『千歳くんはラムネ瓶のなか』は、漫画版は全8巻で完結済みですが、原作小説の本編はまだ完結していません。
漫画8巻の続きにあたる物語を読みたい場合は、内容上は原作ライトノベル第3巻から進めます。2026年10月にはTVアニメ第2クールも控えており、シリーズ全体は現在も展開が続いています。
『千歳くんはラムネ瓶のなか』は完結してる?
2026年10月時点では、漫画版のみ完結済みで、裕夢さんによる原作ライトノベル本編は完結していません。
まず、現在の状況を媒体ごとに分けると分かりやすいです。
| 媒体 | 最新状況 | 完結状況 |
|---|---|---|
| 原作ライトノベル | 本編第9巻まで刊行 | 未完結 |
| 関連小説 | 『Days of Endless Summer』、9.5巻も刊行 | 展開継続 |
| 漫画版 | 全8巻 | 完結済み |
| TVアニメ | 第2クールが2026年10月13日開始 | 展開継続 |
TVアニメ公式サイトのBOOKSページでも、原作小説は「最新 第9巻 発売中!」、コミックスは「全8巻 発売中!」と別々に案内されています。
つまり、「千歳くんはラムネ瓶のなかは8巻で完結した」という情報は、原作小説ではなくボブキャさんが漫画を担当したコミカライズ版についてのものです。
原作は裕夢さんによるライトノベルで、イラストはraemzさん。小学館のガガガ文庫から2019年6月にシリーズが始まりました。
一方、漫画版は原作・裕夢さん、漫画・ボブキャさん、キャラクター原案・raemzさんという体制で展開。スクウェア・エニックスの「マンガUP!」では現在「連載完結」と表示されています。
同じタイトルで小説にも漫画にも「8巻」が存在するため、検索結果だけを見るとかなり混同しやすいんですよね。
ここで覚えておきたいのは、漫画8巻は漫画の最終巻、小説8巻は原作物語の途中という違いです。
漫画の完結と、『千歳くんはラムネ瓶のなか』そのものの完結はイコールではありません。
原作小説『千歳くんはラムネ瓶のなか』は何巻まで?完結予定は?
原作ライトノベル本編は第9巻まで刊行されており、第9巻を最終巻とする公式案内は確認できません。
本編第9巻は2024年8月20日に発売されました。
第9巻では藤志高祭が大きな舞台となり、校外祭での内田優空、体育祭での青海陽、応援団に参加する望紅葉や西野明日風など、それまで積み上げてきた人間関係が一つの大きな局面へ進みます。
しかし、その後もシリーズ刊行は止まっていません。
2025年8月20日には『千歳くんはラムネ瓶のなか Days of Endless Summer』が発売されました。
こちらは5巻から9巻までの特典ショートストーリーなどに加え、9巻後を描く書き下ろし短編も収録した一冊です。
さらに2025年10月20日には『千歳くんはラムネ瓶のなか 9.5』が発売されています。
9.5巻は岩波蔵之介と美咲先生の過去に焦点を当てた、本編級のサイドストーリーとして位置付けられています。
そのため刊行順では9巻のあとにも新刊がありますが、TVアニメ公式サイトでは現在も原作小説の最新ナンバリングを「第9巻」として案内しています。
ここは完結状況を調べるうえで非常に重要です。
「9.5巻まで出た=9巻で本編完結」という意味ではありません。
また、過去には「第10巻で完結するのではないか」といった予想がネット上で広がったこともあります。
ただし、予想と公式発表は分けて考える必要があります。
実際、以前の予測記事などで「2025年に第10巻」と推測されていた時期がありましたが、2025年8月に発売されたのは『Days of Endless Summer』、10月には9.5巻でした。
2026年10月時点で確認できる公式情報には、原作第10巻の発売日や「次巻が最終巻」という確定告知はありません。
したがって、「第10巻で完結する」「○月に最終巻が出る」と断定するのは避けるべきでしょう。
これまでの刊行ペースだけから将来の発売時期を推測することもできますが、第9巻から本編ナンバリングの新刊まで間隔が空いている以上、過去のペースをそのまま当てはめるのは難しくなっています。
筆者としては、現状を最も正確に表すなら、「原作は物語後半まで進んでいるが、完結巻と完結時期は未発表」という整理になると考えています。
漫画版『千歳くんはラムネ瓶のなか』は8巻で完結?なぜ終わった?
