『逃げ上手の若君』第二期は、原作4巻の第32話「刺身」から始まり、アニメ第十三回へ続きます。
第二期は2026年7月17日から放送され、公式Blu-ray・DVD商品情報では、第十三回から第二十四回までの全12話構成と確認できます。
『逃げ上手の若君』第二期は原作の何話から始まる?
結論は、原作コミックス第4巻に収録された第32話「刺身」からです。
集英社の『逃げ上手の若君 4』書誌情報では、第4巻に第26話から第34話までが収録されています。第31話「生きたがり」は111ページ、第32話「刺身」は131ページから掲載されています。
つまり、アニメ第1期の続きを最短で読みたい場合、読む位置は「第4巻の冒頭」ではなく、第4巻131ページの第32話です。第4巻は2022年1月4日に発売されました。
開始地点と放送情報をまとめると、次のとおりです。
確認項目 内容
原作漫画の開始話 第32話「刺身」
収録コミックス 第4巻・131ページから
第1期の到達地点 第31話「生きたがり」付近
第二期の初回 第十三回「もう一度、食べタイ!」
第二期の放送開始日 2026年7月17日
地上波の放送枠 全国フジテレビ系「ノイタミナ」毎週金曜23時30分
第二期の話数 公式商品情報では第十三回~第二十四回の全12話構成
TVアニメ公式サイトは2026年7月4日、第二期を同年7月17日から全国フジテレビ系「ノイタミナ」で毎週金曜23時30分に放送すると発表しました。
同日24時からPrime Videoで見放題最速配信、そのほかの配信サービスでは7月21日12時から順次配信と案内されています。放送・配信日時は変更される場合があるため、視聴前には公式の最新情報も確認してください。
検索してきた方に一文で答えるなら、次のようになります。
漫画は第4巻第32話「刺身」から、アニメは通算第十三回「もう一度、食べタイ!」からです。
漫画とアニメで「32」と「13」という異なる数字が出てくるため、少々混乱しやすいところです。
とはいえ、話数が鎌倉から逃げ出したわけではありません。漫画は原作の連載話数、アニメは第1期から数えた放送回数を示しています。
なぜ第二期は第32話から?第1期最終回とのつながり
第二期が第32話から始まるのは、第1期最終回の第十二回が、原作第31話「生きたがり」付近までを描いたためです。
第1期終盤では、朝廷から信濃国司に任じられた清原信濃守の圧政に対し、諏訪神党の保科弥三郎が兵を挙げます。
しかし、諏訪頼重は朝廷との正面衝突を避ける必要があり、公然と援軍を送れません。そこで北条時行と逃若党が北信濃の川中島へ向かい、死を覚悟する保科たちに撤退を呼びかけました。
第十二回「がんばれ時行、鎌倉奪還のその日まで」では、時行と四宮左衛門太郎の説得を受けた保科軍が撤退を開始します。
領民を守りながら逃げる保科軍に対し、清原軍は追撃を開始。数で劣る味方を生きて逃がすため、時行は自らの得意な「逃げ」を、軍勢を動かす戦術として使います。
TVアニメ公式サイトの第十二回あらすじでも、国司軍に数で劣る保科軍と逃若党が、時行の逃げを生かして撤退戦に挑む流れが紹介されています。
ここで重要なのは、第1期の最後が「敵を倒して一件落着」という終わり方ではないことです。
時行はそれまで、自分が生き残るために逃げてきました。しかし第十二回では、領民や味方を生かすために逃げます。
個人の生存能力だった逃げが、将として人々を導く力へ変わった。
それが、第31話までに描かれた時行の成長です。
そして次の第32話「刺身」では、戦場から一転し、時行が鎌倉で食べた鯛を思い出します。
大勢を生かすための撤退戦を描いた直後に、「自分は何を取り戻したいのか」という個人的な願いを示す構成になっているわけです。
戦場の次が刺身。温度差で風邪をひきそうですが、この切り替えこそ『逃げ上手の若君』らしいところでしょう。
シリアスな歴史と軽やかな笑いを隣り合わせにしながら、時行の戦う理由を自然に掘り下げています。

第二期第十三回から第十五回は原作の何話に対応する?
