってくるのが、『だがしかし』の面白さです。
作品名 連載期間 巻数
だがしかし 2014年〜2018年 全11巻
『よふかしのうた』での進化と受賞歴
『だがしかし』連載終了後、コトヤマは2019年から『よふかしのうた』の連載を開始しました。
少年サンデー公式プロフィールによると、連載期間は2019年39号から2024年9号まで。本編単行本は全20巻です。 Web Sunday+1
本作は、夜の街を舞台に繰り広げられる少年・夜守コウと吸血鬼・七草ナズナの物語。
『だがしかし』の軽妙な会話を受け継ぎながらも、恋愛、自由、孤独、自分の居場所といったテーマがより深く描かれています。
特に印象に残るのは、都会の夜をもう一人の登場人物のように見せる空気感です。
誰もいない道路、自動販売機の明かり、公園、屋上、深夜の街並み。
日中なら何でもない場所なのに、夜になると突然「自分だけが見つけた世界」に変わる。その感覚を漫画として定着させた点は、『よふかしのうた』ならではの魅力でしょう。
2023年には本作が第68回小学館漫画賞の少年向け部門を受賞。小学館の公式情報でも受賞が確認されています。 小学館AD POCKET+1
作品名 連載期間 巻数 主な受賞歴
よふかしのうた 2019年〜2024年 全20巻 第68回小学館漫画賞
さらに2024年には、新作読み切り『ミナソコ』を発表。
『週刊少年サンデー』2024年50号と51号に前後編として掲載され、コトヤマが『よふかしのうた』完結後も新しい作品世界へ踏み出していることが分かります。 ナタリー
『よふかしのうた』作者コトヤマの性別は?
「よふかしのうた 作者 性別」と検索する人も多いのですが、結論として、コトヤマの性別は公式プロフィールでは明らかにされていません。
そのため、「男性作者」「女性作者」と断定するのは適切ではありません。
メディアでも、コトヤマについて性別は公式に公表されていないと紹介されています。 Abema Times
過去には作者本人がSNSで「女性作家説」があったことに触れた投稿もありますが、それをもって性別を確定させることはできません。 X (formerly Twitter)
漫画家の場合、作品の絵柄やヒロインの描き方、ペンネームから性別を推測されることがあります。
しかし、それはあくまで推測です。
『よふかしのうた』について知るうえで重要なのは、作者の性別を当てることよりも、性別を問わず複数のキャラクターの感情を魅力的に描き分けていることでしょう。
ナズナだけでなく、コウやアキラ、ほかの吸血鬼たちにも異なる価値観があります。
『だがしかし』でも、ほたるの強烈な個性だけでなく、ココノツやサヤなどの距離感が丁寧に描かれていました。
個人的には、この「誰か一人の視点だけを絶対正義にしない描き方」こそ、コトヤマ作品の居心地のよさにつながっていると感じます。
『だがしかし』と『よふかしのうた』の関係性
一見するとまったく異なるジャンルに見える『だがしかし』と『よふかしのうた』ですが、作者であるコトヤマの作家性という点では、驚くほど多くの共通点と進化を読み取れます。
両作品を比較することで、コトヤマが描く世界観の本質や、作品ごとの魅力の違いがより鮮明に見えてきます。
ここでは、ジャンルの違いを超えた共通項や、登場人物ににじむ「コトヤマらしさ」を掘り下げていきます。
ジャンルや作風の共通点と違い
まず大きな違いとして、『だがしかし』はコメディ中心、『よふかしのうた』は青春ドラマ+吸血鬼ファンタジーという点が挙げられます。
小学館では『よふかしのうた』を恋愛・SF/ファンタジー系作品として扱っており、『だがしかし』とは物語の入口が大きく異なります。 小学館eコミックストア+1
しかし両作品には、「非日常」を通じて変わっていく少年と、強烈な魅力を持つヒロインという構図があります。
さらに、会話劇のテンポ、沈黙の使い方、ちょっとズレた人物同士の間合いは、両作品に共通するコトヤマ作品の味です。
作品名 ジャンル 特徴
だがしかし ギャグ・駄菓子 日常の中のマニアックな知識と笑い
よふかしのうた 青春・吸血鬼ファンタジー 夜の非日常と心の揺らぎ