漫画版は2025年3月7日発売の第8巻をもって正式に完結しています。ただし、8巻で終了した理由について公式から具体的な説明は確認できません。
スクウェア・エニックスの書籍情報でも第8巻には「8(完)」と明記され、「マンガUP!」の作品ページにも「連載完結」と表示されています。
最終話のタイトルは「答え合わせ」。
つまり、コミカライズについては「まだ続くのでは?」という状態ではなく、全8巻で作品として完結したことが公式に示されています。
ただし、「なぜ8巻で終わったのか」については別問題です。
よく検索されるのが「打ち切りだったの?」という疑問ですが、公式が打ち切りだったと説明した事実は確認できません。
そのため、刊行巻数だけを根拠に「人気がなかったから打ち切られた」と決めつけるのは避けたいところです。
分かっている事実は、コミカライズが原作すべてを漫画化する形ではなく、七瀬悠月を中心とした物語に区切りを付けて終了したということです。
漫画版の後半では、悠月が感じていた不穏な気配や、彼女と千歳朔による偽装カップルが大きな軸になります。
第7巻では二人が夏祭りへ出かけ、悠月の元彼を自称する柳下が登場。
柳下との過去によって悠月が抱えていた恐怖が表面化し、第8巻では謎のストーカー問題を含めた一連の事件が決着へ向かいます。
スクウェア・エニックスによる第8巻の紹介でも、柳下の真意、ストーカー事件の背後、一連の出来事の結末が大きなポイントとして示されています。

ここだけを読むと、「きれいに終わったのだから原作の最終回まで漫画化したのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、そうではありません。
漫画版が完結させたのは、あくまで原作序盤の七瀬悠月編を中心とした範囲です。
原作ではそのあとに西野明日風、青海陽、内田優空、柊夕湖、さらに後輩の望紅葉たちを巡る物語が続き、千歳朔自身の恋愛や進路、過去もより深く掘り下げられていきます。
ですから漫画8巻は、「原作のラストを漫画化した最終巻」ではなく、コミカライズ独自の終着点を設けた最終巻と理解するのが最も分かりやすいでしょう。
漫画8巻の続きは原作小説の何巻から読めばいい?
漫画8巻まで読んだ人がその先を知りたい場合は、原作ライトノベル第3巻から読むのが分かりやすいです。
これは今回の記事で最も実用的に覚えておいてほしいポイントです。
漫画版の最終盤で描かれる、七瀬悠月との偽装恋愛、ストーカー問題、柳下との過去を巡る物語は、原作ライトノベルでは主に第2巻で描かれています。
原作第2巻は2019年10月18日発売。
小学館による内容紹介でも、悠月が朔に「付き合ってほしい」と頼み、二人の偽りの恋が始まるエピソードであることが示されています。
つまり大きなストーリーの流れで整理すると、
- 原作1巻:山崎健太を巡る物語
- 原作2巻:七瀬悠月との偽装恋愛と一連の事件
- 漫画全8巻:原作2巻の悠月編までを中心にコミカライズ
- 原作3巻:西野明日風を軸とする次の物語へ
という関係です。
そのため、「漫画で描かれていない続きをすぐ読みたい」なら原作3巻からで問題ありません。
第3巻では西野明日風との関係が前面に出てきます。
明日風は朔にとって単なる友人や同級生とは違う、以前から特別な距離感を持つ存在。
漫画版の悠月編までとはまた違った形で、「憧れ」「別れ」「未来を選ぶこと」が物語の中心へ入ってきます。
ここから『チラムネ』は、ヒロインごとの悩みを朔が解決していく作品というだけではなく、千歳朔自身が青春の当事者として迷っていく群像劇へと色合いを変えていきます。
一方で、漫画版は小説を文章単位でそのまま再現した作品ではありません。
コミカライズでは漫画として読みやすくするための構成や演出があるため、キャラクター同士の細かな会話、朔の内面描写、小説ならではの文章表現まで含めて楽しみたい人は、原作2巻から読み直すのもおすすめです。
さらに「漫画との違いも含めてチラムネを最初から味わいたい」という人なら、もちろん原作1巻から読むのが理想です。
僕自身、チラムネは特に千歳朔のモノローグが作品の味を作っているタイプのライトノベルだと感じています。
漫画では表情や構図によって一瞬で伝わる感情を、小説では朔自身の言葉や理屈を通して追える。
同じ出来事でも見え方が少し変わるため、漫画8巻から原作へ移るときは「続きだけなら3巻」「作品そのものを深く味わうなら1~2巻から」という選び方がしっくりきます。
TVアニメ第2クールはいつ?原作未完結でも物語は続く?