2026年8月5日時点で放送済みの第十三回から第十五回は、内容を原作の目次と照合すると、おおむね1回につき原作3話のペースで映像化されています。
公式から「アニメ各回と原作話数の対応表」は発表されていません。そのため、次の表は集英社のコミックス目次とアニメ公式サイトのあらすじを照らし合わせた、筆者による整理です。
アニメ 主な原作対応範囲 主な内容
第十三回「もう一度、食べタイ!」 第32話「刺身」~第34話「礼儀」 鎌倉の味を懐かしむ時行と、足利による新統治
第十四回「亜也子のドキドキ♥大作戦!」 第35話「問答」~第37話「改革」 小笠原貞宗との問答、時行の正体をめぐる心理戦
第十五回「時行と三大将」 第38話「信濃動乱」~第40話「三大将」 清原・貞宗連合軍と諏訪勢の戦い、三大将の参戦
原作第4巻には第32話「刺身」、第33話「ジェネレーション」、第34話「礼儀」が収録されています。
続く第5巻には、第35話「問答」から第43話「軍略」までが収録されており、第38話「信濃動乱」、第40話「三大将」も確認できます。
第十三回は原作第32話から第34話が中心
第十三回「もう一度、食べタイ!」では、諏訪での暮らしに慣れた時行が、鎌倉で食べていた料理を思い出します。
時行が好んでいたのは、由比ヶ浜でとれた新鮮な鯛に、伊豆のワサビと醤油を合わせたものです。
雫、弧次郎、亜也子たちは、故郷を思って寂しそうにする時行のために鯛を求めて海へ向かいます。
一方、時行が離れた鎌倉では足利による新しい統治が始まり、民衆から高い支持を集めていました。TVアニメ公式の第十三回あらすじにも、この二つの流れが記載されています。
この回の面白さは、原作の「刺身」という簡潔な題名を、アニメでは「もう一度、食べタイ!」という軽快なタイトルへ変えている点です。
語呂合わせの楽しさを前面に出しつつ、内容の中心には故郷を失った少年の郷愁があります。
筆者としては、この題名の変更にアニメ版の方向性がよく表れていると感じました。
悲しみを重く見せ続けるのではなく、逃若党の明るさで包みながら、時行が鎌倉へ戻りたい理由を伝えています。
時行が取り戻したいものは、北条家の権力だけではありません。
家族と過ごした土地や、好きな料理を当たり前に食べられた日常も含まれています。天下奪還という巨大な目標を、一皿の鯛まで小さくして見せるからこそ、視聴者にも実感しやすいのです。
第十四回は原作第35話から第37話が中心
第十四回では、小笠原貞宗が「長寿丸」と名乗る時行の正体を疑い、諏訪大社への御供物に対する返礼の使者として、一人で小笠原家へ来るよう求めます。
答えを誤れば、時行が北条一族であることを見抜かれかねません。
ここで描かれる「逃げ」は、走って追手を振り切る能力ではありません。言葉、表情、礼儀を使い、相手の疑いから逃れる心理戦です。
公式あらすじでも、貞宗の並外れた眼力を相手に、逃げ場のない言葉の戦いが始まると説明されています。
アニメでは、原作第35話「問答」だけでなく、亜也子に焦点を当てた展開や、その後の政治的な変化までを一続きにまとめています。
第十三回が「失った日常」を描く回なら、第十四回は「正体を隠して生きる難しさ」を描く回です。
刺身を食べたいと悩んだ翌週には、命が懸かった面接のような問答へ突入します。時行の予定表、緩急が少々元気すぎます。
第十五回は原作第38話から第40話が中心
第十五回「時行と三大将」では、舞台となる年が1334年から1335年へ進みます。
京へ逃げ帰っていた清原が信濃へ戻り、親北条派に対する大規模な侵攻を開始。清原と小笠原貞宗の連合軍に対抗するため、祢津、望月、海野の三大将が極秘の援軍として参戦します。
逃若党が任されるのは、各地の戦況を味方へ伝える伝令役です。
14世紀の戦場には、当然ながらスマートフォンも無線もありません。情報を届けるには、人間が敵軍の間を走り抜ける必要があります。
捕まれば作戦が止まり、援軍や撤退の判断にも影響します。
「絶対に捕まってはいけない」時行たちが伝令を担うことで、逃げる才能が軍全体を動かす能力へ変わっていきます。
公式サイトの第十五回あらすじでも、逃若党が各戦場を駆け回る伝令役を担い、鎌倉奪還前の大きな前哨戦が始まると紹介されています。
第二期の映像化ペースは第1期より速い?