『だがしかし』は、「駄菓子」という極めて身近なものを、ほたるという非日常的な人物が再発見させる作品です。
対して『よふかしのうた』では、誰にでも存在する「夜」を、吸血鬼のナズナと出会うことで特別な場所へ変えていきます。
題材は違っても、普段見慣れているものを、ちょっと違う角度から見ることで世界を面白くするという発想は共通しています。
ここは両作品を比較すると、かなり面白いポイントです。
駄菓子も夜道も、普通なら大冒険の舞台ではありません。
それを「なんか楽しそう」に変えてしまう。コトヤマ作品は、日常の魔改造がうまいんですよね。
ファンにとっての「つながり」の感じ方
ファンが「ナズナとほたるってどこか似ている」と感じる理由は、単純に外見が似ているからではありません。
大きいのは、主人公の日常へ突然入り込み、それまでの価値観を揺さぶる存在であることです。
『だがしかし』では、ココノツの日常へ枝垂ほたるが現れます。
『よふかしのうた』では、夜守コウの夜へ七草ナズナが現れます。
どちらも主人公が最初から人生の目標へ一直線に突き進んでいるわけではありません。
むしろ「このままでいいのか」「自分は何がしたいのか」と、どこか立ち止まっている。
そこへ規格外のヒロインがドーン。
主人公の人生、予定表ごと吹き飛ばされます。
両作品では、この「退屈な日常に現れる非日常」が物語を動かす大きな力になっています。
ファンにとっては、設定として同じ宇宙につながっていなくても、コトヤマが描く世界そのものが一つの共通宇宙(ユニバース)のように感じられるのかもしれません。
ただし、ここはあくまで作品を読んだうえでの解釈です。
公式設定としての共有世界と、作者の作風によって感じる連続性は分けて考えておきましょう。
登場人物に見られるコトヤマらしさ
登場人物に共通して見られるのは、個性が強く、どこか突き抜けたキャラクターたちです。
『だがしかし』のほたるは「駄菓子マニア」という異色の設定でありながら、妙に魅力的でミステリアスな人物として描かれています。
『よふかしのうた』のナズナも、吸血鬼という立場でありながら明るく自由奔放。
ところが物語を読み進めると、単に自由でお気楽なだけの人物ではないことが分かっていきます。
こうした「強いキャラ設定+内面の繊細さ」は、コトヤマならではのバランス感覚といえるでしょう。
また、少年キャラクターにも注目すべきポイントがあります。
『だがしかし』の鹿田ココノツは、家業である駄菓子屋と自分のやりたいことの間で揺れます。
『よふかしのうた』の夜守コウも、自分の現在地に違和感を抱え、夜へ飛び出していきます。
置かれている状況はまったく違いますが、どちらも将来や生き方に迷いながら、自分らしさを模索する少年です。
このように舞台やジャンルは異なっていても、「人の本質的な感情」を丁寧に描く姿勢がコトヤマ作品には一貫して流れています。
コトヤマ作品に共通する魅力とは?
コトヤマ作品の最大の魅力は、単なるストーリー展開だけでなく、読者の感情へ静かに語りかけてくるような表現力にあります。
とくに、「夜の情景」「過去へのノスタルジー」「人間味あふれる会話劇」は、代表作を通して感じられる特徴です。
ここでは、そんなコトヤマ作品の中に息づく魅力を、さらに掘り下げてみます。
「夜」や「ノスタルジー」の表現力
『よふかしのうた』において、特筆すべきは「夜の街」そのものがひとつの登場人物のように描かれている点です。
ビルの屋上、街灯、自動販売機、公園のベンチなど、どこにでもありそうな場所が舞台になります。
なのに深夜になるだけで、そこには静寂と自由が同居する世界が生まれる。
これは『よふかしのうた』の非常に大きな魅力です。
一方『だがしかし』では、田舎町の駄菓子屋やその周辺が舞台となり、昭和から平成を思わせる懐かしい風景が強く印象に残ります。
『だがしかし』の「夏休み」と、『よふかしのうた』の「深夜」。
この二つは一見まったく別のものですが、どちらも子どもや若者にとって、普段のルールから少しだけ解放される時間です。
ここに私は、コトヤマ作品を読み解く重要な共通点があると考えています。