TVアニメ『千歳くんはラムネ瓶のなか』第2クールは、2026年10月13日から放送開始予定です。
アニメーション制作はfeel.。
千歳朔役は坂田将吾さん、柊夕湖役は石見舞菜香さん、内田優空役は羊宮妃那さん、青海陽役は大久保瑠美さん、七瀬悠月役は長谷川育美さん、西野明日風役は安済知佳さんが担当しています。
第2クール初回の前週となる10月6日には、これまでの物語を振り返る13.5話が放送され、本編は10月13日から再開します。
公式発表では、第1クールから描かれてきた西野明日風に焦点を当てる「明日風編」の続きに加えて、女子バスケットボール部の青海陽を中心とする「陽編」の映像も公開されています。
ここは現在の記事で特に更新しておきたい情報です。
「第2クールではたぶん陽編まで行くだろう」という予想ではなく、2026年10月時点では公式側が明日風編の続きと陽編を明確に案内しています。
第2クールのオープニングテーマはサイダーガールの「咲く」。
エンディングテーマはArumaさんの「どこにもいけないまま」です。

漫画版だけを読んできた人にとって、この第2クールはかなり面白い位置付けになります。
なぜなら、漫画版が七瀬悠月編で完結した一方、アニメはその先へ進み、漫画では描かれなかった原作エピソードを映像として見られる段階に入っているからです。
漫画8巻で「チラムネは終わった」と思っていた人ほど、アニメ第2クールを見ると作品の広がりに驚くかもしれません。
明日風や陽の物語へ進むことで、千歳朔を中心とした人間関係が「誰か一人の問題を解決する物語」から、複数の青春が互いに影響し合う物語へ変化していくからです。
そして原作第9巻まで進むと、その積み重ねはさらに大きくなります。
コミカライズが終わったことと、シリーズの物語が終わったことは、やはりまったく別なんです。
『千歳くんはラムネ瓶のなか』はいつ完結する?今後をどう見る?