第二期序盤は、第1期よりわずかに速いペースで原作を映像化していると考えられます。
第1期の第1回から第12回は、原作第1話から第31話付近までを描きました。単純平均では、アニメ1回につき原作約2.6話です。
一方、第二期の第十三回から第十五回は、第32話から第40話までの9話分に対応しているとみられます。
こちらはアニメ1回につき原作約3話です。
- 第1期:原作31話分÷アニメ12回=約2.6話
- 第二期序盤:原作9話分÷アニメ3回=約3話
- 差:1回当たり約0.4話分、第二期序盤のほうが速い
ただし、数字だけを見て「駆け足になった」と判断するのは早いでしょう。
第1期序盤には、鎌倉幕府の滅亡、北条時行と諏訪頼重の出会い、逃若党の結成など、作品世界を理解するための説明が数多くありました。
第二期では主要人物や基本設定がすでに共有されています。そのため、説明に使っていた時間を、問答や戦場の駆け引きへ回しやすくなっています。
また、第二期序盤の原作は、3話単位で一つのまとまりを作りやすい構成です。
第32話から第34話は、鎌倉への郷愁と足利の統治を描くまとまり。第35話から第37話は、貞宗との問答を中心とするまとまり。第38話から第40話は、信濃動乱と三大将の登場を描くまとまりです。
アニメ側が無理に原作を詰め込んでいるというより、原作の小さな章を1回ずつに整理していると見るほうが自然です。
このペースが第二十四回まで続くと仮定した場合、単純計算では第60話台後半まで進む可能性が出てきます。
ただし、これは第十三回から第十五回までの平均を延長した計算にすぎません。戦闘をじっくり描く回や、演出によって原作の場面を膨らませる回も考えられるため、公式の最終到達話として断定はできません。
第二期は全何話?第二十四回の原作到達地点は?
第二期は、公式Blu-ray・DVD商品情報を見る限り、第十三回から第二十四回までの全12話構成です。
TVアニメ公式サイトは2026年7月18日、第二期のBlu-ray・DVD発売情報を発表しました。
第7巻には第十三回と第十四回、第8巻には第十五回と第十六回が収録されます。さらに、最終巻に当たる第12巻には第二十三回と第二十四回が収録されると案内されています。
商品情報 収録回
Blu-ray・DVD第7巻 第十三回・第十四回
第8巻 第十五回・第十六回
第9巻 第十七回・第十八回
第10巻 第十九回・第二十回
第11巻 第二十一回・第二十二回
第12巻 第二十三回・第二十四回
各巻に2回ずつ、全6巻が予定されているため、商品情報上は合計12話です。
ただし、商品ページには仕様や特典が変更される可能性も記載されています。
そのため、「何があっても全12話」と強く断定するより、2026年8月5日時点の公式商品情報では全12話構成と確認できると表現するのが正確です。
一方、第二十四回が原作の何話までを映像化するのかは、公式には発表されていません。
第二期序盤は1回につき原作約3話のペースですが、今後も同じ速度が続くとは限りません。
『逃げ上手の若君』は、会話中心の回と大規模な戦闘回で必要な尺が大きく異なります。
顔芸なら一瞬で伝わる感情も、騎馬武者が入り乱れる戦場では作画スタッフの体力まで乱戦状態です。重要な合戦ほど、原作の話数以上に時間を使う可能性があります。
原作は第32話と第4巻冒頭のどちらから読むべき?