コトヤマが描いているのは場所だけでなく、「自由になれそうな時間」なのではないか。
駄菓子屋そのものが懐かしいのではなく、好きなものへ夢中になれた時間が懐かしい。
夜そのものが特別なのではなく、誰にも急かされず歩ける時間が特別。
そう考えると、『だがしかし』から『よふかしのうた』への変化は、作風がガラリと変わったのではなく、同じ感覚を別の題材でさらに深掘りしたものにも見えてきます。
会話劇のテンポとキャラクターの掛け合い
コトヤマ作品は、セリフ回しが非常に印象的です。
ナズナとコウの噛み合うようで噛み合わないテンポ。
ほたるとココノツが駄菓子をめぐって繰り広げる、妙に熱量の高いやりとり。
どちらも、会話そのものがエンターテインメントとして成立しています。
特徴を整理すると、次のようになります。
- セリフの内容自体が知識やギャグになる
- 会話の中でキャラクターの性格が自然に伝わる
- 説明だけでなく関係性を進める役割も持つ
- セリフを言わない「間」まで笑いや感情につながる
- シリアスな場面でも独特の軽さが残る
たとえば『だがしかし』では、駄菓子について説明しているだけのはずなのに、気づけば登場人物の個性を楽しんでいます。
『よふかしのうた』でも、吸血鬼について説明する場面が単なる設定解説にならず、コウやナズナの価値観を見せる会話になっている。
これは漫画としてかなり重要な技術です。
説明文が長く続けば、読者は「授業が始まったぞ」と身構えます。
ところがコトヤマ作品では、その説明をキャラクターの掛け合いへ溶かし込むため、物語のテンポを崩しにくいのです。
読者の共感を呼ぶテーマの選び方
『よふかしのうた』では、「夜にしか見えない自分を探す」。
『だがしかし』では、「好きなことや将来、家業との間で揺れる」。
表面上の題材は違っても、どちらにも誰もが抱えうる葛藤や選択があります。
これらは世界の命運を左右するような大問題ではありません。
だからこそ身近です。
学校へ行く意味が分からない。
将来をどう決めればいいのか分からない。
好きって何だろう。
自分の居場所はどこだろう。
こうした日常にある小さな違和感へ焦点を当てることで、作品の設定が非日常的でも、キャラクターの感情には手が届く距離が保たれています。
特に10代から20代の読者にとって、「自分探し」や「居場所のなさ」は身近なテーマでしょう。
ただ、コトヤマ作品の面白いところは、そこで説教を始めないことです。
「こう生きるべきだ」と答えを配るのではなく、変わった人たちとの会話や寄り道を通じて、キャラクター自身に考えさせる。
その結果、読者も一緒に考えられます。
読者の心の奥にある、うまく言葉にできない感情へそっと触れる。
それが、『だがしかし』にも『よふかしのうた』にも共通する魅力ではないでしょうか。
『だがしかし』から『よふかしのうた』で何が進化した?
筆者として特に面白いと感じるのは、コトヤマが『だがしかし』で確立した魅力を捨てずに、『よふかしのうた』で物語の射程を広げたことです。
『だがしかし』の魅力だったのは、キャラクターの強さ、掛け合い、郷愁、日常の中にある妙な楽しさ。
これらは『よふかしのうた』にもかなり残っています。
一方で、『よふかしのうた』では吸血鬼という設定を使い、恋愛だけでなく、生き方や人との距離、過去と現在といったテーマまで物語が広がっていきます。
つまり、「前作と全然違う作品を描いた」というより、『だがしかし』で磨いた武器を持ったまま、もっと遠くまで行った作品と見ると分かりやすいでしょう。
私はここが、『だがしかし』ファンに『よふかしのうた』をおすすめしたい最大の理由です。
駄菓子が好きだから吸血鬼も好きになる、という話ではありません。当たり前です。そこが直結したら駄菓子業界もびっくりです。
そうではなく、キャラクター同士の距離感や会話、懐かしさと寂しさが混ざった空気に惹かれた人なら、『よふかしのうた』にも同じ作者の体温を感じやすいでしょう。
逆に『よふかしのうた』からコトヤマを知った人が『だがしかし』へ戻ると、「あ、この会話の気持ちよさはここから続いていたんだ」と発見できるはずです。
『よふかしのうた』と『だがしかし』はどちらから読むべき?