原作の完結時期や最終巻については公式発表がないため、現時点では断定できません。
原作シリーズは2019年6月に第1巻がスタートしました。
その後、第2巻が2019年10月、第3巻が2020年4月、第4巻が2020年9月、第5巻が2021年4月、第6巻が2021年8月、第6.5巻が2022年3月、第7巻が2022年8月、第8巻が2023年6月、第9巻が2024年8月に刊行されています。
2025年には『Days of Endless Summer』と9.5巻も登場しました。
これだけを見ると物語がかなり長く続いているため、「そろそろ最終盤なのでは?」と思う人がいるのも自然でしょう。
実際、第9巻では藤志高祭を舞台に、朔を取り巻くヒロインたちとの関係が大きく動いています。
ただし、ここから「だから次が最終巻」と結論付けることはできません。
過去の刊行間隔も一定ではなくなっていますし、サイドストーリーや短編集という形でもシリーズが広げられています。
巻数から終了時期を逆算できる段階ではないと見る方が安全です。
筆者として特に注目したいのは、『千歳くんはラムネ瓶のなか』が序盤と現在でかなり違う物語に見えてくる点です。
第1巻の千歳朔は、周囲から見ればほとんど「完成された主人公」です。
勉強ができて、運動能力も高く、人との距離を取るのもうまい。
山崎健太のように悩んでいる相手がいれば、自分の考えをぶつけながら前へ進ませることもできます。
第2巻の七瀬悠月編でも、朔は彼女を支え、状況を読み、問題を解決する側に立っています。
ところが、その先へ進むにつれて問われる内容は少しずつ変わります。
「他人にどう生きるべきかを示せる千歳朔は、自分自身の恋や未来について答えを出せるのか」。
僕はここが、チラムネ後半の大きな軸になっていると考えています。
だから原作の完結に必要なのは、単純に「最後に誰と付き合ったか」を決めることだけではないはずです。
千歳朔が、周囲の誰かの青春ではなく自分の青春についてどんな答えを選ぶのか。
そこまで描き切ったときに初めて、この作品らしい終着点になるのではないでしょうか。
これはもちろん公式発表ではなく、原作の展開を踏まえた筆者の考察です。
ただ、漫画版の最終話が「答え合わせ」という題名だったことを考えると面白いんですよね。
漫画では七瀬悠月の物語に、一つの答えが与えられました。
一方、原作では千歳朔自身に対するもっと大きな「答え合わせ」が続いている。
だからこそ、漫画を読み終えたあとに原作3巻を開くと、単なる延長戦ではなく「ここからチラムネの見え方が変わっていく」と感じられるはずです。
まとめ|千歳くんはラムネ瓶のなかは漫画完結・原作小説未完結
『千歳くんはラムネ瓶のなか』の完結状況を整理すると、漫画版は全8巻で完結済み、原作ライトノベル本編は未完結です。
ボブキャさんが漫画を担当したコミカライズは2025年3月7日発売の第8巻が最終巻。
「マンガUP!」でも連載完結となっており、七瀬悠月との偽装恋愛や柳下、ストーカーを巡る一連の物語までが大きな区切りとして描かれています。
原作ライトノベルは裕夢さん著、raemzさんイラストで、本編第9巻まで刊行。
その後も2025年8月20日に『Days of Endless Summer』、10月20日に9.5巻が発売されましたが、本編第9巻を最終巻とする公式発表はありません。
そして、漫画版の内容は原作第2巻の七瀬悠月編までが中心です。
そのため、漫画8巻を読み終えて続きを知りたい人は原作小説第3巻から読むと、西野明日風を中心とする次の物語へ進めます。
細かな心理描写や漫画版との違いも楽しみたいなら、第2巻から読み直すのもいいでしょう。
さらにTVアニメ第2クールは2026年10月13日から放送開始予定。
明日風編の続きに加え、青海陽を中心とする陽編も描かれることが公式に案内されています。
漫画は終わった。
けれど、千歳朔たちの青春はまだ終わっていません。
漫画最終巻の先にある明日風、陽、優空、夕湖たちとの物語、そして最後には千歳朔自身がどんな答えを選ぶのか。
チラムネという作品そのものの「答え合わせ」は、まだこれからです。
よくある質問
『千歳くんはラムネ瓶のなか』の原作小説は完結していますか?
いいえ。2026年10月時点で、本編は第9巻まで刊行されていますが、第9巻を最終巻とする公式案内はありません。
漫画『千歳くんはラムネ瓶のなか』は何巻で完結していますか?
漫画版は全8巻で完結しています。最終8巻は2025年3月7日に発売され、「マンガUP!」でも連載完結と表示されています。
漫画8巻の続きは原作小説の何巻から読めますか?
漫画版は原作第2巻の七瀬悠月編までを中心に描いているため、続きから読みたい場合は原作第3巻から進むのが分かりやすいです。漫画との差や小説独自の心理描写も確認したい場合は、第2巻から読むとより自然につながります。
涼風 結人(すずかぜ ゆいと)/アニメ情報ナビゲーター