アニメ第1期の続きだけを読みたいなら、第4巻の第32話「刺身」からで問題ありません。
ただし、読みたい目的によっておすすめの開始位置は変わります。
- 第二期の開始地点へすぐ進みたい人:第4巻・第32話から
- 第1期最終回の撤退戦を復習したい人:第4巻・第26話から
- アニメと原作の表現の違いを確かめたい人:第1巻から
- 放送中の第二期より先へ進みたい人:第5巻以降も続けて読む
第4巻の第26話から第31話までは第1期と重なりますが、読み直す価値は十分にあります。
漫画では、松井優征先生による歴史背景の説明、登場人物の細かな表情、コマの端に置かれた小ネタなどを、自分のペースで確認できます。
特に注目したいのは、第31話「生きたがり」と第32話「刺身」の並びです。
第31話では、誇りのために死のうとする武士たちへ、時行が生きて逃げる道を示します。
しかし、逃げて生き残るだけでは、物語の目的にはなりません。
第32話では、時行が鎌倉の味を思い出すことで、「生き残った先で何を取り戻したいのか」が明らかになります。
筆者は、ここが『逃げ上手の若君』の物語が次の段階へ進む境目だと考えています。
第1期の時行は、自分と少数の仲間を守るために逃げていました。
第二期では、正体を隠すために言葉から逃げ、戦場の情報を運ぶために敵から逃げ、やがて多くの武士を導くために逃げます。
逃亡術が、そのまま武将としての才能へ育っていくのです。
また、第十三回では原作の「刺身」という題名を「もう一度、食べタイ!」へ変えています。
この変更は、アニメ版が原作のシリアスさだけでなく、松井優征作品らしいギャグの勢いも大切にしている証拠でしょう。
歴史の転換点を扱いながら、入口は鯛のダジャレ。硬い鎧の隙間に笑いを差し込むような作りだからこそ、難しい時代背景にも入りやすくなっています。
まとめ
『逃げ上手の若君』第二期は、原作第4巻の第32話「刺身」から始まります。
アニメでは通算第十三回「もう一度、食べタイ!」に当たり、2026年7月17日から全国フジテレビ系「ノイタミナ」で放送が始まりました。
第十三回から第十五回までの内容を原作と照合すると、第十三回は第32話~第34話、第十四回は第35話~第37話、第十五回は第38話~第40話が主な対応範囲です。
公式Blu-ray・DVD商品情報では、第二期は第十三回から第二十四回までの全12話構成と確認できます。ただし、第二十四回が原作の何話まで進むかは発表されていません。
続きだけを最短で読みたい人は第4巻131ページの第32話から、第1期終盤の流れも復習したい人は第4巻冒頭の第26話から読むとよいでしょう。
第32話は単なるシーズンの区切りではありません。
生きて逃げることを学んだ時行が、失った鎌倉の日常を取り戻すため、武将として走り始める転換点です。
よくある質問
『逃げ上手の若君』第二期は原作の何巻からですか?
第4巻からです。ただし、第4巻前半は第1期と重なるため、続きだけを読む場合は131ページの第32話「刺身」から始めましょう。
アニメ第十三回は原作の何話までですか?
公式の対応表はありませんが、内容と目次を照合すると、第32話「刺身」から第34話「礼儀」までが主な対応範囲です。
『逃げ上手の若君』第二期は全何話ですか?
2026年8月5日時点の公式Blu-ray・DVD商品情報では、第十三回から第二十四回までの全12話構成と確認できます。
執筆:水無月 巡(アニメ愛好フリーライター/原作コミックス第4巻・第5巻とアニメ第1期、第二期放送済み回を確認して執筆)