ストーリー上の順番はないため、気になるほうから読めば問題ありません。
ただし、コトヤマの作風がどのように変化していったのか味わいたいなら、『だがしかし』→『よふかしのうた』の順がおすすめです。
『だがしかし』は2014年から2018年まで連載され、『よふかしのうた』は2019年からスタートしました。作品発表の順番で読むことで、キャラクター造形、会話劇、背景表現、テーマ性がどう広がっていったのかを体感できます。 Web Sunday
一方、「吸血鬼」「夜の街」「青春」「少し切ない人間関係」に惹かれるなら、『よふかしのうた』から入って大丈夫です。
そこでコトヤマの会話や人物造形を気に入ったら、『だがしかし』へ戻る。
この逆走コースもかなり楽しいです。
特に、ナズナのような「自由奔放なのに、なぜか目が離せないヒロイン」が好きなら、枝垂ほたるにも注目してほしいところ。
似たキャラクターというわけではありませんが、物語の空気を一人でガラッと変えるヒロインという意味では、作家性のつながりを感じやすいでしょう。
『よふかしのうた』の作者コトヤマと『だがしかし』のまとめ
『よふかしのうた』と『だがしかし』の関係を整理すると、同じ漫画家コトヤマによる作品であり、ストーリー上の続編ではないものの、作風には強いつながりがあります。
コトヤマは2012年に『COMIC LIVE! DRIVE』で『イグジス』を発表し、2013年には『アズマ』がまんがカレッジ佳作を受賞。2014年から『だがしかし』、2019年から『よふかしのうた』を連載しました。少年サンデー公式プロフィールでも、両代表作と小学館漫画賞受賞の経歴が確認できます。 Mangaseek+1
『だがしかし』では懐かしさと笑いを、『よふかしのうた』では夜の世界と自由への憧れ、恋や孤独を描き出しています。
そして2023年、『よふかしのうた』は第68回小学館漫画賞を受賞しました。 小学館AD POCKET
代表作 連載期間 主な内容
だがしかし 2014〜2018年 駄菓子×ギャグのコメディ
よふかしのうた 2019〜2024年 吸血鬼×青春×夜の物語
作品には共通して、一風変わったヒロインと、自分の未来や居場所に迷う少年が登場します。
さらに、「夜」や「ノスタルジー」の描写、セリフのテンポ、人間味のある会話もコトヤマ作品を特徴づける重要な要素です。
『よふかしのうた』と『だがしかし』に設定上のつながりを探すより、「同じ作者が、日常から少し外れた場所で少年少女をどう描いているのか」に注目すると、両作品はさらに面白くなります。
しかも『よふかしのうた』第7巻には『だがしかし』番外編も収録。
完全に別々の棚へしまうには、ちょっと仲がよすぎる2作品なのです。 コラボカフェ
2024年には読み切り『ミナソコ』も発表されており、『よふかしのうた』完結後もコトヤマの新たな作品世界に注目が集まります。 ナタリー
コトヤマ作品をまだ片方しか読んでいない方は、ぜひ『だがしかし』と『よふかしのうた』を続けて読んでみてください。
ジャンルが変わっても残り続ける「コトヤマらしさ」を発見すると、2作品目がまるで作者による長い答え合わせのように見えてきます。
よくある質問
『よふかしのうた』と『だがしかし』は同じ作者ですか?
はい。どちらも漫画家コトヤマの作品です。
『だがしかし』は2014年から2018年、『よふかしのうた』は2019年から2024年まで『週刊少年サンデー』で連載されました。 Web Sunday
ただし、『よふかしのうた』が『だがしかし』の続編というわけではありません。
『よふかしのうた』作者コトヤマの性別は男性?女性?
コトヤマの性別は公式には明らかにされていません。
ネット上では性別についてさまざまな推測がありますが、公式情報として確認できない以上、男性・女性のどちらかに断定しないのが適切です。 Abema Times+1
作品の面白さと作者の性別は別の話なので、プロフィール情報としては「非公表」と覚えておけば十分でしょう。
「よふかしのへや」の作者もコトヤマですか?
いいえ。『よふかしのうた』の作者はコトヤマですが、「よふかしのへや」は別の名称です。
検索結果では「よふかしのへや」という名称で、作者名「夜な夜な」とされる別コンテンツも確認されます。そのため、「よふかしの へ や 作者」「よふかしのへや 作者」と検索して『よふかしのうた』を探している場合は、タイトルの混同に注意してください。 glucks-web.co.jp
コトヤマを探したい場合の正しい作品名は『よふかしのうた』です。



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